TOKYO MXがスカイツリーからの放送を開始

[Audio&Visual] Misc

 10月1日から、TOKYO MXが東京スカイツリーからの放送(電波発射)を開始しました。
 来年3月30日までは(従来の)東京タワーからの電波とのサイマル放送ですが、事実上、切り替わりと言っていいのでは。電波の発射元が切り替わることで、恩恵を受ける地域のほうが圧倒的に多いわけで。
 ちなみに我が家の場合、先日の日記で試験電波について触れたように…

  • 従来の、東京タワーからの電波  受信感度:35前後
  • 新たな、東京スカイツリーからの電波  受信感度:55~60

 機器によって若干の差はあるものの、受信感度が20以上もアップしました。
 受信感度は、おおよそ35を境に、視聴可能かどうかが分かれます。
 我が家の場合は、こんな感じでした。

  • 受信感度:36  (ほぼ)視聴可能。40以上であれば問題なし。
  • 受信感度:35  ブロックノイズが出る。6月~9月の気温が高い時期は特にひどい。
  • 受信感度:34以下  時期や気象条件に関わらずブロックノイズや雑音がひどく、視聴は困難。

 このことからも、TOKYO MXが言う「東京西部の電波環境も改善されます」は嘘じゃなかったと。

 と言うかそもそも、東京スカイツリーとは…
 「東京タワーからの電波では東京都内(特に西部・多摩地区)の地上デジタル化が難しいので、新たな電波発射塔(タワー)を建造する必要がある。全国一律の地上デジタル化に合わせて、新タワー(=東京スカイツリー)からの電波発射に切り替える」
 はずだったんですよね。
 それが着工、建造の遅れで地デジ化に間に合わず、暫定的に東京タワーからの電波発射で対応した。
 「東京都内に地デジのまともに映らないところが多々あることは承知の上で、構わずやっちまえ」と地デジ化したわけで。
 ひどい話なんですよ。でも、そのことを知らない人が多すぎ。。。東京スカイツリーは、展望台や商業施設のために作られたわけじゃない。それらはあくまで、付随的なモノ。逆に、そうした用途の面から建造・完成が遅れたならば、都民はもっと怒らなきゃいけない。
 東京スカイツリーの開業後、東京の民放各局はこぞって「東京スカイツリー祭り」的な番組や企画を作り始めましたよね(特にCXは顕著な気がする)。あれって、苦々しく思っていた人も少なくないんですよ。「んなことより早く電波発射しろや、ごるぁ」と。

 ちなみに、TOKYO MX以外のキー局は、2012年1月から、電波発射元が東京スカイツリーに切り替わる予定。
 当初は全局、そのタイミングだったはずなんですけれどね。TOKYO MXの受信・視聴環境が「お膝元」である東京都内であまりにも悲惨なため、前倒しで10月1日からにしたのでしょう。TOKYO MXの運営には、事実上、都民税が投入されているようなものですからね。本来、「東京都下全域で視聴できなければならない」はず。にも関わらず、東京都内全域の半分以上(多摩地区)より、埼玉や千葉のほうがいい視聴環境だなんて状況はおかしいわけで。
 てか、我が家の場合などTOKYO MXがダメでも、テレ玉は視聴可能でしたから(アンテナは別)。電波の発射元までの直線距離は、TOKYO MXのほうがずっと近いのに。東京タワーを使った地デジ化が、いかに無謀だったかという証ですわ(苦笑)。

 で、もうひとつ気がかりだった、「電波発射塔の場所が変わることでの、受信状況の変化」は、TOKYO MXの状況を見る限り、問題なさそうです。
 実はこれも、「おそらく問題ないと思われる」というだけで、誰も、何も保証してくれていなかったことなんですよね。かつて地元のアンテナ業者とぶっちゃけ話をした際も、「アンテナを立て直す必要が生じるかもしれないので、本当は、東京スカイツリーから電波発射が始まるまでは本格的な工事をしないほうがいいんだよねー」と言われたぐらい。
 (なので、自分でやりました)
 その点が問題なさそうなのは、何より。
 って、本当は違うことを書くつもりだったのに、余談が長くなりすぎたので別の日記に。

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