博多→柳川→熊本
正直言って、もう博多にはいたくない…。一刻も早く逃げ出したい…。
日本シリーズも終わったことだし(T_T)、気分を変え、観光でもして帰りましょ。
ならば、柳川にでも行ってみよう。県内随一の観光地ですしね。何度も福岡に来て、熊本方面へも行っているにもかかわらず、途中の柳川には立ち寄っていないですからね。小学生の頃に家族旅行で来た記憶はありますが、船に乗ったということ以外、何も覚えていないので…。
柳川へ行くなら、西鉄特急にも乗車できるしね(^^;;
まずは、博多駅からバスで天神へ出てと。地下鉄ではなく、敢えて100円(乗車区間)バスに乗ってみる。博多のバスのわかりにくさは、ここ数日の滞在で経験しているくせに。。。
案の定、博多駅交通センターで迷いまくる。天神はバス停が無数にあるため、どこに止まるのかによって利便性がかなり違うはず。なのに、肝心の「どの路線が天神のどこを通るのか」が、さっぱりわからない。天神方面と書かれた乗り場が2つあり、どのバスでも天神を通るのだからと来たバスに乗ってみると、降ろされたバス停は天神1丁目。天神は天神でも外れのほうで、駅までやたら遠いじゃん。もーヤだ(苦笑)。
天神からは西鉄特急で柳川へ。特急料金不要なのに快適で速くて、素晴らしい。
【↑ 西鉄柳川駅】
柳川駅の改札を出るとすぐ、船下りの客引きが何人も寄ってくる。平日でもそこそこ客はいるようで、見事、最大手の西鉄柳川観光開発に引っかかりました(^^;; 駅構内に案内所もあるし、初めて来た人のほとんどがここの船を利用することになりそう。
船着き場までは、クルマに乗せられて3〜4分。空いているしすぐ乗れるのかと思いきや、待つこと20分以上。ちっとも船の出る気配がない。ややキレかけながら「いつ出るの?」と強く言えば、すぐ出発するとのこと。どうやら、団体の到着を待つため出発が延び延びになっていた様子。平日の個人客だけではコストパフォーマンスが悪いと、なるべく団体客と一緒になるよう調整しているらしい。個人客にとっては、いい迷惑。
団体なしとなったため、乗り合わせた客は(同じ特急から降りてきた)老夫婦が1組と、クルマで来た女性(女のコ、じゃない)2人連れの計5人だけ。のんびりと時を過ごせました。川下り(お堀めぐり)自体は予想以上に楽しいもので、夏〜秋には夜の納涼船、月見船も楽しめるそう。今度はそれにも乗ってみたいなぁ。
【↑ 船乗り場から終点まで、約100分のお堀めぐり】
【↑ もっとも狭い弥兵衛門橋をくぐる】
【↑ (左)あちこちで水上ステージの準備が。11月1〜3日の柳川まつりで使われるとか】
【↑ (左)終点に到着 (右)船降り場:沖の端付近】
船を降りた沖の端では、船頭さんの勧めるがまま、船着き場のすぐ前の(船と提携しているらしい)民芸茶屋・六騎で名物・ウナギせいろ(\1,800)を食す。まるで一般的な観光客のようだ(苦笑)。いつもひねくれた旅ばかりしているので、たまにはね(笑)。同じ船に乗り合わせた人たちも全員が店に入り、これはよくできた商売だと納得(^^;;
帰りは、船で通ってきた川(壕)沿いの散歩道をブラブラ歩きつつ、駅方向へ。西鉄柳川観光開発のお姉ちゃんいわく「バスは本数が少ないのでタクシーが便利ですよ」と西鉄タクシーの50円割引券をくれたけれど、船から見ていたら歩きたくなっちゃったんだもの。
柳川は北原白秋の生誕地なので、お堀巡りの道中もあちこちに白秋の詩碑が。《白秋道路》と名付けられた濠沿いの遊歩道は、その詩碑を巡りながら静かな川辺をのんびりと歩くことができる。船と同様に、いい感じのひとときを過ごせましたね。近くには白秋の生家も保存されていますが、今回は時間の関係でパス。
ちょっとだけね、急いでいたから。郵便局が閉まっちゃう(苦笑)。
市役所付近まで40分ほど歩き、郵便局にも無事間に合う。さすがに疲れてきたので、郵便局そばのバス停で1時間に1〜2本の駅行きバスを捕まえる。船を降りた沖の端付近まで戻れば温泉もあるのだけれど、気力がもうない。。。バスは下校の高校生で満員でした。
柳川駅に着いたのが12時頃、戻ったのは16時頃で、滞在時間は正味4時間。ちと忙しい。。
温泉に後ろ髪を引かれたものの、昨晩はホテルであまり眠れなかったこともあり、早く熊本へ行って休みたい。
再び西鉄特急に乗り、大牟田からは自由席特急券+運賃1,500円を奢ってJR特急『有明』で熊本へ。
夕食は、熊本ラーメンの有名店・黒亭にて。昨年末に初めて訪れ、「なんてうまいんだ!」と感動した味をもう一度♪ 市街中心部のホテルからだとアクセスが面倒なので、敢えて中心部を外し、黒亭に近いホテルを予約したほど(^^;; 疲れていて新しい店を開拓する気力もなく、ちょうど良かったですね。
【↑ 写真は昨年末に訪れたときのもの】
年末休みのせいか店外まで観光客の長蛇の列ができていた前回とは違い、この日は待たずに入れ、店内もガラガラ(時刻は20時ちょい前)。食べているうちにぼちぼちと“どう見ても余所者”な客が何組か来て、そこそこ席が埋まっていた程度。ふだんはこんな感じなのでしょうか。地元客が1〜2割、県外客が8割という印象。
肝心のラーメンは、おいしいのはおいしいのだけれど、昨年のような感動はない。スープがやや薄味になったような…。味が変わったのか、こちらの体調の問題なのかはわからないけれど、ちょっとね、意気消沈。中途半端な薄味なら、むしろ熊本流あっさり味のこだいこのほうがウマイかもしれないなぁ。あっさり味でも、独特の旨味があったので。県外客の増加で味が平均化(“誰にでも食べやすい”という誤解)してしまったのなら、残念です。
もっとも、熊本ラーメンの老舗名店:桂花の東京にある支店でも、その日によって味が違いますからね。何とも言えないところ。昔はより濃厚な味で、いつでもおいしかったのは確かですが。
次回は、やはり有名店のこむらさきを訪れてみよう。(余所者にとっては)アクセスが良くないため行く機会に恵まれないのだけれど、桂花・黒亭・こむらさきは熊本ラーメンの老舗御三家と呼ばれているらしいですからね。一度は行かねば。
自分の中では最高のラーメン=黒亭or大砲(久留米の名店)だったのですが、今回の訪問でちょっと変わったかも。。。
そう言えば、その大砲のカップラーメンが、博多のコンビニではフツーに売られていましたね。試しに買って食べてみると、店で食べる味にはかなわないものの、なかなか。あれ、東京でも売ってくれないかなぁ(無理)。