JR西日本のプレスリリースで、「境線・米子空港駅竣工セレモニーの実施について」というものに目が止まりました。
ん? 米子空港駅??
まったく気づいていなかったので調べたところ…
- 米子空港の滑走路が延伸される。
- それに伴い、延伸された滑走路と交差する境線が線路を付け替え、迂回する線形となる。
- やはり延伸部分にあたる大篠津駅が新線部分に移設され、米子空港駅と改称される。
という流れなんですね。なるほど。
2008年6月15日をもって境線は運行が新設線に切り替わり、米子空港駅が誕生するそうな。
もともと大篠津駅周辺は空港拡張計画のため人家が一切なく、住民も不在。周囲には荒野が広がり、駅に通ずる道路もほとんどないというゴーストタウンだったようですね。それはそれで、現状を見てみたかった。。(^^;; 米子空港(美保空港)は自衛隊との共用空港なので、空港拡張用地として住民が立ち退いた後の無人荒野は、防衛庁の管轄地になっているらしく。
境線は大篠津駅から終点・境港駅までに交換施設がないため、一駅、境港駅寄りの中浜駅に行き違い施設を新設し、従来は大篠津駅で行っていた列車交換をそちらで行うようダイヤ改正も。いやー、大がかりな事業ですねぇ。
でまぁ、それはそれで「そうなんですか」なのですが、ここで気づきますた。
鳥取県には鳥取空港もあるので、定期便の飛ぶ空港が二つあるんですね。
同県内に定期便の運航する空港が複数あるケースは、それほど珍しいわけではないですが、いずれもANAだけが就航っていうのは、他にない例では? 羽田への便数も就航機体もほとんど変わらない。しかも、これだけ近距離で。これまた、他に類を見ない例では。
また、米子空港と島根県の出雲空港とは、直線距離で50km程度。こちらはJAL就航の空港ですが、山陰ってこんなに空港に恵まれた地域だったのか。
例えば松江から空港連絡バスに乗ると、出雲空港へは30分、米子空港へは45分。すごいね、超便利。
JR山陰本線の近代化が後回しにされるのも、当然と言えば当然なのね。。。
出雲空港は一度利用したことがありますが、年末休み直前でビジネスユースが多い時期の、夕方の東京便に乗ったところ、あまりのガラ空きさに驚かされましたっけ。数えられるほどしか乗客がなくて。広島からの便は全便満席に近かった日です。
空港は、作りたいだけ作れますからね。空港整備特別会計ってやつで。道路特定財源みたいなもので。作ってしまって、後の赤字は地方行政で垂れ流し。それで空港は必要です、道路ももっと立派なものを作り続けなきゃいけませんって言われてもねぇ。北東北や北海道のように豪雪地帯なら話は別ですが。
日本の空港行政は世界に誇れるのではないでそか(苦笑)。
新たな空港アクセス駅の誕生という話題から、いろいろ考えてしまいましたわ。
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