旅にっき 【2004.09.02-06/北海道】

 Rally Japan観戦のため、北海道へ。
 女満別へ飛び、釧網本線や湧網線跡など網走周辺をプチ旅してから観戦へ。
 観戦後の帰路には、夕張へ寄り道。

 2004.09.02

 東京→大阪→女満別→北見

この日の行程

*【序章】

 Rally Japan観戦のため北海道へ向かうはずなのに、なぜか羽田から伊丹へと飛ぶことに。
 というのも、前日に大阪でのイベントを見てから北海道へ…という事前プランがあったもので。7月の旅の際、鹿児島−名古屋便とともに、大阪(伊丹)−女満別便をマイル特典航空券予約しておいたのもそのため。特典航空券予約は2区間が基本なので、往復利用しない際は様々なプランを考えるわけです(^^;;
 結果的には、仕事の都合で大阪でのイベントを直前にキャンセル、特典航空券予約は区間変更が不可なため、東京→大阪→女満別という変則的な行程になってしまった。東京−大阪(伊丹)便は普通に(特便割引で)購入せざるを得ないものの、ほとんど割引がない女満別便を購入するよりは安上がりなので、致し方ない。

 が、そんなバタバタな出発となったため、大きな忘れ物をしてしまう…。
 伊丹空港で(東京の人間には)珍しいチェリオの自販機を発見した際のこと。
 「おぉ、これは写真に撮っておかなければ…、ん!?」。
 カメラがないのだ。カメラを忘れた。。。(T_T)
 梅田のヨドバシカメラまで行く時間もなく、仕方なくそのまま北海道へ。
 初日は網走を中心に釧網本線の各駅、卯原内(能取湖)のサンゴ草などを見て北見まで行く予定。北見に着くのは夜で、翌朝早くからは知人のクルマと合流し、Rally Japan観戦で陸別方面に向かう予定。どこかでカメラを購入するとすれば、網走周辺で探すしかない。。。
 過去、何度か北海道を旅した際には、必ず札幌のヨドバシカメラに立ち寄っていたことを思い出す。別にカメラを忘れただけではなく、必要にかられて(当時使っていた銀塩一眼レフカメラの)交換用レンズを購入したり、手持ちが切れたフィルムを買い足したりと。駅からも近く、かなり便利な存在ではある。
 が、今回の旅では札幌など通らず、網走で探さなければならない。網走という街は、地名の知名度からすれば驚くほど小さな街だ。街中の商店街にもモノが少なく、観光で初めて訪れた人が何か買い物を…と思えば、驚くとともに困ることだろう。それがわかっているだけに…。
 そういえば網走にも、フィルムを買うために何度か立ち寄ったカメラ店があったはず。コダックのフィルムを扱っているカメラ店が、網走方面にはそこ一軒しかなかったもので。でも、小さい店だからカメラは…。こだわりの店っぽい雰囲気ではあったけれど…。と思いつつ行ってみると、何と休業日。北浜から網走へと戻るバスの車窓で見かけたベスト電器・網走店に立ち寄ってみても、カメラの種類は少なく、値段もかなり割高。タクシーの運ちゃんに尋ねても、他にカメラを(安く)売っているような郊外型店舗はないという。
 連泊予定の北見なら大型店もあるだろうが、北見ではホントに“泊まるだけ”。朝早く出発して夜遅く戻ることになり、店舗が開いている時間に行くことは不可能なのだ。
 というわけで泣く泣く、写ルンですなどインスタントカメラでお茶を濁すことに。

 と、出発時から疲れる旅の始まりであった。。。

*旅の始まり

 女満別空港は、今回が初めての利用。今どき珍しく、タラップを降りて地上を歩き、ゲートに向かうシステムに驚かされる。が、物珍しそうにキョロキョロしているのは自分だけ。係員に急かされるようにゲートに向かわされ、写真を撮るヒマがなかった。。。
 空港から網走駅行のリムジンバスに乗り込んだのは、わずか数人。飛行機から降りた乗客の大半はクルマかレンタカーへと消えてしまい、地方交通の難しい局面を垣間見ることに。。。到着ロビーでは、各レンタカー会社の旗を持った係員が忙しそうに動き回っていた。



 釧網本線の藻琴〜北浜〜浜小清水〜止別間は、4駅続けて(臨時駅の原生花園を除く)駅舎内に飲食店が営業していることで知られる区間。北浜と浜小清水は以前に訪れたことがあるので、今回は藻琴駅に降り立ってみる。
 「藻琴」の駅名は、アイヌ語の「モコト」=「ポ・コッ・ト」(子を持つ沼)に由来するらしい。
 昭和12年に竣工された木造駅舎は、北海道のローカル駅の典型的な風情を保っている。同様に木造駅舎が残る北浜や止別に比べ、一回り大きい駅舎になっているのも特徴か。かつて駅事務室だったスペースでは、喫茶店の軽食&喫茶トロッコが営業している。

 

 
【↑ (右)店内には鉄道関連グッズが多数。北浜駅で営業する停車場に比べ、落ち着いた雰囲気が印象的】

 
【↑ (右)カニ、エビ、ホタテなど海の幸が満載の名物、流氷ラーメン(塩味)】

 軽く昼食を済ませた後は、隣の北浜駅まで歩き。列車も、釧網本線に平行して走る路線バスも、適当な便がないもので。。。駅間2.8kmなら30分程度で歩けるだろうと思ったのだけれど、これが予想以上にキツい。9月に入った北海道とはいえ、この日は気温も高く、荷物を抱えて炎天下の国道を歩くのは楽じゃない。汗だくに、半ばフラフラになりながら、北浜駅に到着。

 
【↑ (左)海からの風もなく、とにかく暑い… (右)ようやく北浜駅が見えてきた】

 
【↑ (左)今や観光バスもやってくる北浜駅 (右)白鳥公園入口バス停から目と鼻の先が北浜郵便局】
 駅自体は以前に訪問しているのと、予想外に時間がかかってタイムリミットが迫っているため、写真を1枚撮っただけで先を急ぐ。1km弱(バス停ひとつ分)離れた北浜郵便局を訪問し、局前の白鳥公園入口からバスに乗らなければならない。急げ急げ〜。
 汗をダラダラ流し、ゼーゼー言いながら飛び込んできて、旅行貯金を済ませるとすぐに外へ飛び出していった旅行者を見て、局員の方はどう思ったことだろう(苦笑)。予定時刻より早くバスが来てしまったらどうしよう…。そんな心配を余所に、バスは定時運行でやってきた。


*以降、未更新。。。