BDレコーダー(DMR-BWT520)の初期不良

[Audio&Visual] Misc

 3台目のBDレコとして導入されたPanasonic:DMR-BWT520ですが、重大な初期不良があったので、その顛末記を。

 事の発端は、この機種を導入した主目的のひとつでもある、i.link(DV)からHDDへの取り込みを試してみたこと。
 まずは、SONYのDigital8ビデオカメラ、DCR-TRV620Kを接続。が、映像が出ない。
 続いて、SONYのDVビデオカメラ、DCR-TRV33を接続。やはり、映像が出ない。。。
 本来なら、DV機器の接続を認識した時点で、「DVおまかせ取り込み」画面が表示されるはず。それが出ないのはもちろん、入力をDVに切り替えても、DV機器側の再生映像が一切表示されない。つまり、映像が入力されていない=機器を認識していない?

 この時点で、Panasonicの《ディーガご相談窓口》に電話してみました。
 回答は予想通り、
 「接続した2機種とも『DV機器動作確認一覧』に記載がない=接続動作を確認できていない機種なので、ダメでも仕方ない」
 といった内容のもの。そんなん、電話する前からわかってますが。
 「BWT520のDV接続は何か特別な仕様なのか?」との質問には、そんなことはないとのこと。ふーん。。。
 DV規格において、機器同士の接続が100%保証されているわけじゃないことは、もちろん知っています。これまでに、さんざんDV機器を使ってきていますから。でも、少なくともDV機器同士で問題が出た経験は一度もないわけで。
 そもそも、試してみたカメラ2機種とも、BW830やBW700では問題なく認識するのですよ。

 次に、SONYの据置DVデッキ、WV-DR7で試してみると、やはり、NG。
 で、最後に、Panasonicの据置DVデッキ、NV-DV10000を接続。が、これもダメ。
 もちろん、両機種ともBW830、BW700との接続では問題なし。
 おかしいだろ、これ。NV-DV10000は同じPanasonicで、上記の動作確認もできている機種だぞ。

 この時点で再度、《ディーガご相談窓口》に連絡。
 DVとD-VHS、i.linkのDVとTSモードの区別もロクにつかない相談員とのやりとりにイラつきながらも、現象を伝えたところ、ようやく「おかしい」という話に。そりゃそうでしょ。メーカーとして動作確認できている、同社製品同士でも認識されないのだから。
 再度ご連絡しますとのことで、その翌日。電話はかかってきたものの、結局は「原因不明」。修理対応でサービスマンを派遣するので、診てもらってくれという。ま、電話で解決する案件ではなさそうなので、そうなりますよね。

 後日、サービスマン氏が来訪して症状を再現してみても、やはり「???」。ここでi.linkをTSモードに切り替え、BW830やBW700と接続してみたところ、これまた認識しない。TSモードは試していなかったのですが、ここでようやく、「BWT520のi.link自体が死んでいる可能性」となったわけです。
 明らかに初期不良なのですが、本体交換を希望する場合は購入店に問い合わせて下さいとこと。ヨドバシカメラ吉祥寺に電話してみるも、在庫はナシ。購入時点で、最後の(イレギュラーな)限定入荷だったはずですからね、その答は予想できました。それどころか、
 「サービス対応で初期不良だと判明した場合、メーカーさんのほうからこちらに話が来るのが筋なのですが…。お客様ご自身からわざわざ問い合わせをいただいて、申し訳ありません」
 と、謝まられてしまいました。
 いや、こちらはメーカーから「自分で問い合わせろ」と言われたんだけれど。
 何なの、この対応は?

 こうなると基盤交換しか手がないものの、サービス拠点に基盤の在庫はナシ。既に発注をかけていたそうですが、届いてからの交換修理対応になるとのこと。いや、だったら基盤が届いて、その場で対応できる状態にしてから来てよ。こっちは予定を1日空けて、作業スペースが作れるようAV機器周りを片付けるなど大変なのだから。
 数日して基盤が届いたとの連絡があり、再びサービスマン氏が来訪。
 基盤を交換。
 一件落着。何の問題もなく、NV-DV10000からの映像が映し出されました。後で試したところ、他の3機種でも問題なし。
 こんな初期不良があるのか? という話になったわけですが、サービスマン氏いわく、
「他機能は問題なく、i.linkだけが死亡していた状態なので、基盤とi.link端子の接続に問題があった可能性大です。端子部だけの交換はできないので、基盤交換になりました」。

 つまり、製造行程での単純な作業ミス。ハンダ付けでも失敗したのかよ。
 さらに、その作業ミスをチェックできないまま、製品として出荷したわけでしょ。
 ひどいわ。
 これ、どこで作っているんでしょうね。国内生産だった時代には、考えられないような初期不良だもの。コストダウンは時代の流れとしても、極端な品質低下を伴うのでは、ユーザー離れを加速させるだけでは?

 と同時に、最初の段階で「動作確認機種にないから」との理由で突っぱねた《ディーガご相談窓口》の対応も、問題ありじゃないかと。
 DV機器を何台も所有しているユーザーなんて、そうそういるものじゃない。ウチのように、複数の接続で試せるケースなど例外的でしょう。複数の機種接続でNG=本体側の問題を、なぜ考慮しないのか?
 もっと言えば、何度かの問い合わせの段階で、「TSモードでのi.link接続を試してみてくれ」となれば、BWT520がおかしいとの結論はもっと早く出たはず。BW830やBW700と、ディーガを複数台所有していることも話してあるのだから。
 また、DV機器が動作確認外の1機種しかなく、i.link(TS)接続可能な他機種もなかった場合、BWT520の初期不良は発見されなかったのでは?
 これが購入から1年を経過し、保証期間が過ぎていたとしたなら、どうだったでしょう。その時点で新規にCATVを契約するなどして、セットトップボックスの接続で初めてi.linkを使うケースもあるはず。その場合、故障扱いで有償修理に?
 ちょっとね。不信感が出まくり。

 とまぁいろいろありましたが、i.link(DV)からHDDへの取り込み、BD化が可能なことは確認できました。本来の性能さえ発揮してくれれば、悪くない機種なんですよ、これは。
 と言いつつ、膨大な時間を要するアナログ資産のデジタル化は、遅々として進まないわけですが。。。

 ちなみに、基盤交換の際に見てみたところ、搭載されているHDDはWestern Digital製でした。
 サービスマン氏いわく「ロットによってメーカーはバラバラだが、日立が多い」とのこと。
 んー、なんか「ハズレ」な気もする。。。

 DMR-BWT520内蔵HDD DMR-BWT520内蔵HDDラベル
 【↑ 別の機会に、内蔵HDDを撮影。2012年・タイ製のWD AV-GPシリーズ:WD5000AVCS】

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