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風が吹けば桶屋が笑い、秋田新幹線が泣く

2009年1月05日 - Posted by reibo - Inside [Traffic] Railway   このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加
05 1月.

 これは旅日記の一環でもあるのですが、別枠で。。
 年末に北東北を5日間ほど巡った際、内陸部は大雪、沿岸平野部は強風という悪天候に見舞われました。それも、出発&帰京の2日間は何とかなったものの、東北北部にいた中間の3日間がそれこそ最悪だったという、何ともツイてないお話。
 JR各線の運行状況はひどいもので、乗るはずだった五能線など、ダイヤが乱れに乱れた上に深浦−鰺ヶ沢間が5日間連続で(強風のため)全面運休。現地を知っているのでわからないではないものの、離島航路じゃないんだから…。強風による減速運転でダイヤが乱れ、車両運用に手こずるぐらいなら、どうせ大赤字なのだし運転をやめてしまえ。んな思惑が見え隠れ…。JR東日本・秋田支社からすれば、五能線の青森県内区間なんて、余所のお荷物を背負わされているようなもので。
 てか、青森県内の路線はJR東日本・秋田支社盛岡支社の担当ですからね。青森支店の立場がどうかは知らないけれど、運行優先基準が秋田・岩手>青森であることは容易に想像できる。

 でも、それは余談で。
 本題は、秋田新幹線。
 や、今回は青春18きっぷ旅なので、新幹線は利用せず。でも、その影響は甚大だった…。

(一部のRSSリーダーでは、ここから先が表示されません)


 弘前をスタートしようとしたところ、五能線と花輪線が全面運休、奥羽本線もいつどうなるかわからない状況で予定が狂いまくった、12月28日のこと。JRの大騒ぎが嘘のように、平然と定時運行している秋田内陸縦貫鉄道に乗り、鷹巣から角館に着いてみると…。
 小さな小さな、猫の額のようなJRの待合室は人でいっぱい。改札口付近は一睡の余地もないほどの人、人、人…。一体何が起こっているのかを尋ねようにも、改札横の駅事務室にたどり着くのが一苦労という有様。で、事態を把握すると。。。

  • 朝から、奥羽本線(秋田新幹線)の大曲−秋田間で強風による25km運転規制がかかっている。
  • そのため秋田新幹線のダイヤが乱れまくり、田沢湖線内で列車が数珠つなぎになっている。
  • 列車は少しずつ次の駅に向かっているが、田沢湖線内は単線なので、交換駅毎に対向列車を待たせなければ発車できない。線内の全交換駅で下り(秋田方面)《こまち》が止まってしまっている。
  • 秋田での折り返しの車両運用もあり、対向列車(上り東京方面)がいつ来るのかがわからないままに、盛岡側から下り列車が次々に入ってきてしまい、動かすに動かせない状況になった。

 とまぁ、こんな具合。
 時刻は13時半。大曲方面ホームに停車中なのは、12時13分初の《こまち9号》。30分ほどして入線してきた対向列車は、10時49分発の《こまち12号》。咄嗟に何分(何時間)遅れなのか計算できん(苦笑)。
 当然のことながら、乗るはずの普通列車など問題外。駅員氏いわく「いつ運行できるのかわかりません」。結局、特例中の特例とも言える便宜措置で、大曲まで停車中の《こまち9号》に乗って良いという。通常の場合、切符や定期券ではない青春18きっぷは、こうした便宜乗車の対象外なのだけれど。田沢湖線が特殊な路線だということでしょう。
 ノロノロと動き始めた列車は、次の交換駅・羽後四ツ谷でストップ。30分以上経って再び動き出し、ようやく大曲にたどり着く。でも、横手方面の列車が来ない。いつ来るかわからない。大曲−秋田間の奥羽本線のダイヤもグチャグチャで、それでも《こまち》は時々やって来る。でも、乗ろうとしていた15時28分発・新庄行は、発車時刻を15分も過ぎてからようやく…「まだ始発(折り返し)の秋田駅に到着しておりません」との案内が。
 大曲−秋田間は、その大半が新幹線用・広軌と在来線用・標準軌の単線並列なのに、在来線がここまで影響を受けるのか。。
 その後も横手方面に関しては「案内をお待ち下さい」の一点張りで、結局、定刻から1時間半も経ってから…「運休します」。その案内を2時間も待たせたのかよ。こっちは改札口付近から離れられず、立ちん坊なのに。
 てな大曲駅、秋田支社の対応はともかく(怒ってるけど)。

 何より感じたのは、在来線にミニ規格の新幹線を運行する秋田新幹線の脆弱さ。
 羽越本線での《いなほ》脱線事故もあり強風規制は仕方ないとしても、一度ダイヤが乱れれば、田沢湖線全線75.6km+奥羽本線51.7km(一部複線区間あり)という計120km以上もの長大な単線区間が、ダイヤ修復のボトルネックとなる。大曲での進行方向転換も障害となるはずで、列車を大幅に運休できるならともかく、そうでない限りは雪だるま式に遅れが数時間単位となり、ダイヤ修復は終日不可能。絶対に無理!
 ということは、秋田新幹線の開業前から想定できていたはず。
 山形新幹線の山形−新庄間も似たような状況とは言え、路線は単一で複雑な構内状況もなく、終着の新庄にしても単なる行き止まり・折り返し。何より距離が約60kmと短く、場合によっては山形−新庄間を運休し、山形折り返しにすればダイヤ回復も早い。が、秋田新幹線の場合、田沢湖線内の折り返しでは、車両運用の都合もあり在来線で新幹線乗客を裁くのは無理。そもそも、山形で乗車率で一気に落ちる山形新幹線と違い、秋田新幹線は秋田までの乗客が多いのだから。何が何でも終着の秋田まで運行しなければならない。

 地元の利用者にとっては秋田新幹線開業以来の(冬季は)日常茶飯事なのかもしれないけれど、初めてそうした事態に遭遇した立場からすると、これほど脆い運行基盤で、よくもまぁ新幹線を走らせたものだ…と言いたくなる。
 翌29日も東北新幹線はシステムエラーによりダイヤが乱れ、その件は大きく報道されたもの。でも、その前日のよりめちゃめちゃな乱れは、「強風により」の一言で片づけられてしまっている。「風が吹けば桶屋が笑う…んじゃなく、使い物にならなくなる」秋田新幹線の実情、問題点に、どこも、誰も触れようとはしない。これって、おかしくないですか?

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