旅にっき 【2005.07.30-08.02/徳島〜和歌山】 *PART1

 ココナッツJr.のイベントを見るため徳島へ。四国アイランドリーグの試合も見つつ、徳島〜和歌山をプチ旅。往復は青春18きっぷを利用。


 2005.07.30

 東京→徳島

この日の行程

 東京からのスジは、2003年7月に大阪へ行った際と同じもの…だということには、熱海で乗り換えるときに気づく(^^;;
 熱海まではロングシート、熱海からの浜松行は後4両が静岡止まりなのも相変わらず。ただ、前回はその案内(車内放送)が超満員状態になっている清水発車までなく、静岡で乗客が右往左往する状況だったのですが、今回は熱海発車時から何度も案内があり、静岡でもそれほど混乱はなかったよう。この日は土曜で、平日に比べると車内の混雑がそれほどでもなかったということもあってか。

 浜松での乗り換えは向かいのホームで楽。降りてすぐに(それらしき)列に並んだので、大垣まで座れますた。毎度のことながら、乗車位置の案内(構内)放送が流れる頃には長蛇の列ができていて、もっと早くから案内しなければ意味ナシ、なんですけれどねぇ。静岡、浜松、それに米原に関しては、18きっぷシーズンに通過するたび、こうした案内(構内)放送の遅さを感じますね。放送を聞いてから並んだのでは、絶対に座れませんから(苦笑)。

 米原では、いつものように駅弁の鱒寿しを購入。これはおいしいし、ろくに食事ができないことの多い18きっぷ移動では貴重なもの。ここまでの乗り換えでは、とにかくすぐに乗り換え(並ぶ)ことが先決で、駅弁を購入したり駅ソバを食べる余裕もないですからねぇ。車内で食べるのではなく、非常食用に持ち歩くのもいつものこと(^^;;


【↑元祖鱒寿し(井筒屋/\1,100) 結局、食べたのはホテルにインしてから(^^;;】

 米原からの新快速は4連で到着。これは米原始発の編成で、数分後、後ろに長浜からの4連が併結。こーゆー仕様の編成もあるんですねぇ。新快速は奥が深い。。。ちなみに、階段より前が始発の4連分。
 舞子へは、神戸で普通に乗り換えるのが通常でしょーが、混んでいるだろう列車に乗るのもイヤで、舞子を通り過ぎて明石まで新快速に乗車。戻る列車は207系でガラガラ。
 舞子はJRと淡路・四国方面への高速バスのジャンクションになっている駅で、事前に調べたところ、駅と高速バス乗り場がつながっていて徒歩5分ほどらしい。いったいどんな構造なのか興味津々(^^;;

 列車を降りてみると、ホームの真上に高速道路(明石海峡大橋)がそびえていて、なるほど。。。1カ所しかない改札口から案内に従って通路を歩き、エスカレーターで上がっていくと、ちょっとした広場のような場所に出る。ロータリーになっていてタクシーが客待ちし、乗用車も何台か駐車していて、舞子駅のもうひとつの玄関口といった感じ。
 そのロータリーの反対側には、ガラス張りの高層ビルのような構造物が。その真上は高速道路(明石海峡大橋)で、正面にはエスカレーターが。どうやらそこがバス乗り場への入口らしい。


【↑(左)改札から高速バス停への連絡通路 (中)ロータリーの真上は明石海峡大橋 (右)ガラス張り部分は展望スペースに】

 エスカレーターを登っていくと、ちょっとした展望スペースが広がっていて、高速バスとは無関係に時間を過ごす人たちの姿も。明石海峡を一望…というわけにはいかないものの、それなりにいい景色が広がっている。ただ、冷房がないので暑いんですねぇ。。
 そこからさらに階段(エレベーター)で上がると、目の前がバス停留所。高速道路のバス停というと、へんぴな場所から細い小道を歩いて高速道路上に出るというイメージがあったけれど、ここは違いますねぇ。当初からJR連絡のバス停として整備されているんですね。こうした乗客の利便性を考えた構造というのは、さすが関西だなぁ…などと関心(^^;; 停留所には係員も数人いて、バスが到着するたびに「*分発**行です」という案内もしてくれる。とても、高速道場の途中停留所とは思えない。。。

 また、この高速舞子からのバス利用者が多いことにも驚き。淡路島内への路線も含めると、次から次へ、10分間隔程度でバスが発着していくんですよね。で、その度に5〜20人程度の乗客が停留所に現れる。特に淡路島方面の路線は、高速バスというより街中の路線バス感覚で利用している人が多いよう。フラッとやってきては、次のバスに乗り込んでいく感じ。ちょうど土曜の夕方でもあり、三ノ宮あたりへ所用や買い物で出かけた帰りの人たちなのでしょう。
 例えば自分の乗る徳島線の場合、時刻表やサイトでは“全席予約指定制”になっているものの、ここ舞子からの乗客は予約などしていない人ばかり。ただ、バスが到着すると、係員から「予約している方からご乗車下さい」との案内があり、予約していない人は後から空席に座るというシステムができあがっているらしい。
 何本か発着を眺めていたけれど混乱はなく、便数も多いせいか、満員で乗れないことなど滅多にないのでしょうね。や、初めての乗り継ぎなので時間に余裕を持たせていたもので、30分以上もすることがなくヒマだったんです…(苦笑)。実際には、10分あれば楽に乗り換え可能でしょうねぇ。

 やってきた山陽電鉄バス:・徳島行は、三ノ宮始発。10分前には別便のなんば始発があり、それより空いているだろうという読みは当たり。到着した車内には乗客4人(舞子から6〜7人乗車)。
 が、なぜかそのうちの1人が、自分の隣の席に座っている。ネット予約ではなんと1番窓側の座席が取れ、こりゃ最前列の展望をまたーりと楽しめる…と思っていたのに、やたら身体のデカい奴が隣にドーンと座っていて、窮屈ったらありゃしない。乗客は全部で20人足らず、二人掛けしている座席はここだけなんだがー。なんでこいつ、ここで頑張ってるんだよー。かと言って、予約指定している自分が他の席に移るのもムカつく。なわけで、明石大橋&大鳴門橋の全面展望を雄大に楽しむことはできず(T_T)

 もっとも、淡路島から大鳴門橋にかかる頃にはものすごい濃霧となり、ほとんど何も見えない状況だったんですけれどね。淡路島までは霧などかけらもない、晴れ間も見える曇天といった天候だったのに、徳島県に入った途端に濃霧ですからねぇ。


【↑大鳴門橋の車窓は霧、霧、霧…】

 隣席の奴も含めて5人ほどが下車した高速鳴門バス停周辺も霧、また霧。バス停周辺は観光案内板などが立派に整備されていて、鳴門への観光客のアクセスとして、この高速バスが期待されていることを感じさせます。そして、下車した全員が噂のスロープカー《すろっぴー》に乗り込んでいく。
 この《すろっぴー》は、高いところにある高速道路上のバス停と、下の一般道部分とを結ぶ乗り物で、無人運転。1台が往復していて、ボタンを押すとやってくる仕組みらしい。 ちょうど一年前に鳴門と鳴門公園を路線バスで往復した際も、“あれが噂の…一度乗ってみたいかも”と思ったもので、念願が叶いました(笑)。
 まぁ、実際に乗ってみれば、なーてことのないものなんですけれどね(^^;; 音はほとんどせず、静かにゆっくりと山を下りていく。ただ、あまりに静かでゆっくりなもので、車内に居合わせた乗客同士がビミョ〜に居づらい雰囲気になるのは、なんとも…(苦笑)。


【↑高速鳴門バス停 (右)すろっぴー乗り場】

 着いたところは鳴門市観光情報センターになっていて、タクシーが数台、客待ちしているのは事前に調べた情報通り。鳴門、徳島、鳴門公園方面へのバス停も近く、利便性はかなり高いかと。隣接する駐輪場には多くの自転車やバイクが停まっていて、観光客だけでなく地元の利用者も多いよう。


【↑すろっぴー地上駅と、隣接する観光情報センター。上は高速道路】

 ここからはタクシーで、四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスVS愛媛マンダリンパイレーツ戦が開催される県営鳴門球場(鳴門総合運動公園内)へと向かう。
 観戦後は、JRの臨時列車《ヴォルティス号》で徳島へ。


【↑鳴門総合運動公園入口。正面はサッカー場】

観戦の詳細はこちら

 徳島に着いたのは既に22時半近く。ホテルに向かって歩きつつ、どこか食事ができるところを探そうとすると、駅前ロータリーを左手に曲がってすぐ見つけたのが、ラーメン麺王。駅から徒歩1〜2分、おそらく、駅からもっとも近い徳島ラーメン店では? 店頭には何かの人気ランキングで1位になったなどと記されていて、他を探すのも面倒なので入ってみる。手持ちの(ちょっと古い)ガイドブックには載っていないお店だったけれど。。。

 ラーメンは濃厚なとんこつスープで、若干、醤油も加味されているといった味わい。豚バラ肉がちょっとだけ入っているところは徳島風でも、食べた印象は和歌山ラーメンなどに近い感じ。それはそれでうまかったけれど、一般的な徳島ラーメンは、スープがここまでこってりじゃないですからね。唐揚げ+小ライス、あるいは餃子+小ライスをセットに頼むのが定番のようなので、唐揚げのほうを追加してみる。こちらは、まぁフツーにおいしい(^^;;
 ちなみに、後で調べてみると、徳島ラーメンでは定番の店として有名な東大(大道本店)の系列店だそう。東大駅前店が生まれ変わって麺王になったとか。うーん、系列と言うには、ちょっと中身が違いすぎるような気もする。。。


 ビジネスホテルパレス21

 この日から連泊したのは、ビジネスホテルパレス21
 徳島駅からは徒歩10分以上、15分近くかかるのでアクセスは今ひとつ。もっとも、JR高徳線で徳島から一駅、阿波富田駅からなら5分程度。徳島市内のホテルは徳島駅から離れているところが多く、県庁なども近い阿波富田駅のほうが便利なところは多いですね。

 ホテルの部屋に関しては可もなく不可もなく。1泊\5,250(週末価格/平日は\5,500)は安くもなく、高くもなくといった感じ。もっとも、他都市でこの程度のホテルなら、\5,000ジャストかそれを切る程度の価格かも…。徳島は全体にホテルの宿泊代が高く、またそれに見合うだけのレベルを満たしていないところが多いとも。大手のホテルチェーンが進出していない県庁所在地という、典型的なパターンかもしれませんねぇ。訪れるたびに悩ましいわけで。。。

 気づいた点はこんなところ。ロビーと言ってもソファーが1組あるだけの狭いスペースで、要するに、昔の商人宿を一昔(二昔?)前のビジネスホテル化したというスタイルですね。ドライヤーが部屋になく、貸し出しなことがどこにも記されていないのは不親切。
 ただ、フロント(経営?)の老夫婦は(言葉遣いはぶっきらぼうでも)親切で、あまり商売っ気もない様子。不親切に感じる点は、イコール、商売っ気のなさ? ホテルとしての印象は今二つなのだけれど、老夫婦の人柄の良さであまり文句は言えなくなってしまう…(^^;;
 翌々日のレンタカーを予約した際には、ホテル名を告げてもレンタカー営業所の所員が知らないし…。宿泊客も常連の、それも作業員など長期滞在客が多かったようで、観光客や短期ビジネス客の利用は少ないのかも。逆に、LAN接続完備なことが不思議なほど(^^;;