旅にっき 【2009.12.24-28/東北】

 2009.12.24

この日の行程  *当初の予定  *実際の行程

 東京→新発田

 青春18きっぷで東京から北東北を目指す場合、何と言っても問題になるのが、いかに701系電車の乗車時間・機会を少なくするか(苦笑)。
 続いて、首都圏の早朝から混雑するロングシート車をどう避けるか。
 この2点から、今回は八高線で出発し、上越〜羽越線回りで北上することに。

 初めて使う“赤い青春18きっぷ”。拝島駅の改札でちょっとドキドキしながら駅員に差し出すも、何の問題もなく印を押されてしまう。
 (当たり前)
 旅の道中、いくつかの駅で一瞬「この赤いキップは何だ!?」的な表情を見せる駅員もいたが、1秒後には平然とした表情に戻っていた。
 (だから当たり前)
 JR東日本管内では販売されていないキップなので、もう少し何かがあるかと期待していたのに(苦笑)。

 拝島始発の高麗川行はほぼ無人で発車し、東飯能までそのまま。
 乗り換えた高崎行は、各ボックス部に1人程度の乗車率。途中乗降はあるものの乗車率は上がらず、高崎手前まで来てようやく立ち客が出るように。立ち客の大半は通学の高校生。しかし、こんな首都圏でキハ110系に乗ってしまうと、妙に有り難みがなかったりもする(^^;;

  
【↑ (左)高麗川駅にて。 (右)山を望む光景が美しい水上駅。乗ってきた湘南色115系と、乗り換える旧・新潟色の115系が並ぶ】

 高崎から先も思ったほど混雑せず、各ボックス、ロングシート部に乗客が1組ずつといった感じ。
 車内には18きっぱーらしき姿も目立ち始め(笑)、水上で長岡行に乗り換える乗客も多い。水上行、長岡行とも同程度の乗車率に。
 沼田あたりからは雪景色となり、清水トンネルを出た途端、「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」。
 冬に通ると悪天候(大雪模様)でなかったことがない土樽付近は、数日前、上越線が大雪で普通になったことをうかがわせる状況。が、大沢あたりまで来ると晴れ間も覗くようになり、長岡では曇天に。
 手袋を忘れたので購入しようと(ついでに郵便局へも寄ろうと)街に出てみても、意外なほど積雪が少ない。雪道と化している歩道も、歩くのは容易。長岡あたりだと、こんなもの? イトーヨーカドーで、めでたく手袋をゲット。

 乗り換えた新潟行は、何となく車内に都会風な雰囲気が漂う。長岡を境に、上越線車内の雰囲気はけっこう変わる。

  
【↑ (左)旧・新潟色の115系。水上駅にて (右)長岡では、新・新潟色の115系に乗り換え】

 長岡、新津とも、郵便局の開いている時間帯・曜日で、なおかつ乗り継ぎ時間があるのは初めて。つまり、初めての町歩き。
 新津はいつの間にか駅舎がリニューアルされ、以前の重厚な、時代を感じさせる駅が瀟洒な橋上駅舎に生まれ変わっていて驚く。
 ただ、瀟洒な駅舎の真正面に寂れた商店街が続く駅前の有様は、あまりにも対照的。寂れたと言うより、荒れ果てたといったほうが正しいような静けさに、哀しさすら覚えてしまう。おそらく、7〜8割の店がシャッターを閉めているのではないだろうか。
 交通の要衝・鉄道の街として栄えた光景も、今は昔…。
 駅から少し離れれば商店街道路の交通量も増え、信号がなければ道路を渡れないほどになる。要するに、駅周辺の一角だけが、異次元空間のように荒れ果てているのだった…。鉄道と駅が、いかに日常生活の利便性から忘れ去られた存在なのかを痛感させられてしまう。
 もっとも、交通量の多くなった商店街にしても、大半のクルマは素通りしていくだけ。買い物客や、駐停車するクルマはほとんど見受けられない。数kmに渡って延々と続く商店街なのに、活気はほとんどない。
 旅のスタンプ帳に使っている無地のメモ帳(100円)を忘れたため、文房具店を探しながら歩いてみたものの…。
 20分以上は歩いただろうか。途切れることのない商店街に、文房具店は一軒もない。郊外型ショッピングセンター、コンビニ等に影響を受けやすい文具販売だけに、街の文具店などは真っ先に閉店してしまったのかもしれない。。。
 駅前に一軒だけあったコンビニをのぞいてみるも、お目当てのメモ帳は見つからず。

 実は長岡でも探したのだけれど、領収書や請求書は売っていても、なぜかどこでも、無地のメモ帳だけが見つからない。
 駅ビルの無印良品も、売られているのは茶色の再生紙のものだけ。スタンプ用だから、白色無地でなければダメなのに。

 寂しく駅に戻る頃には、空腹感も襲ってくる。構内に駅弁販売はないので、駅前広場の一角にあった駅弁屋に寄ってみる。
 子供の頃に読んだ『駅弁旅行』(保育社カラーブックス)という本で鮮烈な印象を覚えた名物駅弁《えびめし弁当》を探してみたものの、影も形もなく。あるのは、《SLばんえつ物語弁当》など今風のものばかり。駅弁の種類こそ町の弁当屋並みに多いにもかかわらず、作り置きはなく、大半が予約注文品というのも昨今の駅弁事情なのか。。。
 5〜10分の待ち時間で受け取れるのは《SLばんえつ物語弁当》など数種類のみとのことで、今ひとつ触手が動かない。
 後に調べると、《えびめし弁当》は80年代に消えてしまったのだとか…。

  
【↑ (左)新津駅 (右)新発田行。同じキハ110系でも、八高線で見る姿より旅気分が盛り上がるから不思議(^^;;】


 新発田→秋田

 以下、未更新です。。。