アテネ五輪:男子ハンマー投げ

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 男子ハンマー投げで、優勝したアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)が失格(金メダル剥奪)となり、2位だった室伏広治が繰り上がり1位に。これまでの記録からも実力は室伏のほうが圧倒的に上だと思われるだけに、決勝では「やっぱ欧米選手の“本番一発”はすごいなぁ」などと思ったわけですが、なんともはや。

(経緯)
・陸上男子円盤投げで優勝したローベルト・ファゼカシュ(ハンガリー)が、競技後のドーピング検査で検体をすり替えようと画策、同検査を拒否して失格(金メダル剥奪)に。
・同選手と同じコーチに師事するアヌシュは競技のドーピング検査はパスしたものの、同様に検体すり替えの容疑がかかり、IOCは再検査を要求。
・既に帰国していた同選手がそれを拒否。事情聴取も体調不良を理由に欠席。

*IOCの公式発表

1、アヌシュ選手はアテネ入り後、競技前の抜き打ちと競技直後の計2回、ドーピング検査を受け、結果はいずれも陰性だった。
1、しかしながら、その後に疑惑が浮上するに至ったため、IOCは競技後にも再度検査を実施することを決め、27日に本人に通告したが、同選手は検査に応じなかった。再検査を受けなかったことに正当な理由はなく、ドーピング規則違反で失格処分に相当する。
1、さらに、大会中の検査で陰性となった2つの尿検体の分析を通じ、それぞれ別の人物のものであることが判明。これは尿検査の際、同選手が検体のすり替えを行った疑いを示している。この点についてIOCはさらに調査を進める。

 ハンガリーは重量挙げ男子105キロ級・銀メダルのフェレンツ・ジュルコビッチもドーピング検査の結果、失格になっていて、国ぐるみのドーピング疑惑では? との声も挙がっているそう。何だかなぁ。ドーピングには徹底抗戦の姿勢を見せるIOCですが、今や金メダル剥奪ぐらいでは驚かなくなりましたね(苦笑)。五輪でのドーピング失格→順位変更に日本人選手のメダルが絡むことは初めてなだけに、これを機会に日本でもドーピングへの関心が高まるかも?
 ちなみに、今大会のドーピングによるメダル剥奪7個は、史上最多記録だそう。

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