サッカー:アテネ五輪男子(イタリア3-2日本代表)
やはり、田中が入った後半は良かったですねぇ。結局、序盤で2失点したことで最後までイタリアらしい試合運びをされてしまったけれど…。FW陣は高松、大久保、田中とも頑張っていたし。あれぐらいアグレッシブでなければFWとは言えない。特に、高松の成長ぶりには目を見張るモノが。松井も60分間は持ち味を生かしたいい動き。それが最後まで保たないのは難だけれど…。小野も含めて、前線組も動きはかなり良かったはず。
それに引き替えDF陣は。。。確かに、チェックの甘さ、球離れの遅さ、緩いパスなど、パラグアイ戦から修正されてきた点も多かった。それでも、2失点目は闘莉王のミスパス→フォロー&詰めの甘さから。その2失点目が最後まで響いただけに、全体の甘さがそこに集約されていたような…。試合を重ねる毎に浮き彫りにされる欠点を修正できるのがこのチームの良いところではあるものの、言い方を変えれば最後まで完成途上で終わってしまったとも。
ただ、那須の動きは見違えるように。パラグアイ戦でもミスが相当ダメージになり、頭を丸めただけの気合いは十分に伝わってきたと。積極的な上がりと精度の高いクロス、DF陣では孤軍奮闘だったような。それだけに、闘莉王と阿部の甘ミスが相変わらずだったのは残念。日本の得点はいずれも阿部のFKからで、その精度の高さは素晴らしいけれど、流れの中での動き&パス精度をもっと高めなければ、DFとしては失格。この2人の不調が、結局は致命傷になった感じ。
と、どうにも消化不良で終わってしまった感も。序盤の寝ているような動きも、どこかおかしいまま。最後のカードには石川を切って欲しかったけれど、それが森崎になってしまうところも、左サイドのコマ不足が解消できなかったツケ。あの局面では、一人で戦局を打開できるようなプレイヤーが望ましいはず。松井の運動量が落ちたところに、森崎を入れざるを得ない時点で負けだった。
結果、やはり国際舞台での経験不足なのか。。。アジアのレベルでは頑張れても、南米や欧州相手では一つ一つのプレーをより磨き、大切にしなければ通用しないことを見せつけられた感じ。女子サッカーがナイジェリアの身体能力とスピードに翻弄されたのと同様に、経験したことのない局面を最後まで打開修正しきれなかったと。残念。