tsファイルのCMカット(部分編集)

[Audio&Visual] PT2録画

 PT2で録画したコンテンツは生ファイルのまんまHDDに保存してきたのですが…。
 tsファイルが増えてくると、その容量のデカさが問題になってくるんですよね。
 そう、タイ洪水の影響による、HDD価格の暴騰が痛すぎる。。。
 BDレコーダーと併用し、やりくりしながらHDDの新規購入を控えてきたものの…。もう限界に近い。
 なので、CMカット(不要な部分も削除する部分編集)を試みることに。

 まず試したのは、TMPGEnc MPEG Editor 3
 有償ソフトですが評判もいいようなので、まずは体験版(30分以内のファイルしか吐き出せない)をお試しインストール。
 下記のサイトを参考に…。

 確かに、使い勝手は悪くなさそうです。
 が、編集後に出力しようとする段階で問題が発生。無劣化の生tsファイルとして出力しようとしたところ、音声設定の項目を「Linear PCM」や「24bit」に設定できないんですね。エンコードして音声を劣化させるか、MPEGに変換するのであればOKなのですが。試しに「音声の劣化はやむなし」な設定でやってみると、フツーに視聴してはっきりわかるほど音声がしょぼくなってしまう。
 これではダメだ。
 というか、そもそもMPEG変換するためのソフトなのだから当たり前? tsファイルはtsのまま保存するつもりなので、却下。

 次に試したのは、HDTVtoMPEG2。
 ちょっとクセがあるけれど、慣れれば使いやすそうなユーザーインターフェイスだな…。
 下記のサイトを見ながらやってみると、なるほど、編集したtsファイルが完成しました。

 しかし。
 出来上がったtsファイルをPS3でテレビに再生させてみると。
 フツーに再生するだけなら問題なさそうですが、早送りをしてみると、編集(CMカット)した部分で止まってしまいます。正確に言えば、カットされた時間分だけ止まる。カットした部分が長くなればなるほど、止まっている時間も長くなる。
 これでは困る。

 続いて試したのが、Murdoc Cutter。
 使い方は、以下のサイトを参考にさせてもらいました。

 これまでの2ソフトより処理に時間を要しますが、編集後の再生(早送り)も問題ないようです。
 ただ、カットした部分の継ぎ目がけっこう荒っぽい(乱れる)。GOP単位(0.5秒程度)できっちり編集すると、該当部分の度に映像が乱れる印象で、集中して見ることができません。CMに入る直前の本編が削られてしまったかのような、荒々しい映像になるんですよね。
 なので、CMや余分な部分を若干残す形で(4GOP=2秒程度)編集してみると、さほど違和感なく見られるようになりました。4GOP(2秒)ほど残す形で編集しても、実際の再生時には1~2GOP(=0.5~1秒)程度しか余分な部分が見えない感じ。編集点の処理が、かなりアバウトなのかもしれません。
 もともと「厳密にCMカットした、本編オンリーでなきゃイヤ」な人ではないので、細かいことは気にしないように。。。少なくとも、PanasonicのBDレコーダーではそこまで正確な編集などできないですし。
 それでも、BDレコーダーでの編集に比べ、編集点が荒削りな印象になるのは確かです。集中して見たいコンテンツのCMカットは諦め、まぁいっかと許せるものだけ編集することにしました。
 ちなみに、「Murdoc Cutterで編集すると音ズレが醜い」という意見も目にしましたが、ウチの環境ではなぜかノープロブレム。

 また、上記の参考サイトには、再生不良を起こす際の調整用に TsTimeKeeper を使えば良いともあります。時間軸(タイムスタンプ)の「PCR、PTS、DTSを再調整する」ソフトウェアらしいです。
 はい、使ってみました。が…。
 「MSVCR100.DLLがない」
 と怒られ、動いてくれません(T_T)

 こちらのサイトを参考に、

  • Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x86)
  • Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x64)

 をインストールしてみると、怒られなくはなりました。
 でも、動作しません。正確に言えば、「ファイルが壊れています」というエラーが出て処理をしてくれません。原因は不明。
 録画にはptTimerを使い、ワンセグ情報などを削除する「サービス指定」で録画しているのですが、そのあたりも怪しい? この「サービス指定」絡みでは、同じ番組が同時録画されてしまうことがあったりと(ファイル容量の異なる2ファイルが生成される)、ちょっと問題含みな印象なので。実害はないので放置していますが。

 そんなこんなで、わかったようなわからないような、出来たような出来ないような。
 あやふやな状態ではあるものの、不要な部分のカットなど簡単な編集は可能になりましたという、自分用の覚え書き。

追記

 Murdoc Cutterで編集した後、タイムスタンプが狂ってしまう現象が発生。具体的には、25分程度の番組が16時間とか17時間と表示され、PS3経由での再生時に早送りをすると、ものすごく画面が細かく流れていく。。。
 で、この状態のtsファイルをTsTimeKeeperにかけてみると、無事に動作し、タイムスタンプが正常になりました。あらら。
 つまり、生のtsファイルを編集したものにTsTimeKeeperが動作せず、「ファイルが壊れています」とエラーを吐いてしまうのは、ファイルのタイムスタンプが正常で「壊れていないから」。逆に壊れている場合は、ちゃんと動作すると。あーややこしい。

 ちなみにこのタイムスタンプの異常、BDレコーダーで録画したコンテンツをPCに移動させ、DLNA経由でPS3にて再生・早送りする際にもランダムに発生する現象ですね。
 そうなってしまうファイル(録画コンテンツ)は、移動作業を何度やり直してもダメ。おそらく、BDレコ内にて編集作業をした段階で、タイムスタンプが狂ってしまったのではないかと。BDレコに何らかのバグがあるということなのでしょうか。再生や早送りができないわけではないので、放置するしかないのですが…。
 試しに、このBDレコから移動させたm2tsファイルの拡張子をtsに変更し、TsTimeKeeperにかけてみると…。やはり、「ファイルが壊れています」のエラーが出てしまいます。純粋な生tsファイルでないと動作しないようですね。

さらに追記

 理由はよくわかりませんが、Murdoc Cutterにて編集後、TsTimeKeeperが問題なく動作するようになりました。
 うーん…。当初に試したファイルを録画した頃とは、ptTimerのバージョンが異なるからかも?
 Murdoc Cutterで編集しただけだと、カットした部分の繋ぎ目がやや荒削りになり、早送り&巻き戻しでもその時点で少し引っかかる印象なのは相変わらず。実用上の支障があるレベルではないものの、TsTimeKeeperをかけたほうが、再生や早送り・巻き戻しがスムーズになります。
 ただ、TOKYO-MXのようにマルチSD編成をしている局の番組で、直前の編成がSDマルチ、録画する当該番組がHDの場合、TsTimeKeeperはNGなことも判明。動作はするものの、TsTimeKeeperをかけたファイルを再生すると、番組冒頭(SDマルチからHDへの切り替わり点)でフリーズ状態になってしまう。生tsファイルや、Murdoc Cutterで編集しただけのファイルなら問題なし。

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