旅にっき 【2011.05.29/三重・滋賀】

 2010.05.29(Sun) Part2

 豊郷→長浜

 豊郷を後にして、国道306号から彦根を経由して長浜方面へと向かいます。
 その目的は、NHK大河ドラマ『江』の放送期間限定で開催されている、《江・浅井三姉妹博覧会》を見学すること。長浜は他にも見どころがあるのですが、青春18きっぷでの西行き移動などの際に「いつでも立ち寄れる場所」という意識が強いせいか、これまではなぜかスルーしっぱなし。時間的に他の場所は無理でも、滋賀まで来たついでに…と思ったのですが。。。


【↑ 今や、風間三姉妹の次に有名な浅井三姉妹(違  の、顔出し看板。道の駅:湖北みずどりステーションにて。長浜周辺では、この浅井三姉妹キャラをあちこちで見かけました】

 無理でした(T_T)
 彦根周辺で渋滞につかまり、さらには道を間違え…。長浜に着いたのは、ちょうど《江・浅井三姉妹博覧会》が閉館する17時頃。他の施設も、長浜城長浜鉄道スクエアなど行きたいところは全て17時まで。何とも中途半端な状況になってしまいました。
 小谷城址にも行ってみたいのですが、上記博覧会の期間はマイカー規制中。登城口までシャトルバスが走っているのですが、それも既に終了時刻。何より、雨の中を山城に登るのはちょっと…。姉川古戦場もまた、同様。
 仕方なく、琵琶湖畔に沿って走る県道331号(通称:さざなみ街道)をドライブ。ツーリングマップルには「琵琶湖の湖岸を行く絶景の道」、「静かな湖畔を望む快走路」などと書かれていますが、うーん。。。雨&曇天の天候では、印象も半減といったところでしょうか。とりあえず、道の駅:湖北みずどりステーションまで行ってみよう。
 ここには湖北野鳥センター、琵琶湖水鳥湿地センターが併設されているものの、いずれも既に閉館。道の駅自体も、閉店時間の18時まであと10分。係員の方が既に閉店準備を始めていて、入れそうな雰囲気ではありません。なのでボーッと、超曇天の琵琶湖を眺めておしまい。

 
【↑ (右)左に見えるのは竹生島、右は湖底遺跡があるらしい湖北の葛籠尾崎】


 須賀谷温泉

 とりあえず、日没前に須賀谷温泉まで行きますか。
 長浜市郊外の須賀谷温泉は、戦国時代には浅井氏の湯治場となり、浅井長政やお市の方、茶々姫が湯に浸かったと云われる由緒ある温泉場。「長浜の奥座敷」とも呼ばれる一軒宿で、高級和風旅館といった風情ですが日帰り入浴も可能(11時〜21時/1,000円)。《江・浅井三姉妹博覧会》の会場からも近いので、博覧会を見た後は温泉で戦国の世を偲ぶ…という目論見だったんですけれどねぇ。

 
【↑ (左)《江・浅井三姉妹博覧会》会場へのアクセス路:国道365号は、通称「浅井三姉妹街道」らしい】
【↑ (右)左写真の看板位置から、須賀谷温泉を望む。田んぼの先、山麓の中央部に見える建物がそれ】

 国道365号から田舎道を1kmほど入ると、山間に分け入る手前の行き止まりといった感じで須賀谷温泉が現れます。中規模の落ち着いた、和風テイストの私的な宿といった印象ですね。駐車場は満車に近く、やはり博覧会帰りの客で混雑しているのか…。

 
【↑ (左)国道365号からの入口 (右)なかなか良き風情の宿です】

 
【↑ (左)昔からあるらしい顔出し看板。浅井長政、お市の方、浅井三姉妹 (右)ロビーにも、浅井三姉妹ブームの影響が…】

 
【↑ (左)館内には、江や浅井三姉妹関連のポスターが多数 (右)浴場はその名も“浅井の湯”=AZAI SPA(笑)】

 と、男湯は客が一人だけ。あれ?
 どうやら、駐車場の車は大半が宿泊客のものらしい。時刻は18時半頃。宿泊客は食事の最中でしょうから、お風呂が空いているのは当然か。日曜夜に宿泊客が多いのも意外ですが、ニュースでも大騒ぎになるほどの悪天候だったので、博覧会の客も(日曜にしては)少なかったのかもしれません。
 事前に収集していた情報通り、内湯は炭酸鉄泉系(ヒドロ炭酸鉄泉)の赤湯。“赤湯好き”としてはたまりませんが、無味無臭で手触りにも鉄泉系らしい違和感がありません。タオルが赤茶色に染まることもなく、ちょっと拍子抜け。「県下初の掛け流し」を謳っているので、循環濾過されているわけではなさそうだけれど。湯の流出口からは、流れ出ていないんじゃないかと思うほどごく少量の湯が申し訳程度に流れ出ています。ひょっとして、湧出量が減ってしまったとかいうオチ?
 それでも、透明&無味無臭の透明な湯が注がれているもうひとつの内湯に比べれば、身体の暖まり方が全然違う。10分も浸かっていればホカホカとしてきて、しばらく湯冷めさせないと入っていられません。やはり、鉄泉系ならではの効能は感じます。
 露天風呂(長政の湯)のほうは、もうひとつの内湯と同じ透明の湯。うーん、これ、真湯なんじゃないの?? 入湯後に受付で尋ねた際は、どちらも温泉だと言われたけれど。。。女湯(お市の湯)のほうは、露天風呂も赤湯なのだそうです。

 
【↑ 必要な備品は全て揃い、こじんまりと清潔な脱衣場】

 
【↑ それなりに広い露天風呂(長政の湯)。内湯も同等の広さ。携帯では、内湯の撮影は無理…】

 
【↑ (左)博覧会を見られなかったことが、土産物への物欲に(苦笑)。左から茶々、初、江。各300円。製造元:まちづくり湖北
【↑ (右)三姉妹マグネットも300円。茶々姫シールは250円。シールが茶々だけなのは、近江の国ならでは?】


 長浜→東京

 のんびりと湯に浸かり、須賀谷温泉を後にしたのは20時過ぎ。
 その後10分ほど走ったコンビニで腕時計を脱衣場に忘れてきたことに気づき、温泉へと戻ったのはご愛敬(^^;;
 長浜IC方面へ曲がる場所を通り過ぎ、気づけば関ヶ原ICのほうが近いところまで来てしまっていたのもご愛敬。。。いや、さすがに疲れているらしく、集中力がなくなってますわ。
 関ヶ原ICまでの国道365号は、信号も少ない快走路。とは言え、街灯なども皆無な郊外道路は真っ暗闇。道幅が広いわけでもないのに交通量は少なくなく、流れも速い。半ばトラック街道といった雰囲気もあり、雨中の夜間で知らない道というハンデは、かなり厳しい。。。怖いよ〜。
 名神高速に乗ってみれば、これがまた雨中の夜間激バトル。いきなり左右車線とも120kmオーバーの流れに取り込まれてしまい、ヤバすぎ。日曜夜で帰路を急ぐ地元車ばかりなのだろうけれど、名神はホント好きじゃない。自分も飛ばし屋じゃないとは言えませんが、名古屋〜関西圏の走りって関東圏のそれとは異次元のものなので。超ウェット路面で、よくもまぁあれだけ飛ばすもんだ。

 とりあえず、予定していた養老SAに飛び込んで人心地。無線LAN(FREE SPOT)が開設されているはずなので、PCを持ってレストランへ。

 
【↑ (左)飛騨牛ハンバーグ定食(1,500円)。それなり…】
【↑ (右)関ヶ原に近い場所だけに、売店には戦国武将コーナーが。でも、半分以上が浅井三姉妹コーナーに変貌中】

 
【↑ (左)戦国BASARA五平餅 (右)よくわからない戦国武将フィギュア。悩んだ末に、いずれも未購入】

 が、使えません。無線、来てねーじゃん。
 帰宅後にNEXCO中日本に問い合わせてみると、養老SAは無線LANに非対応だとのこと。確かに、FREE SPOT利用エリアというページには未記載なのですよ。でも、サービスエリア情報の該当ページには対応が記されている。その点を指摘すると、電話口の担当者も確認の上、「そうですね…。現地に問い合わせてみますので、改めてご連絡します」とのこと。で、やはり非対応なことがわかりました。つまり、該当ページの記載ミスがこちらの指摘で発覚したと(苦笑)。

 「このサイトは中日本エクシスが運営していますので…」

 まるで余所の会社が勝手にやっていることだと言いたげですが、おたくのグループ企業でしょ。

 「次回定期更新の際に修正します」

 誤りが発覚しているのに、すぐには直さないの? 利用者のことを考えているとは、お世辞にも言えないですね。
 ちなみに、FREE SPOT利用エリアページにも対応と記されている中央道・恵那峡SA、駒ヶ岳SAでも、無線LANは使えず。この件も尋ねてみると、現地に問い合わせた結果を折り返し返答してくれました。

 高速道路のサービスエリアという特性を考えれば、館内全域はもちろん、駐車スペースの大半をカバーするぐらいにしてくれなければ、無線LANを設置する意味がないと思うのですが。。。今や、新幹線の車内でも移動通信が可能な時代なんですよ。
 豊郷の【けいおんカフェ】(豊郷町観光案内所)や、高速道路の各SAで無線LANが使えるはずだからと、わざわざノートPCを持って行ったのに。豊郷では駐車場が満車で離れた場所に駐めたため、利用不可。SAでは上記のように、使えず。意味なしでした。

 名神からはそのまま東名に入らず、小牧JCから中央道を利用。交通量が多く事故の危険性も増す東名は嫌いなんですよ。極力利用したくないもので、今回は往復とも中央道経由で。名神から中央道に入った途端、通行量が激減して楽に走行できるようになりましたからね。
 東京−名古屋間で単純比較するなら、東名と中央道では所要時間が約1時間、違います。でも、自宅からICまでの距離&時間を考えると、その差は30分強に。ならば、気楽に走れる中央道のほうがいいですもの。距離増と勾配区間が多いため、燃費はやや悪くなりますが…。
 養老SAを出たのが22時頃。その後もこまめに休憩しながら走っているので、週末の中央道のお約束:小仏トンネル大渋滞(日曜は夕方〜午前0時近くまでダメ)にも巻き込まれず。ワイパー全快が続く豪雨の雨中走行と劣悪な路面コンディション+寝不足で疲労困憊となり、休憩&休憩ペースでなければ走れなかったもので。。。帰宅したのは午前5時頃でした。