宮崎
この日は夕方までヒマなので、宮崎市内の繁華街をブラブラ。
昨晩の姿とは違い、昼間に歩く大通り周辺は健全で、典型的な地方都市と言った印象。裏通りに一歩入ると風俗店や飲食店の大半が閉まっていて、歌舞伎町の早朝みたいな雰囲気ですが。
通りすがりのラーメン屋、天国ラーメンに入ってみると、店内には『ゴルゴ13』などのコミックが並び、店員は皆Tシャツにバンダナ姿、テレビではプロレスのビデオが流され、外は30度を超える暑さなのに冷房は入っていないという、何とも“気合い”の入った店なのでした(苦笑)。
後で調べると、宮崎ではけっこう有名な店らしい?
出てきたラーメンは、とんこつベースの薄しょうゆ味。東京で言う“とんこく”風? 博多ラーメンより薄味で、同じ南九州でも熊本や鹿児島とはまったく異なる味。麺は自家製のややシコシコ・ちぢれ系、札幌みそラーメン系の麺を気弱にした感じで(笑)、こちらもストレートな太麺が多い南九州では異質。正直、まずくもなければうまくもない。まぁ、私は熊本ラーメン大好きな人なんでね。
そんなこんなでもう15時すぎ。
いったんホテルに戻り、三脚やらビデオカメラを用意し、日豊本線で田野へ向かう。休日夕方の列車(475系3両編成)だけに、車内は宮崎で遊んで&買い物してきました風なコが多い。
田野着。
典型的な田舎駅スタイル、2面3線の田野駅は、島式ホームから線路両側に跨線橋が伸び、片方は駅舎へ、片方は道路へ。無人駅化された後、線路のどちら側でも乗降できるよう改装されたらしい。もう1面・1線は駅舎とは反対側にあり、赤錆びていて未使用かと思いきや、後日通った際には宮崎方面の列車が停車していました。交換する都城方面行きは島式ホームの片線に進入。どーゆー交換の仕方なんだ?
駅舎側にはホームがなく、側線が駅舎横の貨物用ホームや貨物の積み卸し場に伸びる…というのは、昔の小規模交換駅に多かった構造。ただし、今の側線には点検車が放置され、貨物用スペースだったと思われる場所は駐車場代わりの空き地に。
かつてのSLブーム全盛期には、峠越えの田野−青井岳間が撮影名所として知られ、ここもSLファンが数多く訪れた駅。当時の写真を見ると駅舎側にも側線が何本かあり、山越えで駅間距離の長い区間を前に、交換待避が頻繁に行なわれていたことがわかります。
駅舎は、小駅のリニューアルが急ピッチで進むJR九州にしては珍しく、立派な木造駅舎が残るもの。整備もきちんとされているようで、キレイな赤色の瓦屋根が印象的。かつて駅事務室だった部分には、“わにつか堂”というミョーな名前の饅頭屋(?)が入居していました。
【↑ 南宮崎駅】
田野でのお祭り&イベントステージを見終え、帰路の列車は南宮崎で下車。
駅からすぐの宮交シティ(宮崎交通バスセンター)内には観光客やヨソ者でも違和感なく利用できるレストラン街があり、平家の郷というステーキ&ハンバーグ屋に入ってみる。宮崎に本社・本店があるチェーン店で、熊本、大阪、和歌山にも支店があるらしい。全メニューに宮崎牛を使用しているとのことで、粗挽きハンバーグでもその味は十分に楽しめる。しかもサラダ、ライスとセットで1,000円ちょっととは、ボリュームもあってオススメ。宮崎駅フレスタにも支店があります。