旅にっき 【2003.12.20-26/広島・高松・小豆島・姫路・大阪・名古屋】

 2003.12.26

この日の行程

 姫路→大阪→東京

 この日は夕方から大阪でイベントを見る予定。なので、それまでは姫路城を観光することに。

 姫路駅北口から城まではバスで5分ほど。ただ、バス停は城入口とは離れたところなので、ちょっと不便。
 駅の観光案内所で「歩いても15分かかりませんよ。(バスで行く人なんかいないよ?)」と言われた理由もわかる(苦笑)。
 とはいえ、しつこく尋ねなければバス路線を教えてくれもしないとは…。確かに、バス停からやや歩くこと、待ち時間などを考えれば、歩いたほうが早い。でも、足が不自由な人、足にケガをしている人、疲れている人、荷物を持ち歩かなければならない人など、事情はケースバイケースなはず。そのような人は無条件でタクシーに乗れというのだろうか。
 日本有数の観光地なのに、初めて訪れた観光客に「バスはないよ、歩け」で、いいの?
 遠くはないけれど近くもない、約15分の徒歩距離は、微妙と言えば微妙。でも、誰でも自由に乗れる公共交通機関としてのバスが、もっと有効活用されるべきなのじゃないだろうか。各地を旅していて、この国は公共交通機関に対する考え方がおかしいと感じることも多い。

 姫路城に関しては、今さら自分がどうこう言う必要もない世界的な観光地なので、特に詳しくは触れませんが。。。やはり、これだけの城郭が現存して(修復再現されて)いるのは素晴らしいことですねー。時を忘れて歩き回り、気づけば大阪へ向かう時間が迫っている…。
 後ろ髪を引かれる思いで、城を後にしました。



  

*(中・右)西の丸奥御殿〜長局


*(左)千姫伝説が残る奥御殿内・化粧櫓 (右)西の丸奥御殿から見た本丸

  
*本丸への長い道のり

  
*(右)帯郭櫓(腹切丸)

 
*本丸内では、宮本武蔵が幽閉されたと伝えられる《開かずの間》が特別公開中。大正元年の一般公開以来、初の公開だそう。

 帰りは歩いて駅まで。その途中、行きのバスから見かけた姫路武蔵館に立ち寄ってみる。
 2003年はNHK大河ドラマが『宮本武蔵』だったことから、姫路市が大々的に展開した“武蔵とお通のまち”キャンペーンの一環として作られたものらしい。12月28日までの期間限定開館だったので、ぎりぎりセーフ。
 展示内容にとりたてて目を引くようなものはなく、あらためて武蔵とお通の言い伝え、足跡や歴史を確認できる程度のもの。毎年、大河ドラマのテーマは全国各地で“**キャンペーン”の類を生むわけですが、“姫路と武蔵”と言われても、今ひとつピンと来ないし(^^;;

 

 姫路駅からは、山陽電鉄(→神戸高速鉄道→阪神直通特急)で大阪へ向かう。この区間はいつもJR新快速の利用だったため、山陽電鉄に乗るのは初めて。大阪からの帰りは新幹線なので、この日は青春18キップを使う意味がなく、それなら気分を変えて…と(^^;;
 しかし、大阪(梅田)まで乗るり通すと1時間40分。。。50分余りで着くJR新快速に比べて、時間がかかりすぎ。神戸高速鉄道内での各駅停車が時間をロスさせるので…なるほど、姫路から梅田まで乗り通す客など他に皆無なわけだ(苦笑)。姫路発車時はそこそこの乗車率、空いていた電車が新開地〜阪神三宮で大混雑になったように、神戸を中心に姫路側と梅田側では乗客がガラッと入れ替わるんですね。うーん、これでは直通運転する意味がないような…。
 乗車したのは、山陽電鉄5000系。両側2列の転換式クロスシート車で、実はこれがお目当てでした。阪神のロングシート編成だったら乗るのをやめようかと思っていたので、たまたま入線してきたのが5000系でラッキー(^^;;
 でもこのシート、JR新快速のそれより窮屈で、幅が狭いような…。後に調べてみると、山陽電鉄阪神はJRの狭軌(1067ミリ)より広い標準軌(1435ミリ)の線路幅を採用しているにもかかわらず、車両最大幅はJR新快速223系の3000ミリに対し、山陽電鉄5000系が2800ミリ。えぇ!? 線路幅の狭いJRのほうが、車両幅が広い!? 車両限界の違いでしょうが、意外ですた。なるほど、それで車内も狭く感じたのか。。。
 これからは、素直に新快速に乗ります。



 大阪でイベントを見た後は、新幹線のぞみで東京へ。
 新大阪では(鯖の)棒寿司を購入。これがなかなか。新大阪の駅弁はいいものが多いですね〜。それに比べて東京駅は…。