会場となる弘前駅前市民ホールは、駅近くのダイエー弘前店の4階。エスカレーターで上っていくと、フロアの隅っこにそれらしき入口があり、観客らしき人たちの列が見えてくる。
エ? 列? そう、場内は(地元の皆さんで)立ち見も出るほどの満席&大盛況。親族関係者はもちろん、年齢層が予想以上に高いことに驚き。友達関係はごく一部? 一般のお客さんがかなり多いようで、地元でそれなりに注目を集めているらしいのは何より。テレビ取材(RAB青森放送らしい)も入っていて、なぜかインタビューされてしまうし(苦笑)。
ちなみに、客席後方には我々とSHIP系らしき方々の姿が(^^;; やはり“東北”方面だと行く気が出やすいということでしょーか(笑)。18キップシーズンだし、もうちょっと東京方面から人が来るかと思いましたが、やっぱ遠いかな(苦笑)。
- めも
- 『海』→青森県鰺ヶ沢町の海をイメージして作られたオリジナル曲。
- 『青い森のメッセージ』→2000.12.21にNonが歌いレコーディングされた、青森県民の歌。マキシシングル『too little palms』(2001.4.25)に収録。作詞:山内美空(補作:伊藤アキラ)/作曲:鈴木キサブロー/編曲:斎藤ネコ
- 『りんごの唄』→♪赤いりんごに唇よせて…♪の歌詞で知られる、戦後第1作となった映画『そよかぜ−リンゴの唄−』(1945=昭和20年)の主題歌。同映画主演の並木路子が歌い、大ヒット。映画のロケ地は秋田県増田町などで、同町内の真人公園には《リンゴの唄の碑》も建つ。なお、同曲は紅玉をイメージして作られたと言われているそう。戦前・終戦後まもなくまでは、りんごと言えば国光か紅玉だったんですね。
- 『津軽のふるさと』→昭和27年に公開された映画『りんご園の少女』挿入歌。
会場の照明が落とされ、ステージ上方に設置されたスクリーンに過去のりんご娘.の活動が映し出される…というオープニング趣向から、シルエットが浮かび上がるように5人が登場、1曲目はアカペラの『ADD』から。最初にこの曲を持ってきたところに、ライブへの意気込みが感じられますねぇ。ふだんのイベントでも観客を惹きつけるアカペラだけに、最初から一気に観客を取り込もうという構成なんでしょう。ただ、やや緊張気味だったためか、出来はやや…かな?
衣装は、昨年10月の《つがるあどの祭り2003》から使われた、ちょっとセクシー系な(?)赤色のもの。たまたまタイミングが合わなかったため、この衣装を実際に見るのは初めて。見たかったんだよね〜(^^;; ただ、暗めのステージ&赤系の照明では、その派手さがあまり映えないような…。
そのまま、2曲目が終了後に自己紹介。
- つがる
- 相変わらずの優しいMC。落ち着いたトークで会場の雰囲気も和む。
- ジョナゴールド
- しっかりしたMCの最後の「11歳」に会場がどよめめくのは、もはや恒例ですね(^^;;
- 紅玉
- もちろん爆発してます(^^;; でも、ちょっと緊張気味なのか、これでもいつもより大人しめ?
- 金星
- 場内の友達(?)から応援の声が飛び、はにかんだ笑顔が彼女らしい? 友達関係では彼女の応援が目立ってましたねー。いちばん多く友達が来ていたのかも。
- 未希ライフ
- 「ちーっす!」から始まりますか(苦笑)。堂々としていて、すっかり“番長”キャラが身に付いたのね(^^;;
「りんご娘.メンバーの中で、一番年上の、つがるです。つがるというりんごは皆さん知ってますよね? 全国で生産量が2番目に多いりんごです。なので、私の力で生産量ナンバーワンにできるかな? してみせます! りんご娘.のつがる、常盤村出身の18歳です。今日はよろしくお願いします」
「はい、ちょっと酸っぱいりんごのジョナゴールドです。ジョナゴールドというリンゴ、収穫の時期、いつだか知ってますか? 知らない方も…いますね(笑)。もう、とっくの昔に終わってしまったんですよ。ですが、りんご娘.のジョナゴールドは、違います。何が違うかって、いつでもどこでも食べ頃の、旬です(笑)。今日は、りんご娘.POWER LIVE2004ということで、普段のステージでは見せられないジョナゴールドを見せたいと思っています。りんご娘.のジョナゴールド、弘前市出身の11歳です。よろしくお願いします」
「ヘ〜ハ〜ハーイッ!! 真っ赤で小振りな、紅玉だ〜っ(笑)! 漢字は紅玉と書くので“べに”って呼ばれてます。最近、紅玉というりんごがですね、人気が落ちてきているん…だよね。全く、青森県民はっ、いったい何をしているのだぁっ(笑)!! 今日のライブ終わったら、きっと、紅玉のすばらしさ、分かるはずです。終わる頃には皆さん、青森県を、そして紅玉を、好きになって帰って下さい☆ りんご娘.の紅玉、浪岡町出身の、(これでもっ!←他メンバーのツッコミ)16歳です(笑)。みんな今日はよろしくねぇ〜っ!」
「は〜い、ちょっと堅いんだけど、食べるとすっっごく甘くて、りんごの貴婦人とも呼ばれている、金星です。みんな、この5人はね、赤いりんごの色なんだけど、私だけ、黄色いリンゴの色をしています。だから、覚えて下さい。りんご娘.の、金星、鶴田町出身の15歳です。よろしくお願いしまーす」
「ちーっす! 未希ライフでーす。私のりんご、未希ライフは、昭和61年に放送されていた『いのち』というドラマの主役の役名から、とったものです。新種のりんごなんで、まだまだ知られてないんですが、2004年、未来に希望をという意味で名付けられた私が、未希ライフを有名にしていきます。皆さん、今日は、最初から最後まで、私たちと一緒に楽しく盛り上がっていきましょう。相馬村出身の15歳です。よろしくお願いしまーす」
いったん全員が引っ込み、暗転したステージ上スクリーンに、弘南バスのバスターミナルが映し出される。恋人がここで別れ、女のコが自分の夢をかなえるため、(弘前−品川間の夜行バス)ノクターン号に乗って東京へ行く…という設定で、写真による物語が展開されていく。ナレーションは…ジョナ?
そして『バスターミナル』。衣装はピンク色の襟付きノースリーブに、白のボトムパンツ。昨年9月のデビューステージのときの衣装ですね。
紅玉・金星・ジョナの3人の『バスターミナル』から、ピンク&白の衣装で5人が揃った『青い森のメッセージ』『YOU』、つがる・未希ライフの『海』へと続く流れは、ふだんのイベントでも見慣れたもの。
が、もともと大きな振り付けが特徴的だった『YOU』が、さらにリズミカルな動きになっていたのには驚き。以前は勢いに任せていたような感もあったけれど、ひじょうに柔らかく、スムーズに大きな動きになっていたのが印象的で。ほぼ2ヶ月ぶりに見るステージは、こうした細かな点でも場数をこなしてきた経験&成長をうかがわせるものでした。
『恋のフーガ』は、つがる・未希ライフの2人が、黒一色のノースリーブ&ワンピースタイプのレザー(?)パンツという、セクシー系な衣装で登場。続く『愛のさざなみ』は、紅玉・金星・ジョナゴールドの3人がそれぞれソロヴォーカルをとるカタチ。3人それぞれが黒基調の衣装で加わり、5人とも大人びた落ち着いたイメージを演出。ジョナだけは上着が白で、可愛らしい雰囲気も。お揃いのシルバーのマフラーがワンポイント。
1部ラストは『エアポート』。青森空港の映像からイントロへ…という流れは『バスターミナル』のときと同じ手法ですね。衣装はフライトアテンダントをイメージさせるような、白のシャツに黒(紺?)のミニスカート。ちょっと動きにミスがあったかな?
ただ、『恋のフーガ』『愛のさざなみ』から『エアポート』で終わる展開は、ちょっと無理があるような。場内にも何となく、中途半端な状態で第1部が終わってしまったような空気が漂っていて…。5人揃ったオリジナル曲で締めたかったのはわかるけれど、『恋のフーガ』で終わったほうがわかりやすかったかも。
という第1部は、基本的にはふだんのイベントの延長線上にあるような構成。なのでまぁ、安心して見ていられるもの。メンバーの個性がもうちょっと発揮されるステージを期待していただけに、その意味ではちょっと物足りない?
と思っていたら、第2部はいきなりソロパートから始まるのでした。いや〜、観客心理をわかってらっしゃる(^^;;
10分間の休憩をはさみ、場内はいきなり暗転。んんー? と思っていると、スクリーンにジョナゴールドがあらわれた。(スライムじゃないんだから)
映像のバックは練習スタジオで、レッスン風景を織り込みながら(メンバーが「きゃ〜きゃ〜」騒いでいる光景、とも言う)、“自分にとって、りんご娘.とは?”と語り始める。さらに今後の目標や曲紹介をして、ソロパートの『リンゴの唄』がスタートする、という趣向。なかなかヒネられた構成ですが、最初は休憩明けでザワついた雰囲気の中、観客も何が始まったのか理解できず、VTR冒頭部分では見ている(聞いている)人が少なかったのは、ちょっと可哀想だったかも。
- ジョナゴールド
「自分にとってりんご娘.とは、新しい自分を見つけることが出来る場であって、そして、見つけた自分を磨く場所です。これからの目標! まずは、青森県全部にりんご娘.という名前を知ってもらって、一人でも多くの人に夢や感動を与えるステージを毎回やるということです。あと、ジョナゴールドは今、6年生なんですけども、高校を卒業するまで、りんご娘.のジョナゴールドとして頑張ってきたいと思います!」
「ジョナが歌う『リンゴの唄』は、戦後の日本に生まれた歌で、この曲を聴いた人は元気をたくさんもらったそうです。なのでジョナも、会場にいる人を元気いっぱいにするよう歌います」
しかし、まさかジョナにこの曲を歌わせるとは…(驚)。赤いタンバリンを打ちながら、モダン歌謡風に歌う声&スタイルが何とも心地よくて。色艶あっての曲をある意味、淡々と歌っていくジョナ。そのヴォーカルのはユニットでの歌からは想像できないほど力強く、しっかりした、味わいのある歌声で、観客もいつしか聴き惚れている雰囲気。
あの“ピンッ”と張りつめながらもどこか心地よい空気感は、何とも言えない感じでしたね。さらにそこに、ジョナの年齢を意識すると…そりゃ聴き惚れますよ。その可能性とセンスを見出し、この難しい曲を歌わせたスタッフもすごいですわ。だって、どう考えても違和感ありありでしょ、フツー。
ただ、そのしっかりしたヴォーカルが、時としてユニットでのハーモニーを崩すことがあるのも事実。自分としてはそれほど意識しないけれど、連れはけっこう気にしてましたねぇ。
他メンバーのヴォーカルもまだまだ不安定要素を抱えているわけで、その中でどこかの調和が少し乱れたとき、自分の歌声を修正&調整していくまでには至っていないんでしょうね。年齢を考えれば当然…と言うか、ここまで歌えるだけでも驚異的なんですが(^^;;
そして、スクリーンには各メンバーが次々と登場してくる…
- つがる
「りんご娘.とは、もうひとつの家族です。私はいちばん年上なんですけれど、他のメンバー4人は可愛い妹でもあります。また、優しいスタッフさんは、私のお父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんのような存在です。これからも、りんご娘.という家族を大切にしていきたいと思います! つがるの夢は、紅白出場です。紅白に出場できたら、今度は武道館とか、県外でライブができたらいいなぁ〜と思ってます。そのときは、ぜひ、会場にいる皆さんも来て下さい☆」
「つがるは、美空ひばりさんが昭和28年に歌った『津軽のふるさと』を歌います。この曲はなんと! 弘前市で撮影された『リンゴ園の少女』の挿入歌にもなっています。この曲はすっごく難しいんですけども、*******。美空ひばりさんのように****には歌えませんが、このつがるの力を全て込めて歌いたいと思います」
注:****の部分はバックで騒いでいる他メンバーの声がうるさくて聞き取れず(^^;;
歌うは『津軽のふるさと』…って、これまた大冒険。確かに、この曲を歌わせるならつがるでしょーが、名曲と言うより難曲ですからねぇ。ギターの伴奏はあるものの、ほとんどアカペラ。
でも、その難しさを意識することなく(のように見える)、優しく透明感のあるヴォーカルで(自分なりに)歌っている姿が印象的。彼女もまた、ユニットで登場するときはその声質を生かし切れていない印象があるのだけれど、光ってましたねぇ。逆に、他メンバーの声に被ると、一歩退いてしまうところがあるのかも?
- 紅玉
「私にとって、りんご娘.とは…夢への階段、みたいなものですね。
りんご娘.で一番になること! したら! 日本で一番になること。したら! 世界で一番になること。したら! 宇宙で一番になること。して、歌で、命を救えたらいいなぁと思っています。私の歌を聴いて、生きてて良かった…って思えるように、して、病気の人とかも聴いて「まだ諦められねぇな」って思えるような歌とか、そーゆー歌が歌いたいです」
「紅玉が歌う歌は、こんな雪の降る町でも、夢を与えてくれるんだっていう、まさに私にピッタリの曲です。じゃぁ、聴いて下さい、紅玉の美しいハーモニー(笑)。では、りんご娘.の紅玉が歌います! 『冬のうた』、5秒前、4、3…(にぃ、いち)…(投げキッス)
“らしい”MCだなぁ(笑)。最後の投げキッスは、すっかり紅玉のキャラになりましたね〜(^^;;
純白のドレスにシルバーのコサージュ、華麗な衣装に身を包んだ姿は、彼女のイメージを一変させるもの(笑)。朴訥とした歌声は甘く、ひとつひとつの言葉を一生懸命に伝えようとする姿が印象的。
子供の頃から、障害者の人に生きる希望や夢を与えたり、人の命を救えるような仕事をしたいと思っていたそうで、今は歌で人々を幸せにし、人の命を救えたら…という彼女らしいMC&歌いっぷりに、静かに感動。
- 未希ライフ
「私にとってりんご娘.は、今では、なくてはならない存在と言うほど大きいものです! (いちばん変わったのは)歌に対する自分の思い、です。いちばん大きい目標としては、人を感動させられるアーティストになることです。日々の未希ライフとしての目標は、もっとキャラを出すことです。メンバーに言われているクールキャラ、ツッパリキャラをもっと出して、個性的にカッコ良く活動していきます! (問:実際にツッパリなんですか?)そんなことはありません。(ジョナ:よっ、番長ぉ〜!)うるさいっ(笑)」「皆さん、まだ好きなのに別れてしまった、そんな経験はありませんか? 好きで好きでたまらなくなるのに、自分ではどうすることもできない。そんなときは、この曲を思い出して、傷ついた心を癒して下さい」
MCって苦手なんだよね(^^;;>未希ライフ
自分の思いを言葉にするのが苦手な、ちょっと不器用なキャラなのかもしれないけれど、その気持ちを歌に込めたときの力強いヴォーカルは迫力十分。会場の空気を切り裂くと言うか、ビリビリッと共鳴するような空気感に、客席も圧倒されている様子。
そしてまた、潤いと翳りのある声質が、藤圭子のナンバーによくマッチするんですね〜。まだちょっと、自分自身で声をコントロールしきれていない部分は感じられるけれど、その特質を十二分に生かした選曲ですよね。
って、彼女に限らず選曲はスタッフがしたんでしょーが、シブすぎ(^^;; ある意味、クール。この、手を加えすぎないクールさがまた、りんご娘.の魅力を引き出していると言えるのかも。
その意味では、完全に“裏切られた!”(苦笑)のが、金星。
- 金星
「金星にとって、りんご娘.とは、大好きな歌とダンスで、仲間と一緒に上を目指していき、その中で自分を見つける挑戦の場です。今はボランティアですが、いつかテレビにも出て、そして、全国の人たちに私たち“りんご娘.”という名前と夢を与えていければいいなぁと思います!」
「金星が歌う『Winter Snow』という曲は、あなたとの思い出を大切にしながらも、ずっとあなたと一緒にいたいという気持ちを歌ったものです」
「入ってどのぐらい経ちましたか?」という問には、「7月にオーディションを受けて合格してから、6ヶ月経ちました」との答。ここで会場がちょっとざわめく。
おそらく、「エ? こんなに立派にステージをこなしてるのに、それしか経ってないの!?」という驚きなんでしょうね。前列のお母さん&おばぁちゃんも「きっと一生懸命に練習してるのねぇ」と感心してました(^^;;
で、金星のイメージって、メンバーの中でもヴォーカルの透明感と気持ちよく伸びる高音はピカイチ。音程の安定度も高く、歌部門のリーダーは彼女…というものだったんですね。まだ他メンバーの歌唱が安定しない、最初のステージ(2003.09.14@土手町・蓬莱橋広場)の印象が強かったもので…。
また、りんご娘.のナンバーにはマイナー調な曲が多いせいか、ここまで可愛らしく、爽やかに、明るくキレイな歌声を聴く機会もなかったんですよね。ましてや、積極的に手拍子をあおって、踊りながら歌う姿なんて…。なので、今回は彼女の意外な(勝手に誤解してただけですが)一面が見られ、やられたー(^^;; って感じ。いやもう、すっかりイメージが垢抜けました(苦笑)。
あー、なんかフツーの中学生なんだなぁーと安心してもみたり(笑)。
と、すっかり“やられまくり”なソロパートも終了(^^;;
当たり前のことなんですが、スタッフがメンバーの個性&力量をしっかり把握してるなぁと実感。できていないユニットが多かったりもするからなぁ…この世の中(苦笑)。彼女たちのキャラをどう生かし、どう魅せるのかが緻密に計算され、またそれを発揮するメンバー。この5曲を聴くだけでも見に来る意味があったというもので、正直、参りました。
また、昭和の歌謡史という大前提がぶち上げられた楽曲構成にも驚き…とともに、感心。弘前、津軽という舞台設定を大切に思い、盛り込みつつ、りんご娘.の中に“歌謡曲”のエッセンスが脈々と生きていること。それを確認できたのも、個人的にはかなり嬉しかったりします。
さて、第2部も後半戦。
未希ライフの詩の朗読から、『プラネタリウム』へ。ソロパートに惹きつけられた観客が、ホッと一息つきながらも聴き惚れる、静かなハーモニー。白のハイネックなジャケットに黒ボトムという衣装もシック&クールでいい感じ。
いったん場内が落ち着いたところで、あらためてメンバーが揃い、東京から来たというバンドも登場。ここからは生演奏で盛り上がりつつラストスパート、という構成ね。有料コンサートだし、オケだけで通すわけにはいかないっしょ? やっぱ、生演奏をバックにするとメンバーも客席も盛り上がり方が違ってくるし。『LOVE&SOLDIER』のイントロでは全員がジャケットを脱ぎ、ちょっとセクシーな雰囲気に一変と。
で。ここで次の新曲になるという曲を初公開。金星の「誰よりも早く聴けるわけです」というMCに、紅玉の「ラッキーですねぇ」の一言で会場(笑)。さらに、タイトルの『焼きリンゴ』が告げられると、さらに(笑)。そりゃそうですよね(^^;;
軽快なリズム感はライブ向けに盛り上がれる曲調で、リードヴォーカルの金星の声質が生かされた曲ですね〜。ちょっと60年代GSっぽいけれど、立派な“歌謡曲”。美空ひばりの『真っ赤な太陽』を彷彿させるような…って、マジで歌謡曲正統史を語ってるようだなー(苦笑)。GS風というより、それ以前に一大ブームを巻き起こした、ロカビリーを意識した曲といったほうが正しいかも。
そして『Fly High』。2003.11.23リリースの最新曲。現・りんご娘.(第3&4期)になってからは初のリリースなので、デビューシングルとも言えますね。これはもう、過去のナンバーの中でももっともノリやすく、キャッチーな曲。りんご娘.に不足しているなぁと思われたナンバーが、ようやく(^o^) 客席が大人しくてノリきれなかった面はあるものの、今後もライブのラストはこの曲で飾ることになるんでしょうね。
アンコール。
メンバーは真っ赤なりんご娘.Tシャツにジーンズというラフなスタイルで登場。それぞれ、挨拶を…と、未希ライフが涙ぐんでしゃべれなくなり…続いて紅玉も…でも、ジョナと金星が明るく笑顔でMCを進め、いきなり湿っぽくなる展開にはならず。うん、それがいいよね。
続く『見上げてごらん夜の星を』では、声が詰まりそうになる未希ライフをジョナが励ましたりと、感極まりそうになるメンバー同士、何度も見つめ合っては笑顔で歌い続ける姿が印象的。お互いに“最後まで頑張ろう!”と見つめ合う意志が強く感じられて、ちと感動(^^;;
ラストナンバーはやっぱり、『リンゴのキモチ』。全員が笑顔と元気さを取り戻し、一気に最高潮へ。客席も総立ちで手拍子、自分もイスの上に立って撮影(笑)。ビデオの手持ち撮影だから踊れねーよー(苦笑)。
最後は客席から全員に花束が渡され、ハッピーエンド☆ 興奮からいつものように前のめりになって(笑)、「みんなありがとー!!」と絶叫する紅玉に、「花、花が落ちちゃうよ」とフォローするジョナ(笑)。いや〜、この2人は実にいいコンビだ(笑)。
なわけで。
最後に感想をまとめようかと思ったんですが、書きたいことは既に書いちゃったし(苦笑)、疲れたのでおしまい(^^;; こんな長いレポート書いたの、初めてだー。
いちおう言っておくと、これまでの“自分は一生懸命にやってるけれど、他メンバーと歩調を合わせながら全体のバランスを取っていく余裕がない”という課題が、かなり克服されてきたのは確か。何より、それぞれがステージを楽しめていること。余裕ができれば楽しめるし、楽しめれば余裕が生まれる…いいカタチになってきなたぁ、とは感じさせられました。
終演後は、メンバーがロビーに出てお客さんをお見送り。
ちょろっと「お疲れ〜」と言って立ち去ろうとしたら、ジョナが寄ってきて「(紅玉は)歌うときに寄り目になってると思いませんか〜?」って(笑)。
そういや…そうだー! きっと、メンバー間でネタにされてるんだろうなー(苦笑)。紅玉はちょっとヘコんでましたが、約束通り、次のライブまでにはこのクセ、直るんでしょ〜か!? つーかそれ、直ったかどうかをちゃんと見に来いってことですかね(苦笑)。いつも最後は「また来て下さいね〜」「へ、へーイ」なんですが…。
なお、会場では当日限定? らしい記念グッズを販売。でも、種類が多すぎる…(^^;;
- 缶バッジ:各メンバーの紅白色別&全員バージョンの全12種類。
- りんごジュース:各メンバー&全員のイラスト(&プロフィール)入りラベル付き全6種類。
- しじみラーメンセット:“しじみラーメン対りんご娘.”という謎のラベル付き(笑)。缶バッジ限定Ver.付き。
- Tシャツ各色
- かるた
- サイン入りポスター
なわけで、缶バッジ(各メンバーの紅白分10コ)、ラーメン、ジュース(全員ラベル1本)、新曲『Fly High』CDを購入。以上で計\4,200也とけっこうな出費(^^;; 領収書をもらったのはいいけれど、印がねーよー、これじゃ税務署に出せん(苦笑)。
りんごジュースはラベルに注目で、メンバーの面白プロフィールが印刷されている…のは、連れが買ったモノを見て初めて気づいた。うーん、やっぱ全部買うべきだったか(苦笑)。各メンバー+全員の計6本を箱入りにしてセット販売してくれれば、もっと買いやすかったんですけどねー。
しじみラーメンは、しじみ貝の産地として知られる北津軽郡市浦村の十三湖の名物。これも青森で活動するりんご娘.ならではのグッズ!?
*りんごジュース(紅玉&全員):連れが買ったもの。「全員のと、誰のでもいいから1本」と頼んだらコレをくれたそう(^^;;
*製造元:尾上りんご商業協同組合(南津軽郡尾上町)
*バッジ各種(下の黄色のはラーメンのおまけ)
*しじみラーメン(3食分入り)/製造元:高砂食品(南津軽郡尾上町)
*(左)1食分セット (右)完成! 透明な塩味スープはダシが効いていてウマい。やや太めの麺も腰があって○。オススメ!