懐かしの“玉電”

[Traffic] Railway

 所要で三軒茶屋へ行ったところ、キャロットタワー内の世田谷文化生活情報センターで、《玉電100周年・新玉川線20周年記念イベント 懐かしの玉電》というイベントが開催されていました。

 ポスター イベントスペース
 【↑ 3階の片隅のあるイベントスペースにて。】
 【↑ 目立たない場所なので、地下駐車場からのエレベーター内でポスターを見かけなければ気づかなかった(^^;;】

 冷やかし半分でのぞいてみたところ、展示スペース自体は猫の額ほどながら、写真や資料類はなかなか充実。通りすがりに訪れた人たちも、「ほぉ〜、へぇ〜」てな表情でで写真を眺めていました。
 主催はNPO法人まちこらぼという団体で、2月から“玉電”の残存路線でもある東急世田谷線沿線で各種イベントを開催してきたようですね。でーんでん知りませんでした。。。
 展示は3月末までだそうで、偶然ですが、ギリギリ間にあった感じ(^^;;

 場内展示 場内展示2
 【↑ 横長の展示スペース。壁一面に往年の写真やパンフレット、キップ類が】

 ちなみに、“玉電”とは旧・玉川電気鉄道の略称で、明治40年の開業以来、現・国道246号線を走る路面電車として親しまれてきた鉄道。東急電鉄の路線となった昭和13年以降は、渋谷−二子玉川園間の玉川線と、二子玉川−砧本村間の砧線、三軒茶屋−下高井戸間の玉川線支線(現・東急世田谷線)の3路線となり、渋谷を起点に各線へ直通電車が運転されていたんですね。
 会場内で放映されていた8ミリフィルムには、三軒茶屋で国道246号線を横切って玉川線に入線してくる支線電車や、二子玉川で玉川線から砧線に分岐・乗り入れていく電車の映像も。現在の国道246号線(都内有数の大幹線道路)を見慣れているだけに、道路を堂々と横切る路面電車の姿はある意味、感嘆モノ(^^;;
 専用軌道だったことで生き残った下高井戸への玉川線支線を除いて、昭和44年に廃止されてしまった“玉電”。昭和53年からは、その国道246号線の地下を走る東急新玉川線として新規開通したわけで、まさに新旧の対比ですよねぇ。。。路面電車から地下路線へ、劇的な変化を遂げた“玉電”の変遷ぶりを、改めて感じさせられました。

 玉電VTR映像 場内展示3
 【↑ (左)昭和40年代撮影の玉電映像がループ再生されていた】
 【↑ (右)展示物は全て個人所有のモノ。元・関係者の方なのでしょうね】

 なお、放映されていた8ミリフィルムを含む“玉電”映像が、『懐かしの玉電』(仮題)として8月に発売予定。ちと値は張りますが(DVD:3,500円、ビデオ:4,000円)、当時の全線走破映像や各駅の風景など貴重な映像作品なので、たぶん買います(^^;; 会場に用意されていた購入申込用紙をFAXすると、購入方法案内が送られてくるのだとか。てことは、市販はされないのかしらん?
 また、会場では《あの日、玉電があった―玉電100周年記念フォトアルバム》が閲覧でき、販売もされていたので一部購入。
 案内の方によると、今回のイベントプロジェクトの一環として製作されたもので、3,000部の限定販売だそう。展示されていた写真や資料(の写し)も数多く掲載され、“玉電”の歴史を物語る一冊になっています。

 あの日、玉電があった

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