島原鉄道、南目線が廃止に。

[Traffic] Railway

 長崎県の島原鉄道(諫早−加津佐)が、2008(平成19)年3月末をもって、島原外港−加津佐間を廃止すると発表…。
 以前から噂はあったものの、鉄道事業存続のために頑張ってきた経緯から、何とかなるのでは…と思われていたのも確か。なので正直、「エっ!?」。もう何か、地方鉄道の廃止に勢いがついてしまったような感じですね…。
 同路線は1985(昭和60)年度決算で18年ぶりに鉄道事業が黒字転換するなど、様々な経営努力とアイデアが話題になってきたところ。島原半島のローカル鉄道ながら、その知名度は地方鉄道としては全国有数だったでしょう。
 もちろん、1991年からの度重なる雲仙普賢岳の噴火・火砕流災害もその一つ。1997年、不通区間(島原外港−深江)を高架化しての復旧は、噴火災害復興のシンボルであったとも。
 が、結局は、そこで背負い込んだ膨大な赤字をどうすることもできなかった…ということなのでしょうか。復旧後も、利用者数は減少の一途だったそうで…。
 今回の廃止予定区間には、その高架化された区間も丸々含まれるわけで。。。一体、何のための復旧だったのかと、思わざるを得ませんね。

 なお、当初は南島原−加津佐間を廃止と発表されたものの、地元自治体(島原市)の強い要望もあって、南島原−島原外港の一駅間は存続することに。
 これって、島原外港で接続する島鉄高速船(島原港−三池港)と鉄道の相互利用者が少ない現実を表しているのでしょうか。。。
 いっぽう、廃止予定区間の口之津と天草鬼池港を結ぶ島鉄フェリーは、どうなるんでしょう。。。鉄道廃止と存続問題は無関係?

 今回、廃止予定となるのは、主に旧・口之津鉄道(南島原−加津佐)として開通した区間。その後に、諫早−南島原間の島原鉄道と合併し、現在に至るわけですが…この両路線では、利用意味が異なるのも確かなんですよね。
 島原半島をグルッと半周以上する路線だけに、南部(旧・口之津鉄道区間)から長崎・諫早方面へ向かうには、島原湾〜有明海沿いを鉄道で行くよりも、半島中央や小浜側の橘湾沿いを道路利用したほうが圧倒的に早い。これはもう、地形上の問題なので致し方ないわけです。JR指宿枕崎線とも似た状況かと。
 見方を変えれば、かつては島原半島の中心だった島原の、文化・経済的な訴求力が落ちているとも。道路の整備、自動車の普及で、島原への足よりも、県内中心部への足のほうが重視されるようになった…という背景もまた、感じます。
 今回発表されたプレスリリースからも、諫早−南島原(北目線/旧・島原鉄道)間の輸送密度は1,378名、いっぽう、南島原−加津佐(南目線/旧・口之津鉄道)のそれは648名というデータが。数値上でも、これだけ極端な差が出てしまうんですね。。。

 かつて、旧国鉄のキハ20、26、55が“島原色”で走っていたのも、懐かしいですねぇ。。。現在は、キハ20以外は廃車されたようですが。旧国鉄色に再塗装されたキハ20も走っているんですね。
 考えてみれば、自分もまだ全線は乗り通したことがないんですよね。既・乗車区間は、島原外港−口之津間のみ(噴火災害よりはるか昔)。沿線に用事があっても、全線を乗り通すことはあり得ない線形&路線区間だと、自ら体験しているのか(苦笑)。
 残り1年の間に再訪しないとなぁ。。。

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