青空のゆくえ

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 映画『青空のゆくえ』の試写を見てきますた。
 うーん。。。けっこう期待していただけに、かなり肩透かしを食らった感じ。黒川芽以、森田彩華、多部未華子、悠城早矢、西原亜希と、女のコだけを見てもかなり個性的なキャスティングなのにもかかわらず、それが生かされていない印象。これだけのキャスティングは、1年前の撮影だからできたものだと思うんですけれどねぇ。今では無理でしょう。それだけに、もったいない。
 物語設定は、中3の夏休み。同級生&バスケ部の仲間たちの間での、微妙な恋愛感情を描きながらの青春物語…ではあるのだけれど、その描き方はひじょーに浅い。敢えて各キャストの関連性を薄めることで、中途半端に馴れ合いで作り物的な仲良し青春ストーリーにしない。。。という方法論だったにしても、結局のところ、それぞれのキャラの奥深い面を感じることができない。ストーリーの進行も散漫だし、細かい点での(衣装や場面設定、ロケーションなど)作り込みの甘さも散見する。
 何より、メインキャストであるはずの黒川芽以、森田彩華の二人がまったく生きていない…のには、ちょっと驚いたほど。じっくり描けば描くほど存在感を発揮できる演技派なだけに、残念。
 むしろ、サブキャストな多部未華子、悠城早矢、西原亜希のほうが生き生きと描かれているのは、主人公である中山卓也を通して、三人の仲良くなっていく過程が描かれているからでしょう。
 考えてみれば、登場人物の中で“自宅”がきちんと登場するのは、河原春奈役の多部未華子だけなんですよねぇ。それぞれのプライベートが見えてこないので、見ていても感情移入することができないし、淡い印象しか残らない。また、鈴木貴子役の悠城早矢は、登場人物の中でのポジションが具体的に見えてこないため、いつも唐突に物語の中に現れ、全体の印象をより希薄なものにしてしまう。特異なキャラを発揮していただけに、設定がもっとしっかりしていれば、物語のスパイスとしてより生きただろうに。
 いっぽうで、男子の間での人間関係も浅く薄く…で、わかったような、わからないような。結末も都合良く収まりすぎでしょう。
 ちょっとねぇ、この全体のアンバランスさは何なんだろう。長澤雅彦監督への考え方を、ちょっと変えたくなりますねぇ。随所に“青春だなぁ”、“青春っていーなー♪”と思える描写もあるだけに、余計に物足りなさを感じました。まぁ、その“淡さ”を逆に評価する見方もあるんでしょーが。。。

コメント

  1. ken より:

    うーん、ちょっと残念。かなり僕はきたいしてるんdなけどな〜。でもこの人みたく、良かったともいってるひとがいるんだよね〜。やっぱりこれは淡さ、青春っていいな〜って思う映画なんじゃないのかな〜。あれだけキャラクタ〜がいたら、そんな細かな描写なんてできないもの。http://www.eiga-kawaraban.com/05/05070703.html

  2. 匿名 より:

    『青空のゆくえ』

    今日は、朝早いことと出演者が地味なこともあって、ガラガラでした・・・後ろの方の席、半分近く空いていたかも(−−;)
    三軒茶屋が舞台との事だったので、三軒茶屋の駅前とか商店街がたくさん出るのかと思っていたら、殆どそのあたりは出ていなくて、ウチから自転

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