スーパーカブ110ストリート 慣らしプチツーリングで名栗・飯能へ(2) (『ヤマノススメ』聖地巡礼)

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慣らしプチツーリングで名栗・飯能へ(1)からの続き

名栗から『ヤマノススメ』の聖地:飯能へ

有間渓谷から県道53号に戻り、下名栗から県道70号へと進み、飯能方面を目指します。
実際には県道53号~県道70号が一本道のように繋がっているため、道は間違えようがなく。飯能市街まで、ずっと入間川沿いに進むカタチですね。といっても谷間ではなく開けた土地なので、すぐ山越えになる東京都(青梅)側とは大違い。このルートを走っていると、名栗の文化・経済圏が入間川を通じ、飯能と繋がっていることを実感できます。当たり前とはいえ、同じ埼玉県ですしね。

県道70号に入ると、平日昼間でもそれなりの交通量。この飯能名栗線が、地域の主要道であることがわかります。
信号は少なく快走路ではあるものの、特に景色が良いところを通るわけでもなく、淡々と…ちょっと退屈なルートかも。黄色センターラインな片側1車線が延々と続くため、遅い車がいると後ろは数珠つなぎ。右へ左へと車体を振りながらイラつきまくってたポルシェも、数台前の先頭車がマイペースで走っているため、どうにもならず。ま、慣らし中のカブで走るには、ちょうどいいペースでしたが。

そのまま飯能市街地に入り、通称:飯能河原を眺めながら、飯能中央公民館へ。
飯能河原も中央公民館もアニメ『ヤマノススメ』の聖地で、どうせ帰路に飯能を通るのだから、ついでに聖地巡礼めいたこともしてみようかと。
飯能河原は、なるほど、市街地に入って川幅も広がった入間川と河原が、市民の憩いの場になっているんですね。のんびりした、アニメで見たままの光景が広がっていました。少し視野を広げれば、海の家のような飲食店が川沿いに連なるなど、ちょっとした観光地風情でも。

飯能中央公民館には、飯能市観光協会が制作した聖地巡礼マップがあるはず…なのですが、オンエアから時間が経っているためか、影も形もなし。かつては、館内で聖地紹介の資料展示もされていたようですが。
“それっぽい”ものといえば、寂しく置かれていた聖地巡礼ノートと、ふるさと納税(『ヤマノススメ』とコラボ)のパンフレットぐらい。

 清水造形工房
 【県道70号沿いに出現する謎のオブジェ。隣接する清水造形工房の製作物?】

 飯能中央公民館
 【飯能中央公民館にあったアニメ『ヤマノススメ』聖地巡礼ノートと、飯能市ふるさと納税パンフレット】

天覧山に初めての登山

その後は、飯能河原や公民館から徒歩でも数分の飯能中央公園・駐車場にバイクを駐め、すぐ目の前の天覧山へ。
(同公園にはバイク用の駐輪場がなく、どこへ駐めていいものか悩みました)
標高197Mの天覧山は、いうなら飯能市街地の里山。子供でも登れる小学校遠足の定番スポットで、自分も低学年の頃に遠足で来た覚えが。
アニメ『ヤマノススメ』でも、飯能市で暮らす主人公が初めて登る山として登場。飯能市内の小学校では、近場すぎて遠足の目的地にはならないのかも?
山登りといってもハイキングコースのようなものらしく(子供の頃に登った際の記憶はまったくない)、『ヤマノススメ』でも運動音痴な女のコが登っているため、最初は甘く、簡単に登れるだろうと考えていたわけで。

 天覧山
 【登り口からしばらくは、舗装された緩やかな登り。ここで油断してペースを上げると、やがて始まる強烈な急登で足がガクガクに…。一気に標高の半分以上まで登る?】

 天覧山2
 【急坂が終わると広場に出るので、ハーハーゼーゼー…と休憩。そこからは登山路が土の地面に変わり、やがて左右に分岐。左へ進むと十六羅漢像が】

 天覧山3
 天覧山4
 【十六羅漢像を過ぎると、岩場へ】

 天覧山5
 天覧山6
 【岩場の後も急登があり、頂上に着いたときはヘロヘロ。後から登ってきた見るからに聖地巡礼者な人も、死にそうな表情でした(苦笑)。写真ではわかりませんが、肉眼ではかすかに富士山も見えていました】

『ヤマノススメ』では二度目の登頂後、隣接する多峯主山へと縦走していましたが、とても無理! ハイキングコースとしては定番のようですが、そんな体力は残っておりませぬ。日頃の運動不足を痛感させられました。
頂上からの下りは、登りとは別ルート(最初の分岐を右へ進む道)で。こちらは岩場のような難所もなく、階段と緩やかな下りで分岐点へ戻ってきました。『ヤマノススメ』で最初に登った際と同じく、分岐を右へ進んでおけば楽だったのに…。
まぁでも、いかに身体と足がナマッているかを実感できましたから(苦笑)。新しい靴も買ったことだし、ちょっと鍛え直さなきゃだわ。

別世界のような渓谷 吾妻峡とドレミファ橋へ

下山してちょっと寄り道した後は、県道70号を少し戻り、適当なところで橋を渡って入間川の対岸へ。
県道沿いに住宅地が広がる入間川左岸と違って、右岸には昔ながらの景観が広がります。静かで落ち着いた、山間の集落といった風情ですね。
が、それだけに観光客(余所者)が訪れることも少ないのか、案内標識などはほとんどなく、目指す吾妻峡の場所がわからない…。ようやく見つけた標識を見ると、どうやら行き過ぎている模様。
少し戻ると、八耳堂というお堂に隣接して地区の自治会館があり、その向かいから川に向かって斜めに伸びる小径が。どうやら、これが吾妻峡への入口らしく。
いや、わからないって、こんなの…。吾妻峡を探して、周辺をさまよう人も多いのだとか。
一般的には県道側:対岸(左岸)からのアクセスが案内されるようですが、そちらも案内標識は目立たず、住宅地の細い路地。到達難易度は大差ない?

 吾妻峡
 吾妻峡2
 【小径の先に、吾妻峡の入口らしき場所が? 『ヤマノススメ』でも見覚えがある光景なものの、どこにも「吾妻峡」の文字がない。通りすがりの方に尋ねて、間違いないと確認。「急な登り階段が続くから帰りはキツイよ」との言葉に…orz】

 吾妻峡3
 【標識の裏側に、隠されたように「吾妻峡」の案内表示が。これじゃ表から見えないって】

 吾妻峡4
 【道は一気に川岸へと下っていく】

 吾妻峡5
 【振り返ると急な登り階段が。帰りはここを登らなければ…】

 吾妻峡6
 【川岸まで下りきると、橋(?)が見えてくる】

 ドレミファ橋
 ドレミファ橋2
 【ここも『ヤマノススメ』聖地な、吾妻峡とドレミファ橋。増水時は通行不能な“橋”です。右写真は渡った対岸から撮影】

 吾妻峡7
 吾妻峡8
 【ドレミファ橋の中央部から見た上流方向(左)と、同じく下流方向(右)。流れはけっこう急で、水量も豊富】

 吾妻峡9
 吾妻峡10
 【対岸(左岸)のアクセス路は、右岸に比べれば緩やか。左岸の吾妻峡(ドレミファ橋)入口は、住宅地を最奥まで進んだ先、畑の一角に】

誰もいない静かなドレミファ橋で、川の流れに耳を傾けながら過ごす、時が止まったかのようなひととき。
ほぼ手つかずの渓谷で、両岸は鬱蒼とした森。そこに飛び石を渡る、小洒落た橋。まるで別世界のような、絵になる光景でした。

慣らしプチツーリングで名栗・飯能へ(3)に続く

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