熊本→福山
熊本の朝は暴風雨(^^;;
当初は久留米まで福岡行高速バスで行く予定だったのだけど、荒天のため運休(T_T) 仕方なくJRで行くことにし、ホテル最寄りの水道町電停まで歩く。カサや帽子が吹き飛ばされそうになる強風と横なぐりの雨で、先が思いやられる…。
路面電車を水前寺駅通で降り、近くのJR豊肥本線:新水前寺駅へ。電停の名称にもなっているJR水前寺駅は、電停のあるメインストリートから奥まった(少し離れた)ところに立地しているため、JR化後の1988年、新たに作られたのがこの新水前寺駅。水前寺駅との駅間距離は、わずか600メートル。通常ではあり得ない至近距離での駅新設に、少しでも利用者の利便性を上げ、増収をというJR九州の意気込みを感じるところ。
【↑ (左)築堤上の一面一線で仮設駅のような新水前寺駅 (右)787系:特急《有明18号》(久留米駅にて)】
特急『有明18号』を待つ間も、普通列車利用者が何人もやって来る。駅前の自転車置場もほぼ満車で、新駅としては成功していると思われます。ただ、有人駅で出札窓口まであるにもかかわらず、乗車券類の購入にクレジットカードが使えないのは困りもの。いつまでも仮設駅のままではね。
豊肥本線の熊本−肥後大津間が電化され、特急『有明』が現在の形で乗り入れるようになったのは1999年のこと。熊本駅が市街中心部から離れていることもあり、熊本−水前寺−肥後大津間の区間列車増発、新水前寺駅開業などの施策が、熊本市内からの利用者の取り込みに功を奏している様子。
隣の水前寺駅が始発の『有明18号』も、自由席車(3両)の乗車率が30%ほどと予想以上。正直、豊肥本線内内の乗客など数人程度だろうと思っていたもので…。熊本から乗車率が80%以上に跳ね上がったのはいつものことなのか、あるいは、高速バスの運休も影響しているのか?
短い4両編成の『有明』用787系は、全車禁煙。博多寄りの1号車が喫煙車or禁煙車とケースバイケースらしいので、どちらかに統一して欲しいところ。
久留米で『有明』を下車し、知人と合流。ここからはクルマだぁ〜。
高速道路を飛ばし飛ばし、速い速い(笑)。
あっという間に九州を走り抜け、感動する間もなく関門海峡大橋を渡り切り、ちと拍子抜け(苦笑)。
関門海峡って、ほんとに狭いのねん。
中国自動車道に入ると一気に走行車両が減り、どこを走っているのか見当もつかないような山間部を走り抜ける。気づくと島根県の表示が見え、中国山地の奥深いエリアを走り抜けている実感も湧いてくる。曲線&勾配区間が連続する様は、谷間を見つけては道路を作り、どうにも行き場がなくなるとトンネルで抜けるという、まるで明治時代の鉄道建設のような。建設予算の問題なのか、当時の土木技術の限界なのか。勾配もなく、直線区間の多い山陽自動車道のほうが走りやすいのは明らかで、交通量はいたって少ない。これでは建設費回収など見込めるわけもない…。
とはいえ、鉄道に見放された中国山地・島根県エリアにとっては、この中国自動車道こそ命綱なのでしょうね。ちょっと寄り道してみた六日市町も、そんな町のひとつ。鉄道利用ならJR山陰本線・益田駅からバスで2時間。高速がなければ陸の孤島だもの…。
【↑ (左)ETCのない六日市IC (右)むいかいち温泉ゆ・ら・ら】
その寄り道先は、六日市ICから2〜3分のむいかいち温泉ゆ・ら・ら。
六日市の中心部からは離れた郊外型の温泉施設で、設備は新しく立派なもの。館内もキレイで、温泉プールまで併設されている。
肝心の温泉は、10人ほどが入れそうな広めの露天風呂と、20人は入れる大浴場という作り。露天風呂からの景観がいまいちなのと、湯が無色透明無味で沸かし湯のような感触なのは残念だけれど、総じてなかなかのもの。平日の昼間だというのに、地元の人で賑わっているのも頷けます。泉質は単純弱放射線(低張性弱アルカリ性温泉)。
入浴料500円+タオルセット(タオル+貸バスタオル)300円。JAF会員証で2割引はお得。
今にも降り出しそうだった空模様は、広島県へ入る頃には完全な雨に。風も強くなってくる。
広島北JCから広島自動車道に入り、広島JCから山陽自動車道へ。山深い広島北JC付近を走っていると、よくもまぁこんなところに高速道路を建設したものだとため息が出てしまう。
広島ICで高速を降り、白島を通って広島市街へ出るところでちょっと道に迷いつつ、仁保ICから広島大橋を渡る広島呉道路へ。ここから目的地・呉ポートピアパーク最寄りの天応東ICまではアッという間。でも、仁保ICまでは、山陽自動車道を広島東ICで降り、部分開通している広島高速を利用したほうが早かったかも?
ま、多少早くても関係なかったんですけれどね。現地に着いてみると、荒天のため目的のイベントが中止だったので(T_T)
何のために九州から広島まで走ってきたんだ…。
仕方なく広島市内に戻ろうにも、金曜夕方なので郊外から市内へ向かう一般道が大渋滞。国道を離れ、海田大橋経由で仁保ICへ出ると、こちらは快適そのものなドライブルート。広島呉道路ってけっこう重要かも。これで広島高速が市内中心部まで開通すれば、かなり便利になるだろうなぁ…って、いつになることやら。
この海田大橋も、行きに通った広島大橋も、奥深い広島湾を対岸へ渡る海上橋。“広島ベイブリッジ”という案内板には、ある意味、納得? 本家ベイブリッジより距離も長く、立派なものですしね。
当初の予定では広島空港から帰京するはずだったのけれど、この日は荒天のため全便欠航。
新幹線で帰ろうにも、これからでは最終の『のぞみ32号』に間に合うかどうかがギリギリ。が、この『のぞみ32号』は500系。車内の狭さ(閉塞感)からできれば避けたい編成なのに、飛行機の欠航で混雑が必至な状況では…。
諦めて翌日の岡山便を利用することにし、福山のホテルを抑える。
となれば、時間にも余裕ができたので。。。広島市内で、やっぱりお好み焼きを食す。
入った店は、ガイドブックなどでも有名なみっちゃん総本店。雑然とした雰囲気で、大テーブルに相席で座る形の店内は大混雑。スペシャルを頼んでみるも、味も食感もごくごくフツー。それこそ、可もなく不可もなく。うーん、広島風お好み焼きってこんなもの? 広島に来ては、(毎回違う店で)食べる度に落胆するのだけれど…。期待感が大きすぎるのか?
再び広島ICから山陽自動車道に乗り、本日の宿泊地である福山へ向かう。あー疲れた。
福山オリエンタルホテル
なぜか福山では、ほとんどのホテルにLAN環境が整っている。都市レベルを考えれば、このネット環境先進化率(笑)は驚異的? この日、宿泊した福山オリエンタルホテルもそのひとつ(全室LAN完備)。
部屋やバスルームは広いとは言えないものの、一般的なレベル。ただ、デスクの狭さにはちょっと難あり。A4サイズのノートPCを置くと、それだけでいっぱいになってしまう。。。
遮音性も一般的なレベルで、それほど静かとは言えない? 隣室のいびきで寝付けないとフロントに伝えたところ、すぐに別の空室を用意してもらえたなど、サービス面ではかなりの好印象ですが。しかし、あのいびきはフツーじゃないよ(苦笑)。
施設自体は新しくもなく古くもなく、全体に可もなく不可もなく、フツーに過ごせる感じ。フツーに過ごせないホテルも多いので、それはそれで安心できるのですが。同じ福山で、宿泊料金も同等なサンホテル福山を利用した際も似たような感覚だったので、総じて福山のホテルは一定以上のレベルを保ち、安心できるなという印象。
300円の朝食はお値打ちもの。場所は1階のレストランで、和洋どちらも選べるシステム。通常は800円のものがキャンペーン価格(期間未定)だそうで、福山市内のホテル競争の激しさを感じました。同じ広島県内なのだし、この競争感覚が広島市内のホテルにもあれば…。