ちょっと訳あって、電話通話の録音アダプター数種類を購入。
怪しい用途ではないので、念のため(苦笑)。
まず探したのが、携帯電話の通話を外部録音機に出力できるアダプター。これが意外にないもので、ネット上で見つけたのは、サンテックのNT-K1と、ナテックのVOICEMAN(RC-1000)という製品。いずれも大手量販店に流通するような製品ではないため、販売しているらしい秋葉原のラジオセンターへ。ここへ来るのは、久しぶりだなぁ。
うろうろと歩き回り、トモカ電気ラジオセンター店の店頭で、件のNT-K1を発見。
この製品は、携帯電話のイヤホンマイクジャックと、録音機器の間に接続するもの。途中に配線分岐するBOXがあり、そこにハンズフリーのイヤホンマイクを接続する仕組み。中間BOXの中身が謎なのだけれど、ボタン電池が入っているので、増幅装置やノイズカットフィルターなどを内蔵? 携帯との接続端子や、中間BOXのイヤホンマイクジャックは、いずれも今どき見かけない3極。けっこう古い製品だということが、そこからもわかりますね。
店頭には同類他社の製品も並んでいて、そちらは中間BOXがないタイプ。単純にケーブルが分岐しているだけで、イヤホンマイクも付属する。携帯との接続端子は平型なので、それなりに最近の製品らしい。それでいて価格は、ほぼ半額。ちょっと悩んだものの、あまりにも構造が単純すぎて、不安ですよねぇ(苦笑)。店のオッチャンに尋ねても、両製品に対する明確な知識はないらしく、アテにならない。
結局、先のNT-K1を購入することに。2,940円(税込)。
ちなみに、このNT-K1はSkynie(スカイエレマート)という会社でも扱っていて、そちらも品番がNT-K1と、まったく同じもの。購入した製品のパッケージにも、Skynieのシールが貼られている。実際の製造元は?
パッケージのシールを剥がしてみると、下には「製造元:ナカ電子」との表記が印刷されていました。電話機に関する電子製品を開発・製造するメーカーのようです。
サンテックとSkynieは、固定電話用の録音アダプター:ハンドセット・ボイスピックアップ(NT-110)やテレホン・ボイスピックアップ(NT-120)も扱っていて、いずれもやはりナカ電子の製品。同店で購入したNT-110のパッケージにも、製造元を明記した場所に上からシールが貼られていました。
両製品はタイプが異なり、NT-110は電話機のハンドセット(受話器)と本体の間に接続し、NT-120は壁のモジュラージャックと電話機の間に接続する。オフィス用電話など交換機経由のモジュラージャックしかない場合は、NT-110を使用するらしい。このテの製品に「オフィス用」と「ホーム用」があるのは、その違いだけですね。
固定電話用の製品も必要なので、トモカ電気ラジオセンター店でNT-110を購入。「ホーム用」に、ヨドバシカメラでミヨシ:ライン用録音アダプタ(MRL-622G/N)もゲット。
さて、肝心の使用感は。
固定電話用タイプは、問題なし。困ったのは、携帯電話用の製品。
相手の声は明瞭に録音できるものの、録音(音量)レベルが低く、再生時には音量をかなり上げる必要がありますね。特に自分の声は、再生音量を最大にしても、かすかに聞き取れるかどうかといったレベル。
うーん…。
相手の声が録音できるとはいえ、「通話を明瞭に録音」できるシロモノではないですねぇ。自分の声は、反響音だけを拾っているのでは?
両者の声を同程度レベルで録音するためには、中間に(自分の声用)増幅装置を組み込み、さらに両者の音量バランスを取るなど、それなりに大がかりな仕組みが必要かも。道理で、怪しげな製品しか存在しないわけだ(苦笑)。
なわけで、携帯電話の通話録音アダプターは、あくまで応急措置程度に思っておいたほうがいいですね。3極のイヤホンマイクや平型変換アダプターと合わせて、約5,000円もの出費に見合う価値は…。
*今回の(携帯電話・録音用)購入製品 (価格は全て税込)
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