福山→門司
何はなくとも《ひかりレールスター》に乗車し(笑)、新下関で下車。目的地からすると小倉まで乗るべきかもしれないが、何となく1オプションを入れたかったので。それに、新下関で降りれば特急料金が1,000円近く安い(^^;;
【↑ 鯛の浜焼き弁当(福山駅で購入/950円)。福山近郊・鞆の浦が瀬戸内海の鯛の漁場として知られることにちなんだ駅弁】
新下関駅を利用するのは初めて。駅構内では巌流島の武蔵・小次郎対決にちなんだ宮本武蔵展が開催されているなど、観光ムード一色といった印象。10月のダイヤ改正で停車する《ひかり》が増えることもあり、観光客誘致に必死なのでしょう。下関の中心部から遠いだけに、地元の一般客が新幹線を利用する場合は《ひかり》&《のぞみ》全列車が停車する小倉を利用したほうが便利ですしね。
【↑ 新下関駅にて】
駅は山陽本線と接続しているものの、新幹線と在来線のホームとがかなり離れているので要注意。ちょっと散歩をと新幹線口で降りてしまったため、乗車の際は改札口から(在来線)ホームまで遠いのなんの。遅くとも発車5分前には改札を通らないと、間に合わない。
乗車したのは日豊本線直通の415系。希少価値も出てきた車両だけれども、ロングシート改造されているので乗って楽しくはないですねぇ。平日の昼前にしてはかなり混雑しているので、ロングシート化もうなづけるところですが…。車窓に変化があるわけでもなく、淡々と下関へ向かう。
下関では例によって、日豊本線直通列車が長時間停車→隣ホームから先発する小倉行・始発列車に乗り換えるパターン。利用する度に、乗り換えを強いられ不便だなぁと思わされる。同様に乗り換える乗客は、下関下車客とほぼ同数。買い物やビジネスなど、山口県西部エリアはもはや小倉文化圏とも言えそうな。
関門トンネルを抜け、門司で下車。
駅前からは西鉄バス:恒見営業所行(47&60系統)に乗車し、バイクを積んだフェリーが到着している、新門司港フェリーターミナルを目指す。小倉始発のバスは空いていたものの、街中心部で買い物帰りのオバサマたちが続々と乗り込み、あっという間に満員に。街中を抜けるといきなりの山越えとなり、その一帯に近郊住宅地が広がっているんですね。バス停毎にオバサマたちが降りていき、15分ほど走った下車地・畑バス停に着く頃にはガラガラでした。
さぁ、ここからは歩き。フェリーターミナルというのは、いかにもアクセスの便が悪いところばかりだなぁ(T_T) 地図&路線図で念入りに調べたので、ここが最寄りのバス停であることに間違いはない。すぐ近くには高速の門司ICがあり、クルマの往来もかなり多い。バスが向かう方向へと歩き出せば、すぐ大きな道路に突き当たり、交差点角にはフェリーターミナルの案内塔も立っている。
が、それはあくまでクルマ用。迂回して大回りになることはわかっているので、こちらは交差点を突き抜け、住宅街の路地へと歩みを進めていく。もちろん案内図などはなく、ただ方向感覚を信じるのみ。一本道なので迷いようもないですが。閑静な、のんびりとした住宅街を抜けた先には小さな漁港が広がっていて、漁港沿いに左へと歩けば、港の端で道が途絶えてしまう…。んー?
目の前には、漁港を巨大な橋でオーバークロスする、立派な幹線道路が見えている。築堤の斜面をよじ登るように徒歩道がついているので、よいしょっと幹線道路に出てみれば。。。フェリーターミナルはもう目前。100メートルほど歩くと案内表示があり、右に曲がればターミナルへ。
と、文字で書けば簡単そうですが、初めて歩く際はかなり不安になるはず。この先、本当にフェリーターミナルがあるのか? と。バス停からは徒歩15分強ですが、歩いてくる奴なんかいないんだろうなぁ…。
【↑ (左)フェリーターミナル入口。正面は阪九フェリーのターミナル】
【↑ (右)オーシャン東九フェリーのターミナルは、左写真での突き当たりをさらに右へ500メートルほど行った最奥地。遠い…(T_T)】
ちなみに、フェリーターミナルがある新門司港は、湾をはさんで北と南の両側に分かれています。オーシャン東九フェリーと阪九フェリー(泉大津・神戸〜新門司)が接岸する北港と、名門大洋フェリー(大阪〜新門司)が接岸する南港とはかなり離れているので(歩ける距離じゃない)、要注意。南港のほうはもう少し近くまで路線バスがあるようです。北港へは阪九フェリーの送迎バスにこっそり乗る…というテもありそうですが(怒られても知りませんよ)、入港、出港時(朝と夕方)にそれぞれ駅行き、港行きしか走らないので、今回のように中途半端な時間のアクセスには使えないですね。
しかし、新門司港でバイクを降ろす依頼手数料が1,100円というのは、高いなぁ。川崎−宮崎のマリンエキスプレスなら、両港での積み込み&降ろしセットで1,000円なのに。物置のような屋内にバイクを保管してくれていたのは有り難いけれど。