新しいクッカー Texsport Black Ice The Scouter Hard Anodized Cook Set (その3)

[Camp] キャンプ用品

 その1及び、その2(米amazon購入記)からの続き。

 注文から2週間、Texsportのクッカーセット:Black Ice The Scouter Hard Anodized Cook Setが、ようやく手元に届きました。

 Texsport Black Ice The Scouter Hard Anodized Cook Set(Amazon.com)

 その第一印象は、「思っていたより安っぽいな」(苦笑)。
 いやまぁ、安物なので、当然と言えば当然なのですが。
 Texsportは50年の歴史を持つアメリカのアウトドアブランドですが、アメリカ市場でのポジションは、(おそらく)日本でいうLOGOSやキャプテンスタッグのようなものでしょうから。そう考えれば納得で、過度の期待は禁物と。
 それでも、日本における同価格帯の製品よりは、ずっと立派なモノですからね。別に不満はないです。
 フタの当たるクッカー上部に、微妙な塗装の禿げがあったりするのも、いかにもアメリカ製品的なラフさじゃないですか(苦笑)。
 amazonの画像では本体外側の色=マッドブラックに見えますが、実際には、濃いグレーですね。内側や把手部分などの黒色とは、明らかに異なる色です。けっこう年数を経ているモデルらしいので、ひょっとすると、初期のモデルから塗装が変更されているのかも。

 商品説明は、サイズがインチ表示などでわかりにくい。
 日本式に実測数値を載せてくれているサイトがあったので、引用転載しておきます。

  • クッカー:大 1.5リットル 165*114mm 311グラム
  • クッカー:小 1リットル 152*89mm 238グラム
  • フライパン 178*67mm 170グラム

 Texsport cook set 外箱1 Texsport cook set 外箱2

 Texsport cook set 収納時 Texsport cook set 収納袋
 【↑ (左)フタは載せるだけのタイプ。本体が軽量な割にフタは重く作られているため、意外にしっかりハマる。ただ、見ての通り上部形状がフラットではないため、炊飯時の“重し”には一工夫が必要かも】
 【↑ (右)収納用のメッシュ袋が付属。けっこう余裕があるサイズなので、他クッカーなども一緒にまとめられるはず】

 Texsport cook set 全容1 Texsport cook set 全容2
 【↑ クッカー、フライパンとも、深さがけっこうある。フライパンは鍋代わりにも使えそう? 把手部分は重ならない=固定できないため、輪ゴムなどで留めたほうが便利かも。把手自体の作りは頑丈そうで持ちやすく、ひっくり返す不安はなし?】

 Texsport cook set とsonow peakクッカーの比較 Texsport cook set とシェラカップ
 【↑ (左)snow peakのアルミパーソナルクッカーセットと並べてみる。クッカー大・小ともTexsportのほうが若干大きい。小同士、大同士のスタッキングは無理。Texsport:大にスノピ:小は収まるが、スノピにフタをした状態だと、Texsportのフタが浮いてしまう】
 【↑ (右)シェラカップを、クッカー小にスタッキングしてみる。かなり余裕なので、2個でも大丈夫だと思われ】

 鍋敷きとスプーン Texsport cook set にスプーンを入れる
 【↑ (左)ダイソーで購入した、鍋敷きと茶碗蒸しスプーン。ともに100円。スプーンは木製なので、調理に使ってもクッカー内側の加工が傷つきにくいはず。クッカー小に収まるサイズで、菜箸の代わりになる木製のモノを探した結果】
 【↑ (右)やはりダイソーで入手した最小のレンゲ(女性・子供用/100円)とともに、クッカー小にちょうど収まる】

 Texsport cook set に鍋敷きを敷く Texsport cook set に鍋敷きを敷いて収納
 【↑ 鍋敷きをフライパンに敷けば、クッカー大とスタッキングした際に内側の加工が傷つかない。薄いので、重ねても収まりは問題なし】

 どうですかね、悪くないでしょ?
 これが定価39.99ドルで、安いタイミングなら30ドル以下(購入時価格は31.49ドル)ですから。
 同程度の価格で国内販売されたなら、間違いなくキャンプツーリングの定番クッカーセットになると思うのだけれど。

 *2014.10、追記

 9月の北海道キャンプツーリング(3週間)に持ち出し、使い込んでみた感想を。
 フライパンは、やはり超便利! 深さも大きさも使い勝手が良く、何にでも使えて重宝しますね。油を敷かなくても焦げ付くことはなく、コーティング効果も十分に体感できました。キャンプツーリングにとって油ほど厄介な代物はなく、それが不要なのは有り難い。
 クッカー(大)は、あまり出番なし。一番の用途は、クッカー(小)を炊飯に使った際の、レトルトのカレーなどを温める器(苦笑)。寝かせたレトルトパックがちょうど収まるぐらいの直径なので。ソロキャンプの簡単(貧相)な食事には、ちと大きいかも。
 主に炊飯を担ったクッカー(小)は、今ひとつ。バーナー(コンロ)とクッカーを同時に変えたため慣れてないという理由も大でしょうが、芯が残る半煮えだったり焦げ付いたりと、まともにゴハンが炊けない…。上に乗せるだけの蓋は、すぐに吹きこぼれて水分だけが消失し、米をうまく煮込んでくれないんですね。そのため、火力を調節したり、火を止めるタイミングもつかめない。蓋の上部が平らではないため、載せた重しがうまく作用しないことも一因?
 これまで使っていたsnowpeakのアルミパーソナルクッカーセットは、初めて炊飯を試みたときから上手に炊けたのに。簡易フライパン兼用の、抑え込むように回り込む蓋の構造が、炊飯に好作用をもたらすのでしょうか。
 というか。そもそも「米を炊く」ことなど想定されていないアメリカ製のクッカーで、炊飯をすること自体が間違いなのかも。パスタやペンネなどを使った調理なら、全く違う感想だった可能性も。次回からは、炊飯用にアルミパーソナルクッカー(小)だけでも持っていくかなぁ。
 悩ましいクッカー選びはこれで決まり! という思惑だったのですが、さらに混迷が深まってしまいました…。

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