旅にっき 【2004.02.15、05.23、06.27、07.04、08.26-28/大阪(名古屋)】

 関西への遠征(笑)が続いた時期なので、5回のプチ旅日記をまとめて。

 2004.02.15

 東京←→大阪

この日の日程

 大阪へ日帰り往復。

  

 JR東海ツアーズのぷらっとこだまエコノミープランを初利用。それも、豪勢にグリーン車プランなどを。
 いや〜、さすが(乗り慣れない)グリーン車だけに、快適快適。新大阪まで4時間かかるものの、長いとは感じませんでしたねぇ。乗客も少なく、客層も良く、静かな時を過ごせました。これが普通車だと、時間=苦痛を感じそうですが…。
 のぞみ指定席とほぼ同額なこのプラン、病みつきになるかも。
 チケットに「缶1本」と記されるおまけは、JR東海直営の売店か車内販売で引き替えられる1ドリンクのこと。
 「缶じゃなきゃダメなのか?」と思いきや、ソフトドリンクならペットボトルでもOKなのでした(^^;;


 2004.05.23

 東京←→大阪

この日の日程

 日帰りで大阪往復。

 

 帰りはいつもの関空最終JAL1322便(^^;;
 関空への足には、南海の空港特急ラピートを初利用してみる。どうせなら…と、特急料金500円+特別料金200円でスーパーシートに乗車。
 なるほど、確かに豪華な車内で快適ではあるものの…。細部の塗装が剥げていたり、遮音性が低くモーター音が容赦なく車内に響き渡るなど、実は安作り車両な一面も(苦笑)。
 特急ホーム&車内係員は揃いの制服に身を包んだ女性ばかりで、車内を通る度にドア前で丁寧なご挨拶。でも、2両のスーパーシート車に乗客はたったの2名。1人は堺で下車してしまい、空港まで乗ったのは自分だけ。レギュラーシート車の乗車率は、多少なりともマシな様子でしたが…(それでもガラガラなことに変わりなし)。
 南海の気合いが見事に空回りしているとは聞いていたものの、ここまで悲惨だとは。レギュラーシートで運賃(890円)込み1,390円の料金は、高いのかなぁ。

 あと、ちょっと気になったのは…。
 難波駅の特急発着用ホームにスーパーシート用の改札らしきものがあったのですが、無人なので素通り=ノーチェック。車内検札も、降りたときのチェックもなし。これでは、特別料金の200円を払わなくともスーパーシートに乗れてしまうのでは?

関西空港への各アクセス比較


 2004.06.27

 東京←→大阪

この日の行程

 日帰りで大阪往復。今回の往復は新幹線。
 発車間際の自由席に飛び乗った往路の『のぞみ』は、あまりにも空いていて驚き(苦笑)。
 考えてみれば、日曜のこの時間帯の『のぞみ』に乗るのは初めてなのだけれど。。。

 帰りにはいつもの金券屋・イエローギフト(梅田第三ビル地下)に立ち寄り、《のぞみ》指定席12,930円を購入。が、購入後に地下道を挟んだ反対側の店を見てみると、「自由席12,000円」の文字が。そっちのほうが良かったかも。
 復路の『のぞみ』も空いていて、自分の隣、2人席の通路側は東京まで空席のまま。他の座席も同様だったのは、人の移動が少ない6月だから? こんなに早い時間(苦笑)の上り『のぞみ』に乗るのも初めてなので、よくわかりまへん。

 予定が狂い、時間が無意味にあいてしまった日中は、梅田近辺を徘徊(笑)。阪急梅田とJRとに挟まれた阪急東通り商店街周辺をうろうろしたものの、まさしく歓楽街といった風情で休憩できそうな場所や店がほとんどなく、道に迷うわ、猛暑+寝不足でクラクラしてくるわ…(T_T)
 ようやく見つけたマンガ喫茶に飛び込んだものの、店内は狭く、個々のスペースも激狭。イスはホームセンター3,000円イスか、背中の突起が痛くてもたれられないマッサージイスしか選べない…。と、休憩用途には今ひとつ。
 が、60分290円(ランチセット500円)は安い。しかも、ランチセットのカレー=船場カリーが“評判です!”の但し書き通りウマい。大阪名物だそうで、イカスミ使用の黒いカレーなんですね。最初は「ふなばカリー」と注文してしまい、「せんばカリーですね」と優しく聞き返されました(恥)。

 予定を終えた夕方には小腹が減ってきたため、日中の徘徊で気になっていた《河内名物 油かすうどん あぶらや》に立ち寄ってみる。
 油かすとは、茹でたホルモンを脂抜きして揚げたものだそうな。【“名物”あぶらうどん】(500円)を注文してみると、ふむ…なるほど…けっこうイケる。ちょっと病みつきになるかも?

 

 うどんと言えば、年中混雑している新大阪駅構内のうどん屋。今回、久しぶりに食べてみたけれど、相変わらずうまくない。あの味で、よくあれだけ客が入るもんだ…。
 大阪の駅そば(うどん)では改装前の(大昔の)大阪駅・中央通路の店が好きだったのですが、改装後にできた新店は全然ダメ。関西=うどんなのに、余所者にも利用しやすい大阪、新大阪駅の店がダメダメというのは、ちょっと…。


 2004.07.04

 東京←→大阪

この日の行程

 大阪へ日帰り往復。
 行きはJR東海ツアーズのぷらっとこだまエコノミープラン(普通席)を利用。前回はグリーン車利用だったので、普通車利用は初めて。
 座席は16号車(喫煙指定)の最後部。静かな車内でくつろいでいると、静岡から乗り込んだ女のコ2人組が通路を挟んだ隣に座り、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ…。さらに浜松からは、前席にも女のコ2人組が。。。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃぺちゃくちゃ…の不協和音攻撃。
 これにはたまらず、名古屋で15号車(喫煙自由)に移動してみると。こちらはガラガラもいいところ。乗客はわずか3人(^^;; 座席を転換させてフルリクライニングし、ようやく落ち着きましたとさ。
 車両を移動する際に16号車を見渡してみたところ、中央部は無人なのに、車端前後の5列だけがキレイに埋まっている状況。おそらく、車端部の座席にぷらっとこだま分を割り当てているのでしょう。

【こだま編成】
←新大阪 1〜4号車:自由喫煙/5〜7号車:自由禁煙/8〜9号車:グリーン禁煙/10号車:グリーン喫煙/11〜12号車:指定禁煙、13〜14号車:自由禁煙/15号車:自由喫煙/16号車:指定喫煙 →東京

 グリーンを別にすると、編成両端が喫煙車。普通車指定席の喫煙車は1両のみ。これなら、自由席に移動したほうが楽に過ごせるなぁ。

 帰りも同プランを利用しようかと思ったものの、前日の時点で、13時以降に新大阪を発車する列車分は満席。日曜午後の列車は、かなり早い段階から埋まってしまうようですね。割り当て座席数が少ないのだから、当然と言えば当然?

 帰りは関空便なので、難波から南海の急行に乗車。これまでは特急『ラピート』ばかりだったので、急行は初利用。
 車両は7000系。南海にはほとんど乗ったことがないのだけれど、今どき片開きドアの車両が急行運用されているなんて、首都圏の感覚では信じられない…(苦笑)。車内も使い込まれた雰囲気で、さすが30年前の車両だ。でも、幅が広くクッションの良く効いたシートは座り心地が抜群。
 見栄えばかり良く、乗客の快適性など無視した車両を量産する首都圏の私鉄には、こうした関西私鉄の良い面を見習って欲しいですね。
 冷房改造車のため冷房能力が弱いのか、とにかくムシ暑いのには参ったけれど…。
 難波発車時に満席+αだった車内は、一駅毎に乗客が減り、関空到着時は1車両に5〜6人。
 それでも、空気を運んでいるかのような特急『ラピート』に比べれば…。南海も厳しいなぁ。

 関空からのJAL1320便は、オーディオ装備すらない5列(3+2列)シートのMD81(旧JAS機)。
 コードシェア便なので運用の都合とはいえ、東京−大阪の幹線路線でMD81なんか使うなよー。さもなくば、時間帯だけでなく使用機体によっても運賃を割引するべきでしょ。B777などの便と比べ、格差がありすぎだもの。。


 2004.08.26-27

 東京→大阪

 26〜27日は大阪で、28日は名古屋でイベントのため、西へ。

26日の行程

 26〜27日は大阪に滞在。
 2日間、市内から京阪:古川橋まで往復。

 去年も同じベントで来た古川橋駅周辺(門真市)は、とりたてて何も変わっていない様子。駅南側には新興開発地らしくオシャレな商店街や住宅街が続き、北側には古くからの商店街&昔ながらの浪速風情を残す下町が広がる、両極端な町並みも相変わらず。
 イベントの空き時間に駅北側を歩いてみたところ、戦後のバラック復興から時が止まっているのでは? と思えるような商店街に迷い込んでしまう。営業している店舗は半分ほどで、行き交う人もほとんどない。朽ちかけたアーケードが日差しを遮り、昼でも薄暗く…。いや〜、ちょっとした探検気分(^^;; 不思議な街だなぁ。。。
 散歩の後は、駅前からすぐの場所にある喫茶店・オリエント一番館で過ごす。ここがまた「今どき珍しい“喫茶店”だなぁ…」と思わせる、昭和レトロ純喫茶。昭和40年代〜50年代、1970年代〜1980年代の高度成長期を描いた映画などに、よく登場しそうな様相で。一見すると入りづらい雰囲気でしたが、居心地はすこぶる良く、妙に落ち着く(苦笑)。

 門真市は隣接する守口市との合併話が進んでいて、近く、その賛否を問う住民投票があるらしい。古川橋駅前で「合併反対!」の運動が行なわれていたのは、合併すれば事実上、守口市が門真市を吸収するカタチになるからでしょうか。

*追記

 住民投票は9月19日に行なわれ、門真市側は投票率が50%に満たなかったため(38.5%)不成立。
 投票率50.64%(ギリギリじゃん)の守口市側は、有効投票数59,443票のうち、賛成7,565票、反対51,878票で合併を否決。
 結果、守口市・門真市合併協議会も11月7日をもって解散。
 守口市側が、門真市を抱え込むことに反対したんですかね。どう考えても、財源や財政は守口市のほうが優勢なので…。
 しかし、これだけ圧倒的多数に反対される合併協議というのも。。。何でもくっつきゃいいってもんじゃないと。

 ちなみに、お気に入りになりそうだった喫茶店・オリエント一番館は、後に廃業してしまったようです。検索すると2013年頃までは営業しており、その後は跡形もなく新築の雑居ビルと化した模様。写真ぐらい撮っておけば良かった…。

 新大阪サンプラザホテル

 26〜27日と連泊したのは、新大阪サンプラザホテル。以前に予約した際は直前にキャンセルしたため、利用するのは初めて。

 最寄り駅はJR東淀川駅で、改札口からは徒歩1分。
 この東淀川駅が何ともローカルな味わいで、ホームから隣駅の新大阪駅が見える立地とは思えない(^^;; まぁ、新大阪は今でこそ繁栄しているものの、もともとは何もない荒れ地に作った駅&街ですからねー。大阪からわずか2駅なのに、ここまで雰囲気が変わるとは。。。
 駅の周辺もまた、いかにもな“昔ながらの大阪風情”を残す街並み。どこか懐かしい雰囲気も漂う商店街を抜けていくと、その先は地下鉄・東三国駅。そちらからも徒歩10分弱なので、大阪市内各所からのアクセスは良好ですね。近隣にはコンビニや飲食店も数軒あり、大阪中心部のビジネス街のホテルよりは、かえって過ごしやすい?
 ただし、“昔懐かしい”はそのまま“大阪の下町らしい”雰囲気でもある…。余所者が夜遅く一人歩きするには、ちと怖いかも(^^;; 遅い時間帯は、東淀川駅を利用したほうがいいですね。。

 

 ホテルの部屋は値段相応で、広くはないものの必要十分にしてキレイ。手入れも行き届いていると思われ。空きコンセントが、デスク周りに4口、床部に1口と多いのも有り難いですね。荷物置きに使える折り畳みイスもあって、使い勝手は良好。
 他部屋のドア開閉音が威勢良く聞こえる、廊下との防音は並程度。隣室の音、トイレの水洗音などもそれなりに。遮音性はやや低め。
 LAN接続は問題なし。デスクの有効スペースは広めで、仕事をこなすのも苦ではなさそう。線路側の部屋ではJR線の走行音が気になるという口コミも目にしていたけれど、実際にはほとんど気にならないレベル。再生専用ビデオデッキの貸出もあり。
 フロントの対応も良く、館内レストランでの朝食もまずまず。5,300円の低料金を考えれば、十分合格点なのでは。


 2004.08.28

 大阪→名古屋→東京

この日の行程

 名古屋でのイベントを見るため、青春18きっぷで移動。

 名古屋ではやはり、櫃まぶしを食さねば(^^;;
 今回は何の下調べもせず、イベント会場近くで見かけたうなぎ割烹 福づちに飛び入り。
 おっちゃん、おばちゃんが2人で切り盛りする店内は、言うなら近所の食堂+αといった雰囲気。16時過ぎという半端な時間だったこともあり、客は我々のみ。店奥の小上がり風な座敷に上がり、くつろぎながら【ひつまぶし】(2,000円)を注文してみました。【上ひつまぶし】との違いは、「ウナギの量が違うだけ」とのことなので。関東の鰻丼と同じなのね。



 お味のほうは、まぁまぁ、それなり。期待以上でも以下でもない、予想通り(苦笑)。
 とは言え、何が「正しい櫃まぶし」なのかは地元の人間でなければわからない。ひょっとして、このクセのない味覚こそ櫃まぶしの王道?