旅にっき 【2006.03.25-27/徳島・大阪】

 2006.03.26

この日の行程

 徳島→大阪

 徳島ラーメンと言えば茶色の豚骨醤油スープに肉がドサッ…というのは、あくまで徳島市内・近郊での話。これがお隣・小松島市になると、白濁したスープに変わるらしい。昼間は初めて小松島を訪れて、“小松島ラーメン”を食べてみよう。。。
 が、日曜のためか、ガイドブックなどでも盛んに紹介される有名店・岡本中華は激満員、店外まで列が…(T_T) そこで、古くから地元の味を保っていると言われる老舗店、横須町のカサイへ。こちらは常連さんが数人いるだけでの〜んびりした雰囲気。なんと店頭には、ココナッツJr.のコンサートポスターが(^^;;
 なるほど、白スープは豚骨ベースの(九州豚骨と比較して)ややあっさり&甘みを感じる味で、まろやか。肉入り大を注文したけれど、肉ナシだとまろやかになりすぎるような気がしないでもない。小松島も(まだラーメンを食べていない)鳴門方面も、まだまだ開拓の余地ありですねー。

 途中で見かけた市民グラウンドでは、子供たちが野球に熱中。地元・小松島高校がセンバツに出場した影響でそか。残念ながらすでに初戦敗退していて、市内に思ったほど盛り上がりは感じませんでしたが。

 徳島に戻り、駅ビル(徳島駅クレメントプラザ)地下のみやげ物店街を物色。
 そこで見つけたのが四国銘菓・鳴門金時むすめ(ハレルヤ製菓)。
 チーズケーキ風なスポンジケーキの中にブツ切り大粒(笑)の鳴門金時が散りばめられたお菓子で、激ウマっ♪ 全国各地でおみやげ銘菓は数あれど、その中でもかなり上位に来るんじゃないかと思うほど。“銀砂栽培鳴門金時使用”と記される鳴門金時の甘さと、甘すぎないケーキのバランスが絶妙で。まさに和と洋のハーモニーですね〜。
 何より、そのネーミングと包装紙に記されたキャッチがいいのよ。

まっかなホッペに健康的なえくぼがチャームポイント。たいせつな方に、おいしいきもちが届きますように…

 くぅー(ばか)。でも、この包装紙が使われているのは6個入りだけで、10個や15個入りは味気ない茶色一色の包装紙なのは…お店によると、6個入りは制作元オリジナルの包装紙、それ以外は販売店みやげ仕様(!?)なので販売店の包装紙ということらしい。おみやげに6個入りは少ないので2箱買って送りましたが、バージョンを増やしてよ〜>ハレルヤ製菓さん

 

 徳島市営バスで徳島港へと移動するものの、終点の南海フェリー:フェリーターミナル前まで乗り通したのは自分だけ。こりゃフェリーも空いてるのかなと思ったら…。
 やはり春休みの日曜日。出航直前にならないと改札が始まらないため、フェリーターミナル1階の物産店コーナーも、2階改札口前の待合室も、人、人、人…。ある程度は予想していたものの…これほどとは。フェリーに乗り込むと、カーペット敷きゴロ寝の船室は歩くスペースもないほどの混雑ぶり。
 そもそも、この混雑する状況で14:05発の次が16:35発って、便数が少なすぎ。和歌山港から連絡する特急《サザン》の難波着が20時なので、家族連れ観光客も用務客も、大半がこの便に集中してしまう。もちろん、航走車両も満車らしい。


【↑ 南海フェリー:徳島港ターミナル。東京からのオーシャン東九フェリーとは、港湾を挟んで反対側(かなり遠い)】

 フェリーに乗り込んでからは、とっとと一人分の寝るスペースを確保。にしても…船内はとにかく暑い。人の多さで空気も悪く、ちょっと気持ち悪くなるほど(船酔いではない)。乗客数に応じて、もう少し空調を調整して欲しいですね。その環境がイヤになったのか、隣のお父さん&大人しく静かな子供がスペースを放棄、外に出て行ってしまい…代わりにやってきたのがギャーギャーうるさい子供を2人を含む家族連れ。
 これがもう最低。やたらハイテンションで騒ぎまくり、走りまくる子供に、注意はするものの抑えられないバカ母親。そのうち疲れたのか、放置プレイな諦め状態に…って、周囲の乗客の迷惑も考えろー! 耳元で大声で叫ばれ、何度、足を蹴っ飛ばされたことか。。。
 寝不足が続いていたのに一睡もできず、ヘロヘロな状態で和歌山港に到着。身体を起こす気力もなく、他の乗客が下船した後、最後にダラダラと駅への連絡通路を歩き出す。
 
 あの乗客数を考えると、連絡する特急サザン(一部指定)の自由席は…。自由席は一般通勤型ロングシート車両だし、そこでまた疲れるのは勘弁でそ。改札口で指定席(¥500)を申し出ると、その場でマルス(って言わないのか)を叩いて指定券発行。喫煙席があるのは指定席車両のみ。

 
【↑ 特急《サザン》用10000系。和歌山港駅にて】

 ホームに上がってみると、編成は7100系(自由席)4両+10000系(指定席)4両。自由席のほうは満席で立ち客もちらほら。指定席のほうはガラ空きで、フルリクライニングさせたシートに倒れ込む。あー、ここが天国に感じる。。(苦笑)。
 10000系車両は、乗り心地やシートの良さ、静粛性、落ち着いた雰囲気など、同じ特急でも《ラピート》用50000系より上級に感じますね。50000系のほうが見た目は豪華でも、中身はコストダウンされたチープなものなので…。基本設計が古い分、10000系のほうがまともに作ってある印象。
 また、指定席車両には女性車掌が乗り込み、デッキには飲み物の自販機も設置されるなど、同じ列車でも自由席と指定席では雲泥の差ですねぇ。こうした編成を1本の特急として運行しているのって、南海電鉄だけじゃないの?
 和歌山市やみさき公園から若干の乗客があったものの、静かに落ち着いた雰囲気のまま(ウトウトしながら)なんばに到着。

 

 そう言えば、南海電鉄で難波駅に降り立つのは初めて。乗ったことは何度もあるのだけれど。
 地下鉄、なんばウォークとつながる地下ではなく、地上出口を利用するのも初めて。とりあえず腹減ったし…と歩き出せば、さすが大阪、すぐに551蓬莱の店を発見。他に飲食店を探す気力もなく、豚まん4個入りと小エビの天ぷらを買ってホテルへ。


 東横イン 大阪なんば

 この日の宿泊は、東横イン・大阪なんば。大阪の東横インは各所を利用しているけれど、ここは初めて。
 難波の中心部からは南西の方角にあり、“なんば”と言ってもちょっと寂しくなったエリアですね。道路を歩いているだけで、何となく“ミナミ”の空気を感じるのは不思議だったりも(^^;; 駅からちょっと遠く、遠すぎるわけではないけれど近くはないという距離感は、大阪の東横インではありがちな(苦笑)。

 で、ロビーに入った途端に感じたのは…せ、狭い!! ロビーはそれこそ猫の額のよう。テーブルが2卓置かれただけでいっぱいの有様。それも不自然に狭い感じがしたもので、例の東横インによる建築基準法違反・是正箇所を調べてみると…

 とある。いずれも是正済み。
 確かに、ロビーと歩道との間には身障者マークの描かれた駐車スペースが数台分…つまり、その分だけ是正前に比べて“ロビーが狭くなった”わけですねぇ(苦笑)。エレベーターも1基のみと建物自体が小さく、敷地面積が狭いこともあって、各所の東横インとの比較でもロビーの狭さは超一級です(苦笑)。
 予想通り、朝食タイムはひどい混雑! 物理的に居場所がないんですから。窓際にカウンターが設けられているものの、立席スペースだし。。。その朝食も、東横イン定番の“おにぎり3種類+味噌汁、コーヒー&お茶”ではなく、クロワッサンとコーヒーのみ。なんだそれー。後で確認すると、サイトにはちゃんとそう記載されていましたが…。
 立地が難波というだけで大阪の他の東横インより宿泊料金が高いのは、ちょっとひどいんじゃないかなぁ。今回は日曜なので他と同料金だけれど(日曜祝日お得キャンペーン)、積極的には利用したくないですねぇ。