映画『チルソクの夏』が韓国で初上映公開

[Misc] Misc

 映画『チルソクの夏』が、文化庁主催の日韓交流事業《日本映画:愛と青春 1965-1998》の参加作品として、初めて韓国で公開上映されるそう。
 この事業は今年1月、韓国の《第四次日本文化開放》で日本映画の上映が完全開放されたことに呼応して実施されるもので、映画を通じて日韓両国の文化と心の交流を目指そうというのが趣旨。

 上映作品はキネマ旬報の読者推薦をベースに、1965〜1998年に製作公開された作品の中から46作品が選ばれ、11月11日〜24日までソウル:メガボックスにて公開上映される。
 この期間に限定されたのは、1965年:日韓条約の締結で国交が回復した年、1998年:韓国において日本映画(四大国際映画祭受賞作)が開放された《第一次大衆文化開放》年にあたるため。この間、韓国国内では日本映画の上映が禁じられていたため、その空白期を埋める意味でも、この期間の作品を上映することになったとか。

 その趣旨からすれば『チルソクの夏』は例外(2003年製作公開)ですが、「日韓の若者たちの交流を描いた愛すべき青春映画」として加えられた模様。イベントのクロージング作品として、24日の閉幕式と23日に上映される。
 また、第16回東京国際映画祭(2003)で最も高い評価を受けた『ヴァイブレータ』も、同様に「例外」として上映される。

他の上映作品

・『あこがれ』 (監督:恩地日出夫/1966年)
・『なつかしい風来坊』 (監督:山田洋次/1966年)
・『めぐりあい』 (監督:恩地日出夫/1968年)
・『兄貴の恋人』 (監督:森谷司郎/1968年)
・『街に泉があった』 (監督:浅野正雄/1968年)
・『喜劇 一発大必勝』 (監督:山田洋次/1969年)
・『俺たちの荒野』 (監督:出目昌伸/1969年)
・『やくざ絶唱』 (監督:増村保造/1970年)
・『女子学園 悪い遊び』 (監督:江崎実生/1970年)
・『高校生心中 純愛』 (監督:帶盛迪彦/1971年)
・『喜劇 女は男のふるさとヨ』 (監督:森崎東/1971年)
・『遊び』 (監督:増村保造/1971年)
・『父ちゃんのポーが聞える』 (監督:石田勝心/1971年)
・『制服の胸のここには』 (監督:渡辺邦彦/1972年)
・『学生妻 しのび泣き』 (監督:加藤彰/1972年)
・『涙のあとから微笑みが』 (監督:市村秦一/1974年)
・『新幹線大爆破』 (監督:佐藤純彌/1975年)
・『爆発!暴走遊戯』 (監督:石井輝男/1976年)
・『さらば夏の光よ』 (監督:山根成之/1976年)
・『突然、嵐のように』 (監督:山根成之/1977年)
・『新宿乱れ街 いくまで待って』 (監督:曾根中生/1977年)
・『さすらいの恋人 眩暈』 (監督:小沼勝/1978年)
・『桃尻娘<ピンク・ヒップ・ガール>』 (監督:小原宏裕/1978年)
・『帰らざる日々』 (監督:藤田敏八/1978年)
・『ホワイト・ラブ』 (監督:小谷承靖/1979年)
・『神様のくれた赤ん坊』 (監督:前田陽一/1979年)
・『狂った果実』 (監督:根岸吉太郎/1981年)
・『俺っちのウエディング』 (監督:根岸吉太郎/1983年)
・『時をかける少女』 (監督:大林宣彦/1983年)
・『コータローまかりとおる!』 (監督:鈴木則文/1984年)
・『恋人たちの時刻』 (監督:澤井信一郎/1987年)
・『ウェルター』 (監督:村上修/1987年)
・『私をスキーに連れてって』 (監督:馬場康夫/1987年)
・『ラブ・ストーリーを君に』 (監督:澤井信一郎/1988年)
・『SO WHAT』 (監督:山川直人/1988年)
・『スキンレスナイト』 (監督:望月六郎/1990年)
・『海鳴り』 (監督:佐野和宏/1991年)
・『湾岸バッド・ボーイ・ブルー』 (監督:富岡忠文/1992年)、
・『トカレフ』 (監督:阪本順治/1994年)
・『800 TWO LAP RUNNERS』 (監督:廣木隆一/1994年)
・『愛の新世界』 (監督:高橋伴明/1994年)
・『いちご同盟』 (監督:鹿島勤/1997年)
・『がんばっていきまっしょい』 (監督:磯村一路/1998年)

(表記は文化庁《日本映画:愛と青春 1965-1998》サイトによる)

 実に幅広いラインナップですね。見たことがある作品も多く、このまま国内での上映イベントも開催して欲しいぐらい。これだけの作品が一気に上映される機会など、そうそうないでしょうから。
 しかし、今関あきよし監督作品は…。やはり、選考外扱いなんですかね(苦笑)。

コメント

  1. イメージフォーラム より:

    日本でも全作品ではないけど、「日本映画:愛と青春 1965-1998」セレクト17作品を上映します。
    ぜひ、来てください!

  2. 匿名 より:

    韓流なんて知らない頃・チルソク(七夕)の頃

    「チルソクの夏」★★★☆(旧作2003年製作)
    水谷妃里、上野樹里主演
    1977年下関。
    高校のスポーツ交流で
    韓国から来た高校生との
    出会いと
    翌年の七夕に会おうという
    儚い約束の物語。
    今年、
    傑作「パッチギ!」←クリック!!
    が公開されたが、
    この

  3. 匿名 より:

    『チルソクの夏』上映会inわたしんち

    7月7日は何の日? とくれば七夕の日、そして下関では『チルソクの夏』上映会の日。でも、遠くて行けない、という人やその日は忙しくて、という人がきっといる。いや、実は、私がそうなのです。そんな私のために、自分で上映会をやっちゃおうってことで『チルソクの夏

  4. しものせき映画祭 清水 より:

    トラックバックさせていただきました。

    映画は、特に佐々部作品は、時間を経て観ると
    また新しい発見があります。
    それで得た感想を語り合ったりできればいいなと
    思っています。何卒よろしくお願いします。

    本拠地 http://www.shimoei.com/
    ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/shimoei/

  5. 匿名 より:

    チルソクの夏

    チルソクの夏DVDレンタル&販売中ストーリー ☆☆☆☆映画の作り方☆☆☆☆総合評

タイトルとURLをコピーしました