旅にっき 【2005.05.08/板柳】

 りんご娘.のイベントステージを見るため、青森県板柳町へ。


 2005.05.08

 東京←→板柳

この日の行程

  • 羽田空港07:45→08:55青森空港JAL1201便)
  • 青森空港09:20→10:10五所川原駅(弘南バス
  • 五所川原駅10:15→10:43板柳十文字(弘南バス:弘前行)
  • 仙台20:24→22:08東京(こまち28号)
  •  青森空港への朝イチの便は、りんご娘.のイベントステージを日帰りするときには定番の足(^^;;
     てか、これに乗らないと東京から昼前に弘前方面に着くことは不可能なんですよねぇ。
     JR利用では、

    東京06:56→(はやて1号)→10:04八戸10:16→(スーパー白鳥7号)→11:14青森11:17→12:05弘前

    というパターンが最速で、さらに今回の目的地、板柳への足(JR五能線or弘南バス)を考えると、これでは間に合わない。何とも便の悪い。。。

     青森へのJAL1201便は、AB3(エアバスA300-B2/B4)。ちょっと前までは全便MD-90(or80)だったので、旧JASのJALローカル線もようやく近代化されてきたことに。とは言え、まだ週数日の1便にはMD-90が使用されているよう。MD系機体のときにはいつも満席状態に近かったこの1201便も、AB3になったことでガラガラな雰囲気(苦笑)。座席数が166→298と増えているのだから当たり前か。あの窮屈な印象の2+3座席から2+4+2座席になったことで、機内の雰囲気もずいぶんリラックスできるものに。
     なお、朝イチの1201便以外は、すべてクラスJシートを装備したAB6(エアバスA300-600R)での運用に。

     青森空港が霧に弱いのは相変わらずで、この日もやや不安だったものの、幸いにして天候も良く無事に着陸。昨年6月のように、霧で着陸できず羽田に引き返す経験は二度としたくないですからねぇ…。もっとも、前日の最終便はやはり羽田に引き返したそうで、早急に空港設備の改善が望まれるところ。

     空港から五所川原へ向かうバスは、弘前や青森へ向かうハイデッカー大型車とは違い、小型のもの。それでも乗客は自分を含めて3人。20人近くを乗せて発車した弘前行きに比べると、ふだんから乗客が少ないんでしょうねぇ。

     バスは五所川原市内までノンストップで、丘陵地帯のバイパス道路をひたすら走り続ける。唯一の停留所、五所川原のエルムシティで他の乗客2人が下車してしまい、駅前まで乗り通したのは自分のみ。
     駅前の弘南バスターミナルは、相変わらずの風情あるたたずまいを見せる。目の前の津軽鉄道・五所川原駅と同様、時間が止まっているかのような雰囲気は好きな情景のひとつ。全国各地を歩いていても、これだけ風情のあるバスターミナルはそうそうあるものじゃないので。。。

     ここからは弘前行きバスに乗り込み、板柳を目指す。弘前から板柳へ向かう便が悪いため、五所川原経由にした苦心のプラン(^^;;
     五所川原での接続時間が5分しかないため、最悪、1時間待って五能線列車に乗ることも考えていたものの、空港連絡バスは約10分の早着。ふつーに走ってこれなので、かなりゆとりのあるダイヤなんでしょうね。発車時に運転手に間に合うか確認したところ、たぶん大丈夫とは言われていたのだけれど。まぁ、飛行機が遅れれば連絡バスの発車も遅れるわけで、少なくとも15分遅れの発車なら定時着になりそう。

     弘前行きバスはのんびりと鶴田町内を抜け、板柳へ。町内の中心地らしい板柳十文字停留所(十字路=交差点の意味らしい)で降りてみると…うーん、これが中心部? お隣の鶴田よりも寂しい感じ。。。


    【↑(右)板柳十字路に建つ、歴史を感じさせる旅館】

     とりあえず駅方向に歩き出すと、途中に町役場があり、その周辺の小川沿いに整備された散策路が延びている。随所に建てられている案内表示板を見ると、中央アップルモールという名称がつけられていて、散策しながら町の歴史や文化を知ることができるコースらしい。時間があればもうちょっと歩いてみたいところだけれど、今回は諦め。いずれ、ゆっくり訪れたい街の雰囲気ではありました。


    【↑りんご生産量が県下一の町らしく、町のあちこちにりんごのオブジェが。道路脇の側溝のフタにも】

    ●位置と町勢  板柳町は青森県の西部津軽地区の中央に位置し、四季の変化に富む典型的な日本海型の気候を有す。
     総面積41.81平方キロメートルのほとんどが平坦地で、西は岩木山、東は十川の間にあり、それら水系の分厚く発達した沖積世の堆積物は、りんご園・水田としての利用に適した生産性の高い豊かな平野を形成している。
     村落への開拓は文禄・慶長年間(1592〜1615)といわれ、津軽藩の城下に近く岩木川きっての良港を有していたことと、以北で唯一の渡し場が設けられたことにより百貨集参地として急速に発展し大集落が形成され隆盛を極めたが、宝暦4年(1754)、当時藩主より突然の「商売差し止めの令」が発せられ、加えて明和の大震災に遭い、しだいに衰えていく。
     昭和30年に、板柳町、小阿弥村、沿川村、畑岡村の一町三ヶ村の合併により「板柳町」を制定し現在に至る。 平成7年度国調人口17,320人。

    ●りんご  青森県のりんごの歴史は、明治8年に時の内務省からアメリカ産の苗木3本が配布されたことから始まる。
     翌年には当板柳町でも試験栽培され、その栽培技術のたゆまない研究と努力により明治30年代にかけて栽培者は増え続け、今日のりんご産業の隆盛をもたらす基礎となる。
    ※りんごの生産高 全国100万t 青森県50万t 板柳町2.5万t ※学校給食に「りんご」がついた場合、一人は「板柳町」のりんごを食べています。
     (板柳町・公式サイトより)

     十字路から徒歩5分ほどで、JR五能線・板柳駅に到着。列車が来ない時間帯だけに駅は閑散とした雰囲気…にもかかわらず、駅前広場にタクシーが20台ほど客待ち中なのには驚き。次の列車まで、まだ1時間近くあるのに。。。この区間では何度か五能線列車に乗っていて、弘前−五所川原間でもっとも乗降客が多かいのはこの板柳だった印象もあるので、列車が到着すれば客が来る…のでそか。


    【↑(左)板柳駅前通り】

     駅からは、そのタクシーで(目的地の)ふるさとセンターへ。距離にして2km程度? 園内は広大な敷地にセンター本館、温泉&レストラン、工芸館、遊戯施設、運動公園などが点在していて、一大多目的センターなことがわかりますね。ただ、そのすべてがりんごにまつわるものなところが板柳町らしいところ。
     タクシーの運ちゃんに「加工場につけますか?」と言われ、慌てて「や、よくわからないので適当に…」とごまかしておく。明らかに“東京方面からの客”だし、りんご流通の関係者かと思われたフシあり(苦笑)。
     本当はイベント終了後に園内をいろいろ見て回るつもりだったのだけれど、現地でお会いした方々と交流を深めていたため(笑)、時間切れでほとんど見られなかったのは残念。まぁ、今日は日曜日で郵便局が休みなことだし、いずれ再訪することになるでしょう(^^;;


    【↑(右)ふるさとセンター本館】

     イベントステージまで1時間ほど時間があるので、何はともあれ園内の温泉施設・青柳館へ(^^;;
     泉質はナトリウム塩化物泉で、湯は無色透明…と言うより、やや茶&緑がかった色なようにも。ややトロッとした肌触りで、典型的な“お肌ツルツルな湯”ですね。んー、いい感じ♪ 浴槽がちゃんと深いのも嬉しく、湯をふんだんに使用している印象もマル。


    【↑(右)ふるさとセンター・パンフレットより】


    【↑(左)館内には、板柳町出身力士、高見盛追風海の幟と番付表が。 (右)町内で見かけた、高見盛を起用した板柳りんごポスター】

     帰路は仙台までクルマで送ってもらうことになり、購入済みの弘前からの乗車券、青森(八戸)からの特急券を変更してもらおうと、再び板柳駅へ。五能線内では、起終点の川部、東能代を除くと6駅しかない、数少ない“みどりの窓口”のある駅なので。
     が、駅員氏にキップを見せると、「クレジットカードで購入しているから発売駅でないと変更・払い戻しはできない」と言う。んなアホな。購入駅と同じJR東日本管内の駅なら、どこでもできるはずだろーー。と言い争うのも面倒なので、未使用の証明と指定席のキャンセル証明だけしてもらい、駅を後にする。五能線では、以前に深浦駅で指定券を買おうとした際も、マルスが旧式で臨時列車を受け付けず、電話でどこか(たぶん五所川原か弘前駅)と連絡しながら手動発行してもらった覚えがあり。ひょっとして、クレジットカードを受け付けられないんですかねぇ??

     仙台までの東北自動車道は速い速い(^^;; 列車で乗り継ぐと川部、青森での待ち時間が長いこともあり、予定より1本早い《はやて・こまち》に余裕で乗れることに。
     仙台で改めて指定券を買おうとすると、《はやて》のほうは3列シートの真ん中しか空きがなく、《こまち》通路側をキープ。2+2座席の《こまち》のほうが、座席や車内の圧迫感がなくて居心地はいいですからね。


    【↑仙台駅では定番の牛たん弁当(\1,300)を購入。味はいいものの、“牛たんだけ”で素っ気ないですねぇ。高っ。】