思い立って四国八十八ヶ所お遍路を始めるにあたり、寺院88ヶ所(+別格20霊場)の場所や遍路ルート等が記載された地図ガイドブックを揃えました。
定番らしい3種類、『四国遍路ひとり歩き同行二人』『Shikoku Japan 88 Route Guide』『みんなで作った遍路地図』を入手したものの一長一短で、「うーん…」となったポイントを比較してみます。
【(左から)『四国遍路ひとり歩き同行二人』、『Shikoku Japan 88 Route Guide』、『みんなで作った遍路地図』】
- 『四国遍路ひとり歩き同行二人』
- 発行:へんろ道保存協力会
- 版型:B5判(182×257mm)*一般的な週刊誌サイズ 136ページ
- 価格:地図編/3,300円、解説編/1,100円(いずれも税込)
もっともメジャーなガイドブック。歩き遍路のみならず、車遍路の人も多くが持っているのだとか。
【地図編】は、寺社仏閣の他に宿泊施設、お遍路さん向け休憩所、トイレ、食事処、スーパー&コンビニ、ホームセンター、バス停、郵便局など、歩き遍路に必要な情報を記載。ガソリンスタンドが載っているので、車遍路にも有用かと。
昔から定番といわれるだけあって、見やすさは3書の中でもいちばん。冒頭の全体図もわかりやすく、お遍路の行程を考えるにも便利なので、お遍路を始めるなら持っておきたい一家に一冊的なバイブルといえます。
宿泊施設の住所・電話番号は、巻末に一覧表形式で記載。宿泊施設を探す際は、地図該当ページと巻末一覧表を行ったり来たりに。その分、地図は情報が整理されて見やすいわけで、一長一短な面でしょうか。
明らかな欠点といえるのが、地図の作り方。ページ毎に北の向きがバラバラで、南や東・西が上だったり、地図全体が左右斜め方向だったり…。「地図は北が上」の指針を無視しているので、普段から地図を見慣れている人ほど混乱します。違和感と狂いまくる方向感覚から、イラついて腹立たしくなること確実(苦笑)。
進行方向に合わせて、地図の向きを変えて見るような人であれば平気なのでしょうが…。
また、縮尺がページ毎にバラバラで、距離感がつかみづらいこともネック。ただ、さほど広くないエリアに複数の寺院が点在していたり、逆に札所と札所の距離が長いエリアでは、縮尺を変えてくれたほうが俯瞰しやすい=わかりやすいケースも。おそらく、縮尺が大きい(拡大図)・小さい(広域図)のどちらが便利なエリアか、適宜判断しながら作られたのでしょう。その意味では、むしろ長所だともいえます。
なわけで、地図として考えるなら、地図作りの常識や法則を無視しまくった異端児といえそうな。そもそも、地図なのに右開きな時点で、常識外なわけで。市販の地図を見ればわかりますが、全て左開きですから。
個人的には、現地へは持って行かず、事前に行程を考える際、他の地図と併用しながら使うのがベターかと。それでも使いたい、見やすさや良さがあるガイド地図ではあります。
【解説編】のほうは、お遍路に関する各種情報や心得などをまとめたもの。ネット情報で事足りる内容が大半なので、購入しなければならないかと問われれば…。
- 『Shikoku Japan 88 Route Guide』
- 発行:Shikoku Henro for Outside Japan 外国人歩き遍路のために
- 版型:B6判(128×182mm)*単行本書籍サイズ 192ページ
- 価格:1,980円(税込)
上記の『四国遍路ひとり歩き同行二人』を基に、外国人向け英語版として製作されたガイド地図。
といっても同書は各種情報のベースになっているだけで、地図の見た目はだいぶ違います。
何より異なる点は、全ページとも北が上なこと。縮尺も基本は同じで、広大なエリア俯瞰が便利な場所のみ小縮尺。もちろん左開き。まさに「正しい、真っ当な地図」。著者・松下直行氏は「35年以上にわたって地図制作を生業としてきた」そうで、なるほど。
各種情報はベースの『四国遍路ひとり歩き同行二人』と同等ですが、惜しむらくは郵便局。地図上に手紙マークがあるだけで、『四国遍路~』に記載されている局名は省略。さらに、簡易郵便局は存在自体が無視されてしまっています。お遍路しながら旅行貯金も…な自分には、減点ポイント。版型を小さくし、宿泊施設などの電話番号を地図内に記載した分、局名や簡易局の記載が削られてしまったのでしょう。
逆にコンパクトな版型が、外で(歩きながら)手持ちするにはピッタリ。片手でも開ける利便性は、現地で実感させられます。見やすさ重視で大版の『四国遍路ひとり歩き同行二人』とは、対照的だったり。
使われている紙も、薄くペラペラな『四国遍路ひとり歩き同行二人』とは対照的な厚いコート紙。雨中の歩き遍路を想定した配慮かと。
ただ、版型を小さくした分だけページ数が増え、紙も厚くなった結果、『四国遍路ひとり歩き同行二人』より重くなってしまっています。
ちなみに、地図には日本語も併記(解説文は全て英語)。地図を使うだけなら日本人でも問題ありませんが、不要な英語表記が併記される分、ごちゃごちゃして見やすいとは言い難いかも。
1,980円と手を出しやすい価格設定は、著者いわく「お遍路に来てくれた外国人のため」利益無視で提供しているとか。紙代が高騰している昨今、自主製作形態でこの価格は、原価どころか赤字でもおかしくない良心的なものでしょう。
- 『みんなで作った遍路地図』
- 発行:みんなのへんろ
- 版型:A5判(148×210mm)*教科書サイズ 160ページ(別巻のみ100ページ)
- 価格:上下巻/各2,200円、別巻/1,100円(いずれも税込)
長らく上記2書が定番だったらしいお遍路地図ガイド界に現れた、新興勢力(笑)。歩き遍路のポータル情報サイト:みんなのへんろが製作・発行し、実際に歩いた調査や、歩き遍路をした人たちからの情報提供をまとめたもの。
バイクに乗る人なら、A5版=ツーリングマップル(通常版)、といったほうがわかりやすいかも。コンパクトな上に各160ページと薄いため、持ち運びや現地での利便性は3書でいちばん。
その代わり、上巻(徳島県・高知県)・下巻(愛媛県・香川県)・別巻(別格20霊場)の3冊構成に。例えば高知県と愛媛県を区切り打ちするなら、上下巻とも必要。別格20霊場も巡るなら計3冊を持ち歩かなければならず、結果的に薄く軽いメリットが失われがち。
100ページと薄い別巻は内容も薄っぺらで、「これを別巻にする必要があるのか?」と疑問。多少ページ数が増えても、別格20霊場は上下巻に収録して欲しかったところ。
紙質は3書の中で中間的な、薄めのコート紙。対候性(雨濡れへの強さ)も、『Shikoku Japan 88 Route Guide』>『みんなで作った遍路地図』>『四国遍路ひとり歩き同行二人』の順かと。
地図内容は独自のスタイルで、見やすいかどうかは個々の好み次第? 製作構想時の絶対条件が「北が上」「同じ縮尺」だったそうで、ある意味、長らくバイブル化していた『四国遍路ひとり歩き同
行二人』の欠点克服が目標だったのでしょうね。当然、地図としては「当たり前のことが当たり前にできる」作りとなっています。
ただし、本の作り方はなぜか右開き。自主製作(自費出版)らしい素人作り感も否めず、総じて完成度が高いとは言い難いかも。
寺社仏閣、宿泊施設、お遍路さん向け休憩所、トイレ、食事処、スーパー&コンビニ、ホームセンター、バス停、郵便局といった情報掲載は他2書と同じものの、ドラッグストアが掲載されているのは、基本構想が新しい本書ならでは。歩き遍路の場合、ドラッグストアは生命線にもなるでしょうから。
郵便局は局名まで記載されていますが、一部に漏れ(局自体の欠落)が見られるのは残念。簡易郵便局が無視されているのは、『Shikoku Japan 88 Route Guide』と同じ。郵便局に関して完璧なのは、『四国遍路ひとり歩き同行二人』だけなんですよね…。
また、歩き遍路への特化度は3書でいちばん。歩き遍路のポータル情報サイトから生まれただけに、バイクや車で巡る場合、ちょっと使いづらさを感じることも確か。いわゆる【遍路ころがし】的な歩き遍路道が何本もある山岳寺院へのルートは、山道(徒歩道)の案内に重点が置かれている分、車道の位置や繋がりを確認しにくいんですね。他2書と見比べなければ、ルートがよくわからない札所も何ヶ所か見受けられます。
広域マップを俯瞰したいエリアでは、歩き遍路に特化した詳細図ばかりでルート・行程のイメージが湧きにくい一面も。結局、他2書を併読しなければ「んー?」となってしまうことがしばしば…。
まぁでも、最大のネックは価格でしょうね。自主製作(自費出版)物に価格云々をいうのは酷ですが、上下巻+別巻の3冊を揃えると5,500円。店頭で確認もできない通販専用だけに、購入には勇気が必要(苦笑)。例え「なかなか良さげ」だと感じても、決して安くはないわけで。コンパクトさ(薄さ)項目でも触れたように、せめて別格20霊場(別巻)を上下巻に収録し、2冊で済むようにしてくれていれば…。
とまぁ、3書を購入して見比べたものの、結局は一長一短で「これ1冊あればOK!」なモノがない…。
とりあえず『四国遍路ひとり歩き同行二人』は自宅での下調べ用とし、現地へ持って行くのは『Shikoku Japan 88 Route Guide』と『みんなで作った遍路地図』に。旅先では何よりコンパクトさなのと、現地で動くほど「地図は北が上」の重要性を痛感させられるので。
持ち運ぶ2書には、郵便局の局名や簡易局を書き込み済。その手間が膨大で、途方に暮れかけましたが…。なんで(『四国遍路ひとり歩き同行二人』のように)ちゃんと載せてくれないかなぁ…。
今回の広島への旅で、いわゆる“格安レンタカー”を初めて利用した際のお話。
旅の行程上、レンタカーを借りられると便利な竹原市に拠点がある、ニコニコレンタカーを使ってみました。
同社はいつも給油している地元のGSが拠点になっていることもあり、そのうち利用してみたいと思っていたんですよね。
という前置きからもわかるように、こうした格安レンタカー会社の拠点(営業所)は大半がガソリンスタンド。なるほど、新規に営業所を開設したり、その維持管理費用が不要な分、コストダウンできるわけですね。その代わり、拠点が駅から遠かったり、便利とは言えない場所に多かったりもするわけですが…。フツー、駅前や商店街の真ん中にガソリンスタンドはないですから。
今回利用した竹原店の場合、そもそも竹原観光のポイント:重要伝統的建造物群保存地区が駅から遠く(徒歩10~15分)、同地区から店舗までが徒歩5分ほど。散策後にレンタカーを借り、返却後は再び同地区に戻って食事…という予定にはピッタリな場所なのでした。
ガソリンスタンドが拠点だと、返却時にスタンドを探して満タン返しにする必要がないのも便利ですね。そのまま帰って、借りたスタンドで給油してもらえばOK。竹原店の場合、レンタカー利用者は通常より安い料金で給油できるそうな。
【↑ 当日作った会員カードと、借りたパッソ】
ちなみに、格安レンタカー会社でレンタカーに使用されるクルマは中古車が基本。状態の良い中古車を探してきては、レンタカーに転換しているそうな。まぁ、レンタカーなんて大手のそれにしても中古車みたいなものですから。。。もちろん、走行距離が1万km未満の新古車に当たるケースも多いですが。
この日のクルマは、走行71,000kmのパッソ。大手レンタカー会社だと引退している走行距離かもしれませんが、見た目や乗り味はとても7万km超には思えず。メンテナンスさえしっかりしていれば、短時間の利用で不満が出るようなものではないですね。足回りとか、新品に交換してあるんじゃないのかな。正直、どんなボロ車が来るんだろうと思っていたところがあるもので、拍子抜けでした(^^;;
車を港において島に渡ったりしていたもので、6時間借りて走行距離はわずか43km。ガソリン消費量は8.3リッター。燃費は、パッソのような小型車にしては驚異的な5.18km/L(苦笑)。走行距離の半分はエンジンが唸りを上げるほど急な山道の上り下りだったので、致し方なし。。。そんな山道でも、クルマに不安を感じることは一度もなかったのがポイントですかね。
あと、この日はたまたま空きがなく禁煙車になりましたが、同じクラスで喫煙可能車が用意されている点は嬉しいですね。もうひとつ代表的な格安レンタカー会社:ワンズレンタカーも検討したのですが、そちらは禁煙車しかないようなので。念のため問い合わせてみると、全国的に大半が禁煙車で、喫煙可能車が用意されている店舗はごく一部なのだとか。
ちょっと疑問に感じたのは、スタッドレスが「標準オプション」の名目で装着されていたこと。オプション料金315円が有無を言わせず加算されました。冬季はこの「標準オプション」仕様になるそうですが、利用者が選択できるべきじゃないの? 広島県でも三次や庄原のほうなら冬季=積雪=スタッドレスが必要なのかもしれませんが、借りたのは瀬戸内エリアですからね。もちろん、雪など見かけることもなく。
帰京後に地元のスタンド(営業所)で尋ねたところ、東京にそんな「標準オプション」はないそうです。てか、スタッドレスの用意自体がないらしい(苦笑)。それはそれで、雪があるエリアに行くなら使えないじゃん、ということになるのですが。
この件もライバル(?)のワンズレンタカーに尋ねてみると、こちらは、
「冬季に標準装着されている店舗では基本料金内、別途装着する場合はオプション料金が必要」
とのこと。このほうが良心的というか、納得できますね。
旅先の北陸本線・丸岡駅にて。
通販ではない窓口での現地購入は、初めてだったりして(^^;;
ちょうど発売時期に福井へ行く機会があったもので、行く前から狙っていましたw 券番を見ると丸岡駅の予想割り当て枚数は残り5枚なので、けっこう危なかったかも。。。
他に和倉温泉までの乗車券も購入し、丸岡駅の売り上げには大いに貢献?
【↑ (左)丸岡駅。窓口には、「青春18キップ(赤)発売中」、「カードによるキップの購入はできません」との張り紙あり。JR西日本管内の、みどりの窓口がない駅ではクレジットカード使用不可。当然、赤い青春18きっぷも現金でしか購入できません】
JR東日本より、東北新幹線・新青森開業に伴うフリーキップ類の見直しが発表されました。
東京在住の自分が気になっていたのは、12月3日をもっての廃止がアナウンスされていた青森・函館フリーきっぷの代替商品。東京と青森・弘前を往復する機会が多く、同エリアへのフリーきっぷは何かと便利だったもので。
もっとも、エリア拡大で北海道に渡らなければお得感も漂わなくなった同フリーきっぷだけに、利用頻度はさほど高くはなかったですが…。
で、新たに発表されたのが、北東北・函館フリー乗車券。
時を同じくして廃止される秋田・大館フリーきっぷのフリー乗降エリアも呑み込むカタチで、青森・函館フリーきっぷとミックスさせたようなキップですね。JRフリー乗降区間は盛岡-八戸、盛岡-宮古、八戸-久慈が拡張され、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、秋田内陸縦貫鉄道にまで乗れてしまう、超拡大版フリーきっぷへと変身したのです。
いや~、素晴らしいじゃないか。しかし、これだけエリアを拡大したなら、料金は?
東京都区内から、18,000円。んー!?
これまでの青森・函館フリーきっぷが29,100円、秋田・大館フリーきっぷが28,100円。なんだそれ?
よくよく見ると、乗車券のみのフリーきっぷに変更されていたんですね。これまでの青森・函館フリーきっぷは、往復に東北新幹線(指定席)か寝台特急『あけぼの』(B寝台)を利用可能でした。が、今回の北東北・函館フリー乗車券に含まれるのは、往復の乗車券運賃のみ。
「新幹線に乗りたいなら特急料金を払え」
は、ともかく。
「寝台特急に乗るなら特急券と寝台券を別に買え。そこまでして『あけぼの』に乗りたいか?」
とも言われているような気が…。見方によっては、いつ『あけぼの』を廃止してもいいような改訂じゃないかと。
いよいよもって、寝台特急は風前の灯火なのか…。などとも思いを巡らしてしまいます。
さて、単純に東京-青森の往復で考えるなら。。。
- 青森・函館フリーきっぷ/29,100円
- 北東北・函館フリー乗車券/18,000円+特急料金13,000円=31,000円 *東京-新青森間の特急料金は片道6,500円
- 通常運賃+特急料金/32,740円(片道16,370円)
- えきねっとトクだ値/平日29,460円(片道14,730円)、土休日26,180円(片道13,090円)
と、フリーきっぷ同士の比較では1,900円もの値上げ。
同じく新発売されるえきねっとトクだ値が安いのだからいいだろうという、飴と鞭でしょうか。こちらは席数限定で、期間によって価格変動ありの商品ですからね。どこまで使い物になるのか、現状では何とも…。
でも、フリー乗降エリアが拡大されたのだからいいじゃない?
と、ここで問題なのは、フリーエリア内でも「乗車券のみ有効」なこと。特急に乗れば、その都度、特急料金を支払わなければならない。
これだけの広いエリアを有効利用するためには、嫌でも特急を利用することになるでしょう。
例えば田沢湖エリアを周遊コースに含めるなら、新幹線以外の直通列車がほとんど存在しない田沢湖線で、秋田新幹線を利用せざるを得なくなります。北海道へ足を伸ばそうにも、津軽海峡線の蟹田-木古内間は特急しか走っていません。別途、特急料金を支払わなければ、道内のフリーエリアへ入ることすらできない罠。
さらに言えば、きっぷの有効期間が7日間から5日間に縮小されているのも難点。エリアを拡大しておきながら有効期間が短縮とは、矛盾してないですか? フリー乗降エリア有効利用するためには、新幹線や特急に乗るしかない。これまた、利用者を追加料金に導く魔法です(苦笑)。
机上の計算でも容易に想像できますが、実際にこのきっぷで旅をしてみれば、従来のフリーきっぷよりかなりの支出増になるはず。一般的な利用で考えるなら、実質、大幅値上げと言えるのではないでしょうか。
このきっぷを有効に活用する方法は、フリー乗降エリアに加えられた、第3セクター路線を乗りまくること。
第3セクター路線の運賃はJRより割高なだけに、使い方によってはかなりお得になるはずです。
でも、それって、経営不振に喘ぐ第3セクター各社へのいじめですよ。
フリー乗車券の相乗効果で、遠方からの観光利用者は増えるかもしれません。でも、それが即、増収につながるといえば…。正直、疑問です。発売元のJRから一定額はバックされるでしょうが、実際にはタダ乗りされまくるだけに終わる懸念も…。
JR東日本に性善説を唱える気などさらさらないですが、今回のリニューアルは、ちょっとひどくないですか?
*追記
その後、北東北・函館フリー乗車券も廃止されました。
JR東日本は、このテの「フリーきっぷ」や「フリー乗車券」といった、お得なキップ類を全廃したい方針なんでしょうね。増収に直結しないモノは無駄だという考え方が、徹底してきた印象も強く。
旅の情緒? そんなものは、企画乗車券化してやるから金で買いなさいと。
旅の工夫? そんなものは不要。工夫させる手段など、全て排除することが正しい方向性。
利用者にモノを考えさせないことが、増収の秘訣ですものね。
これまた、自分用の覚え書き。
北陸路は時刻表のページが多岐に渡るため、いちいち調べ直すのが面倒で…。
金沢か富山を昼以降に発ち、その日のうちに青春18きっぷで帰京するルート。(1月の平日限定)
*米原回り東海道線ルート。
金沢12:17→13:51福井14:14→15:05敦賀15:23→15:39近江塩津16:05→16:42米原
米原16:59→18:59豊橋19:17→19:53浜松19:59→21:07静岡21:13→22:29熱海22:34→0:09品川
*大糸線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→14:35糸魚川14:49→15:50南小谷
南小谷16:09→17:06信濃大町17:09→19:09富士見19:33→20:25甲府20:58→22:30高尾
*信越本線・長野回り中央線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→15:22直江津15:37(16:33)→17:20(18:12)長野
長野18:15→21:33甲府21:36(22:07)→23:00(23:31)高尾
*信越本線・長岡回り上越線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→15:22直江津16:21→17:47長岡17:57→19:51水上
水上19:54→20:45新前橋21:08→23:05上野
(水上19:54→20:56高崎20:59→22:51池袋/22:56新宿)
*北越急行線経由・上越線ルート (北越急行線950円が別途必要)
金沢13:43→14:38富山15:05→16:56直江津17:21→18:44六日町18:52→19:51水上
水上19:54→20:45新前橋21:08→23:05上野
(水上19:54→20:56高崎20:59→22:51池袋/22:56新宿)
高山本線や飯山線経由は、朝のうちに発たなければならないので却下。
列車本数が多く速度の速い東海道線経由でも、大糸線や長野・長岡回りでも、金沢発が同じ時間帯になるのは意外。これが福井方面であれば、話は変わってくるのだけれど。
距離的には短縮ルートでも、所要時間がかかるのではと思われた大糸線ルートの金沢(富山)発が、長野・長岡回りと同じ列車だったのも予想外。各所での接続の問題で、結局こうなってしまう。
で、もっとも意外…と言うか、改めてその利便性を実感したのが、北越急行線。金沢でも富山でも、他ルートと比較して1時間40分もの余裕がある。観光目的での朝の早出には限界があるので、昼過ぎの1時間40分差はかなり大きい。
さて。。。