SLやまぐち号、C57-1号機が不調

[Traffic] Railway

 昨年で運行25周年を迎えた、山口県のJR山口線で運行されているSLやまぐち号
 その牽引機関車変更について、JR西日本より発表が。

 ~5月14日(日) C56-160号機 *DD51も連結
 5月20日(土)〜 C57-1号機
 7月15日(土)〜8月1日(火) C56-160号機・C57-1号機重連運転

 定期点検中のC57-1号機が、「当初の計画以上に検査および修繕作業に時間を要しているため」だそうで、その状態が心配ですね。
 昨年9月28日の臨検では車両不具合が発見され、10月にはDD51単独やC56-160号機+DD51で運行されるなど、昨秋から調子が良くなかったようですし…。

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 SL動態保存運転と言えば、昨年は九州の58654のリタイヤが話題になったもの。
 大井川鐵道のトラストトレイン:C12-164号機も、ATS未装着で運行不能状態だとか。同社所有の他SLで代行運転中だそうですが、芳しくない話ばかりが耳に入ってきて。
 保存SLも製造から年月が経つにつれ、部品調達や状態の維持が難しくなってきていることは確かでしょうね。

トラストトレイン

 日本ナショナルトラストの保護事業の一環として、C12-164号機、スハフ43形客車2両、オハニ36形荷物合造客車を募金で買い取り、1987年2月から大井川鉄道にて運行されている動態保存列車。運行は毎年4月〜11月の月1回、千頭−金谷間1往復。経常的な管理運営は大井川鉄道に委託され、修理・修復は保護管理員会で協議。運転日の清掃などはボランティア活動(トラストトレインボランティア)によるもの。
 現在は同機関車にATSが未装着なため、別機関車によって運行。日本ナショナルトラストでは引き続き、ATS取り付け募金を募集中。

日本ナショナルトラスト

 国民的財産である美しい自然景観や貴重な文化財・歴史的環境を保全し、利活用しながら後世に継承していくことを目標に、英国の環境保護団体である「ザ・ナショナルトラスト」を範として1968年12月に設立された「特定公益増進法人(免税団体)」。 *同公式サイトより

 ATS未装着問題って、福知山線事故を受け、国土交通省が各鉄道事業体に「急カーブでのATS装着」を義務づけたためですよね?
 安全性向上のためとはいえ、経営が苦しい全国の中小私鉄・第3セクターにとっては、重度の負担を強いられる施策なわけで。
 それが、SL保存運転にも影響しているとは…。

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