旅にっき 【2003.05.03-05/大阪・広島】

 2003.05.04

 広島

 この日は一日、広島市内に滞在。《フラワーフェスティバル》の各会場を巡る。


【↑ 広島駅にて。広島電鉄の連接・超低床路面電車5000形】

 猛暑の長い一日が終わりヘロヘロ状態なのにもかかわらず、夜は広島風お好み焼きを食べるため街へと繰り出す。
 まずは、広島市内中心部の繁華街だと聞いた、鯉城通りと中央通りにはさまれたエリアを本通りに沿って歩いてみる。住所で言えば、中区紙屋町1丁目のあたり。広島電鉄の最寄り電停は本通り八丁堀なのだけれど、どちらも繁華街の外れにあるため、かなり歩かなければならない。知らない街では、同じ距離を歩くにもかなり遠く感じられる。
 バスや路面電車が、わざと不便な(?)場所を通っている…わきゃないか(苦笑)。
 ところが、ようやくたどり着いた“繁華街”は、イメージしていたそれとは何やら様相が異なっている。。。いわゆるショッピングロード的な作りで、ファッション系の店は多いものの、お好み焼き店など影も形もないじゃないか。

 なので今度は、少し南の、有名なお好み村お好み共和国のあるエリアへ移動。
 この村と共和国は隣接したビルで、どちらも各フロアに屋台風な店舗が何軒も並んでいる。各店舗は小さく、20人かそこらで満席になってしまうもの。それはそれで面白い風情ではあるものの、オープンスペースすぎて落ち着かない店ばかりなのでなんとなく敬遠してしまう。
 中央通り沿いにあるみっちゃん(中央通り店?新天地店?)は、店外までズラッと人が並んでいてパス。店名に聞き覚えがあるなぁと調べてみれば、記憶にあったのは有名なみっちゃん総本店。両者の関係はよくわかりません。
 新天地を外れた流川町の、越田という店も芸能人がよく来ることで有名らしい。のぞいてみると、カウンターのみ10席ほどの、半露店風の小さな店。いい加減に歩き疲れたので入ってみると、確かに有名人らしき色紙が壁にたくさん貼られている。
 が、店内は呆れるほど汚く、目の前の鉄板には前の客の食べ残し、焼き残しがベタッと焼き付いたまま。もう、その時点で萎えるんですがー。一体どのような殿様商売ですか? 広島風お好み焼きの定番肉玉そばを頼んでみるも、妙に淡泊な味で粉っぽく、ネチャネチャした感じが何とも…。これなら渋谷の七福のほうがはるかにウマいし、何より店内の雰囲気がね。。。
 なわけで早々に店を出て、再び…とぼとぼとぼ…。
 さすがに肉玉ソバ1皿では空腹を満たせないし、疲労困憊なこともあって落ち着ける店に入りたい。

 とぼとぼとぼ…。
 とぼとぼとぼとぼ…。

 平和大通りを越え、じぞう通りに入ると、街の雰囲気がどこか怪しいものに変わってくる。ハングル語や中国語の看板が建ち並ぶいっぽうで、おしゃれなオープンカフェ付きチャイニーズレストランが現れるなど、いろいろな意味で違和感のある街並みが続く。
 うーん…。
 もう面倒なので、通りからちょっと入った、“鉄板焼き・お好み焼き”の看板を出した店に入ってみることに。どこにでもありそうなフツーすぎる店構えに、広く静かで、キレイな店内に、なぜかホッとする。ここなら、ようやく腰を落ち着けることができそうだ。
 肝心のお好み焼きは、まさに広島風! でも、やっぱ七福のほうがウマいわ。

 お好み焼きを食べたかっただけなのに、なんでこんなに苦労しているんだか。。。
 八丁堀電停の北側にも有名店が何軒かあるらしいので、次の機会にはそちら方面へ行ってみようっと。