旅にっき 【2003.07.19-22/宮崎】

 2003.07.21

この日の行程

 サンマリンスタジアム

 この日は大分方面に向かうはずだったのだけれど、前夜まで九州を襲った暴風雨のため予定が狂い、宮崎で1日過ごすことに。。。
 さて何をしよう…と思いつつ昼になってしまい、高校野球の予選でも見ようかと、宮崎県総合運動公園サンマリンスタジアム(宮崎県営野球場)へ行ってみることに。
 ちなみにこの“サンマリンスタジアム”という名称、長嶋茂雄氏が命名したそうな。なるほど、直訳だ(笑)。

 3連休のせいか超満員の日南線に乗り、座れないまま運動公園駅で下車。
 球場のある宮崎県総合運動公園はまさに目の前で、実にアクセスの良い駅だと感心。



 ところが。駅から球場までの遠いことと言ったら…(T_T)
 公園入口の案内図を見ると、球場は公園の北端で、駅は南端の公園南口に接している。駅から公園南口までは目の前の国道を渡るだけの徒歩1分でも、広大な公園の南端から北端までは…遠いなんてもんじゃない。南国の猛暑の中を、汗ダラダラの熱中症気味になりながら歩くこと25分、ようやくスタジアムにたどり着く。

 
【↑ (左)スタジアムへの遠い道のり】

 目の前には誇らしげに“サンマリンスタジアム”と記された、バックスクリーンが…って、へ? ひょっとして入口は…。さらに球場外周を半周以上も歩いた先なんですね。へろへろになりながら歩いていくと「ウ〜〜〜」のサイレン音。し、試合終了ですかぁ(T_T)
 アクセスだけで想定外の時間を要したため、球場にいられる時間は1時間ほど。しかも試合終了直後では、グラウンド整備やらシートノックやらで、試合を見られるのは20分ほどになってしまう。。
 この日は準々決勝が開催されていて、2試合ずつ2日間の予定が前日の雨天で1試合だけ順延となり、2日目のこの日が3試合に。ちょうど第2試合が終了し、強豪の日南学園が延岡東を下したらしい(順当)。同じく優勝候補の日章学園も、第1試合で勝ったとか。
 では、これから見ようとする第3試合は…? ゲート前の対戦表を見ると、都城東−都濃!? なんだそれ? 関係者には申し訳ないけれど、ベスト8の対戦でしょ? どうりで、観客がゾロゾロと帰っていくわけだ(苦笑)。
 球場に入ってみると、客席はガラガラ。両校の応援団はユニフォーム姿の野球部生徒&マネージャーらしき女子生徒が数名ずつ。楽器もなく“♪パラパラパラ♪”という生声で応援する姿は、無名校同士が対戦する1回戦のよう。そんな試合を、1回の表裏だけ見て退散しました。
 球場自体は美しく整備された立派なもので、色合いのカラフルさが南国ムードを漂わせる、いい雰囲気だったんですけれどねぇ。
 ちなみに試合結果は、創部以来2度目の8強だという都城東が都濃(こちらは初の8強)を下し、初めてのベスト4に進出。

 

 帰りはスタジアムより徒歩5分のバス停・運動公園から、宮崎交通バスに乗車。
 こちらは駅とは違い、公園“中央口”のすぐそば。JRの駅名は“運動公園南(サンマリンスタジアムへはすごーく遠い)”にでも改称すべし。
 もっとも、列車やバスで来る客など皆無なのでしょう。球場入口は広大な駐車場に面していて、クルマで来ればそれこそ“アクセス至便”ですから(苦笑)。いっぽう公共交通機関利用客は、バス停へも駅へも、駐車場の中+車道を歩かなければならない。徒歩でのアクセスなど、そもそも考えられていないのでは?
 宮崎市街に近づくにつれ道路は渋滞し始め、バスはのろのろのろのろ…。南宮崎(バスセンター)からは宮崎市内中心部を通るため、わざわざ迂回するようなルートで宮崎駅へと向かう。列車なら20分のところを、45分ぐらいかけて到着。疲れた。。。
 なわけでホテルに戻り、ベッドに倒れるとともに意識を失い……気づくと21時すぎ。
 遠くで花火の音が聞こえる。しまったぁぁ、宮崎みなと祭りの花火大会に行き損ねた(T_T)
 寂しくコンビニに買い出しへ出ると、店内も駅周辺も祭りで盛り上がったヤンキーだらけ。弁当類は全て売り切れ(T_T) ナンパスポットになっているらしい駅前ローターリーでは、女のコのクルマに横付けしようと改造車が走りまくっている。ここは葛西臨海公園か? 本当に県庁所在地の駅なのか?

 宮崎の最後の夜が暮れる。