リトルキャット 発表会《Summer Concert2003》
 2003.07.06 Sunday

(11:00/16:15@CAT HALL)
リトルキャット
この日の「小娘にっき」

 “Summer Concert 2003”と銘打たれた、年2回の発表会の夏バージョン。
 今回から初めて、Kid's部門とTeen's部門とを分けたステージとなり、第1部(11:00〜)がKid's、第2部(13:00〜)&第3部(16:15〜)がTeen's部門という構成。もっとも、Kid's部門だけで単独ステージを構成するのは難しいようで、Teen's部門のFairlySweetnessの両ユニットがKid's部門にも出演。
ユニットとしてのステージはFairlySweetnessKIT CAT(Kid'sメンバー)の3組だけで、他はソロ&クラス別の出演。創叡のように何でもかんでもユニットなわけじゃありません(苦笑)。

 で、Kid's部門はお子様たちが頑張りましたということで(苦笑)、肝心のTeen's部門。
 奥村初音、増井千晶、大山友里、和田真由子といった有名人(笑)は、やはり安定した歌唱を見せる。その特待生組の中では、ソロパートの『蝶々結び』やAdvance-2Aクラスの『SHALL WE LOVE』で目立って見えた佐藤麗(中1)に注目かな。もちろん、あらゆる面で余裕のエンターテイメント性を見せつけた奥村初音(中1)の域には達していないけれど。この中1特待生の2人が、今後のリトルキャットを支えていくんでしょうねぇ。

 Advance-2Aクラスでは、喜多友香(高2)と狭間美由紀(高1)の2人にも注目。喜多はFairly、狭間はSweetnessのメンバーで、どちらもアイドル性の高い素材なので。可愛い系キャラの喜多友香、美系キャラの狭間美由紀という違いはあれど、即戦力であることに間違いない。今後はこの2人見たさにリトルキャットのイベントに通いそう(苦笑)。
 なお、狭間美由紀は元(?)cubeのメンバー(大文字のCUBEではない)。
 ユニットで言えば、完成された感の強いSweetnessの存在感が圧倒的。全員が色違いの布をまとったドレッシーな衣装で登場する『Sweetness』では、優雅でありながらシャープな動きでステージ全体が幻想的な雰囲気に包まれていく。衣装と照明のコンビネーションも巧みな演出で、センスを感じさせるものだった。
 ただ、完成=安定でもあるから、荒削りながら可能性を感じさせるFairlyのほうが面白いという見方も。Fairlyといえば河野真実の話題になりそうだが、今ひとつ器用貧乏なタイプに思えて触手が動かない(苦笑)。個人的には鶴長茉耶(中2/Middle1クラス)が気になったかな。
 歌やダンスはまだまだレッスンの余地があるものの、好素材が目白押しに思えたMiddleクラスでは、Middle-2クラスの中川真理奈(中1)、藤原百里絵(中1)にも、くぅ〜(笑)。

 ステージ全体を見てみると、舞台装飾こそないものの、照明の美しさでエンターテイメント性を演出している。少なくとも、一昔前のスクール発表会というイメージではない。また、ダンスよりも歌のレッスンに力を入れているようで、生徒個々の歌を聴かせるためのシンプルな演出だとも言える。一種マスゲーム的な美しさで魅せる努力をしつつ、決して過装飾にならないステージには、リトルキャットの真面目な芸風(?)も見られるようで興味深い。
 ある意味、それぞれの生徒の素がよくわかるという面もあり、また、衣装や振り付けなどにそこはかとなく艶っぽさを感じさせるのも特徴? カッコ良く可愛い、女のコから見て憧れる面をひたすらフィーチャーするキャレスとは、一線を画するものがある。一般的な家庭の親からすれば、リトルキャットのほうがわかりやすく、安心して見ていられるんじゃないかな。母親、父親のどちらが見ても納得するようなステージングという、なかなか難しい要素をうまく両立させている。

 また、あくまで、生徒自身を成長させるための、お稽古事の延長線上にあるんですよという姿勢が感じられるところもポイント? これなら、洗練された美しさは中流以上の、価値観にうるさい家庭でも納得させられるだろう。逆に、“ウチの娘は芸能界に入るべき!”と考える、ちょっときらびやかな世界に憧れるパパ&ママ(笑)なら、キャレスを選ぶような気がする。このあたりは、両校のレッスン授業料システムにも方向性の違いが見えるわけで…入校時にかかる金額があまりに違うものねぇ(苦笑)。
 あ、“娘も頑張るさかい家中で応援したるわ!”というベタな家庭には、創叡がお似合いかも。手っ取り早く、もっとも短絡的に芸能界気分を味わえるので(笑)。
 同じ大阪のレッスンスクールながら、三種三様の芸風を持つリトルキャットキャレス創叡。生徒の移籍も多いようだけど、やっぱり熱いです。面白いなぁ。

 エンディング時の校長先生のお話では、小室哲哉を名誉校長に迎えて、東京校の立ち上げも間近らしい。在阪大手3スクールの中ではもっとも東京に受け入れられやすい芸風と思えるが、どうだろう。