アテネ五輪:野球・準決勝 (日本0-1オーストラリア)

[Sports] BaseBall

 ふだんから野球を特に意識していない人、見ていない層には、「でも頑張ったんでしょ」と言われるのかな。
 でも、野球ファンからすれば、

 最低。情けない。無様。無策。

 予選リーグと合わせて、キューバにもカナダにも負けなかったのに、オーストラリアにだけ2敗。そのオーストラリアは前日、予選リーグの順位が決まる試合で敢えて主力を温存、準決勝で日本と当たるように4位狙いだったとか。。。完全にナメられたあげくに、無惨な完封負け。
 予選リーグ前半から、投手を引っ張りすぎ、好不調や相手に関係なく固定された打順、機動力も何もなく“ただ打つだけ”の無策・無能で機能しない打線…など、采配にも戦い方にも疑問噴出でしたからねぇ。相手のことを、少しは研究してるんですかねぇ? 日本の打撃陣は、相手からかなり研究されていたように思うけど。不振の谷の代わりに村松を起用するとか、和田の打順を上げて、村松&藤本で8・9番を組んでかき回すとか、やり方は他にもあったのでは。ホント、ただ打つだけ、なんだもの。
 とにかく“貧打”でしたね。どうしようもないぐらい。結果だけ見れば点数こそ取っているものの、ほとんどは終盤、相手投手の質が落ちてから打ち込んだもの。先発投手を打てず、何の打開策も見つけられず、ただダラダラとイライラする試合展開を繰り返し…。
 左投手に弱いことを見抜かれ、左の好投手ばかりをぶつけられたのも当然。んなこと、最初からわかっていたわけで。右の野手が不足していることも、選手選考段階からわかっていたこと。「各チーム2人ずつ」という不明瞭な基準があったため、投手だけがダブつき、右打者が足りないというチーム構成になってしまったわけで。
 その意味では、阪神からはなんで安藤と藤本だったんだ? という疑問も。今岡であれば…とは、誰もが思うところでしょう。五輪期間にウィリアムズも抜けるという阪神の事情を考慮して…なんですかねぇ。そのウィリアムズに徹底的にやられたのだから、皮肉な話で。。。阪神ファンからすれば、今岡が出て活躍してくれたほうがよっぽど嬉しかったですけど。藤本も頑張りまったけれど、とにかく右打者の不足を痛感させられたのだから。
 また、いわゆる、ムードメーカー的な選手がいなかったのも、こうした一発勝負の短期決戦では痛かったのかも。ひたすらマジメに頑張るタイプの選手ばかりが揃い、ひょうきん者と言ったら…それこそ藤本ぐらい? その藤本に、日の丸を付けたあのメンバーに入ってキャラを発揮しろ、というほうが無理(苦笑)。いっそ、新庄でもいてくれたら…ムードはずいぶん違ったと思うんですけどね。とにかく毎試合がジメジメ&イライラ、最後の最後まで重苦しい雰囲気のままで終わってしまったのだから。。。

 結局、五輪期間中もペナントレースを継続し、各チームから2人などという中途半端なコトをやったための準決勝敗退、でしょう。球界再編問題もそうだけれど、現状のプロ野球界は、あまりにも経営者側の意向だけで全てが決められていますよねぇ。五輪期間中にペナントレースを続けたことに、どれだけ意味があったと言うんだか…。巨人戦の視聴率は5%やら4%やら、激落ち込み。さらに再編問題のゴタゴタ、ドラフト自由枠での裏金問題発覚と、人気低迷に拍車をかけることばかり続き、挙げ句の果てにこれだもの。
 もう、腹立たしいと言うより、気が抜けちゃった感じ。プロ野球なんてどーでもいいや…と思っている人、多いんじゃないですか?

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