北海道キャンプツーリング・準備編 服装など

[Bike] キャンプツーリング

 *2009年に書いた日記をベースに、その後のツーリング経験などを踏まえて追記・修正しました。

北海道キャンプツーリング・準備編/各ページ

 旅を終えての日記なので、正確には「準備編」ではなく、「準備&その感想」。
 春夏秋冬と北海道を旅した経験は何度かあっても、バイク・ツーリングは2009年の旅が初めて。
 思い起こすのはその昔、5月下旬に礼文島を訪れた際のこと。原付50ccのレンタルバイクで島内を巡ったものの、手持ちの服をすべて着込んでも寒かったのなんの…。天候は快晴で、特に例年より寒い日だったわけでもないのに。
 北海道出身なショップの方からも「真夏以外の道内は寒いよー」と言われていたので、悩みました。
 かと言って、積載量の関係から衣類は最小限にしないとキツい。
 以下、6月下旬~7月上旬に北海道ツーリングキャンプを終えての印象から。

 まずは、ジャケット。
 これは普段から使っている、今はなき上野はコーリンのオリジナルブランド:OUTLAWの3シーズン用、G JACKETというハーフロングのライダースジャケット(肩、肘、背中にパッド入り)。コーリンがまだ通常運営していた頃に、ネットで在庫処分品を購入したもの。(約70%オフ、4,000円程度)
 コーリン=安物のイメージでも、OUTLAWブランドのジャケット類は、悪くない作りだったと思うんですよね。機能的にも、何ら問題はなく。ここの人(いろいろ参考になります)が着ているものと、色違いだったり。
 購入したのは、確か2006年。自分に非のない事故で転倒し肩を骨折したことから、スクーターでも(肩などにパッド入りの)ジャケットが必要だなと思い、安いものを探したと。意外なほど丈夫ですし、コストパフォーマンスは抜群。バイク用のジャケットには派手すぎるものも多いので、OUTLAWのように地味なデザインのブランドは有り難かったんですよね。
 色が赤なので目立ってしまい、来客として仕事関係先に乗りつけた際など、警備員氏に「バイク便はこっち!」と勘違いされてしまうこともありますが(苦笑)。コーリンが潰れてしまい、もう買えないのは残念。。。

 ジャケット ジャケット・インナー
 【↑ (左)こんなの。在庫処分セールなので、他の色は完売だった… (右)取り外し可能なインナー(フリース地)】

 寒さ対策には、取り外し可能なインナーを持って行くことに。
 その下は、下着+厚手の長袖シャツ1枚で大丈夫かなと思ったのですが…。

  • 自分が北海道キャンプツーリングに出るのは、6月下旬~7月上旬。
  • 毎回、道内に滞在する期間は2週間程度。
  • その間の最高気温は、12度~30度ぐらい。
    • 15度以下に冷え込む日が、4~5日。
    • 25度以上になる夏日が、3~4日。道央・道南では30度に達する日も。
    • 残りの日々は、道北・道東では15~20度、道央・道南では20度ちょっとぐらいが平均的。

 予想はしていたものの、最高気温の差だけでも18度。日中と陽が落ちてからの寒暖差も激しく、やはりこの時期の北海道は難しい。
 道央・道南と道東・道北の気温差も、改めて感じましたね。札幌と稚内では、同じ日でも気温が10度ほど違うのは当たり前。気温15度と25度では、着るモノが全然違うでしょ。札幌と名寄近辺でも、普通に5度以上は違います。
 道外で目にする「北海道の天気予報」は札幌が基本なので、札幌の気温=北海道の気温だという、誤った感覚に慣らされていることも要注意。北海道は広く、同じ道内でも気候や気温の差は想像以上ですから。
 なので、上記の「ジャケット+長袖シャツ(+下着)」では役不足。あまりの寒さに修行と化した日もあり、もう1枚、ジャケットのシャツの間に着るものが必要です。逆に、30度にも達する暑い日は、脱ぐしかなく…。都内の感覚で言うなら、3月~10月の気温が、日替わりでやってくる感じ? 限られた衣類で全てに対応するのは、不可能です。。。
 最初のツーリングでは、走行中も、降りて歩くときも、同じバイク用ジャケット1枚でした。長期ツーリングでは汚れてくるため、時と場合によっては、着て歩くことに気が引けるケースも…。
 暑さからハンドルに括り付けたまま放置しても、薄汚れた安物ジャケットなど盗まれないのは幸いですが(苦笑)、これはちょっと考えモノ。

 その後の北海道行きからは、薄手のフリース・ジャケット(カーディガン・タイプ:秋~冬もの)を持っていくことに。
 道北や道東では、ほとんど毎日、ジャケットの下に着たまんま(^^;;
 走行中の寒さ対策にも、降りて歩く際の上着にも、様々なシチュエーションで使えるため、このテのモノを1枚持っていくと便利です。厚手すぎるモノは、ジャケットにインナーを装着していると袖が通り辛くなってしまうためNG。

 フリースジャケット

 また、ジャケットの下に着るシャツに関しても、一考が。
 シャツ類は、普段から(旅先でも)着ている、ボタンダウンの長袖シャツが中心。旅先では、胸ポケットがあると便利ですし。
 それで北海道を走る分には問題なかったのですが、東京から青森へ自走した北海道ツーリングでは、ちょっと困ったことに。。。国道4号や7号んど、大型トラックも多いメインルートを長時間に渡って走り続けると、シャツの襟部分が排ガス(と汗)で真っ黒に…。コインランドリーで普通に洗濯しただけでは、落ちません。襟の部分をゴシゴシと、何度も手もみ洗いをすれば消えますが、布地の傷みは必至。これを繰り返せば、すぐに襟の折り目部分が破れてしまう。。。
 なので、北海道に向けて本州の下道を自走する場合は、襟付きシャツではなく長袖Tシャツにしたほうがいいですね。
 Tシャツは半袖、長袖を何枚か持っていると、寒暖差にも合わせていろいろ対応できます。スウェットシャツも1枚あると、寒い日や、寒くて眠れない際にも使えて便利。晩秋~冬モノを使う時期じゃないだろうと思うかもしれませんが、真夏以外の北海道では、けっこう重宝するはず。

トップス類・まとめ
  • バイク用ジャケット。
  • ジャケットの下に着られて、単体でもアウターとして使える(やや薄手の)フリース・ジャケット。
  • 長袖シャツ。Tシャツも長袖・半袖を各種。
  • 防寒対策と、就寝時アイテムにも兼用できるスウェット地の長袖シャツ。

 他に上半身で必要なものといえば、帽子。
 ちなみに、ふだんの生活で帽子をかぶることは、ほとんどない人です。
 が、メットを何時間も被り、状況次第で風呂に入れない日もあるキャンプツーリングでは、メットを脱いだ後の「ぺちゃんこ&ベッタリ」状態な髪を隠すためにも、帽子が必要だと。。。雨中の移動を考えると、水にも強いアウトドア用の帽子が便利。
 なので、アメリカの老舗アウトドア・ウェア・ブランド:KAVUの定番アイテム、ストラップ バケットハットを購入しました。
 詳しくは、「KAVU ストラップ バケットハット」を参照。

 ボトムスは、フツーの春秋用パンツ。普段からワークパンツ系が多いので、そのまんま。ポケットが多く、旅には重宝します。
 ライディングパンツなどは履きません。バイクを降りてからも自由に動き、歩けることが第一なので。
 スクーターなので、下半身に風が直接当たらず、上半身に比べれば寒さ対策に気を遣わなくていいという一面もあります。逆に、スクーターでなければ、オーバーパンツ類が必須かと。真夏の(ほんの)短い期間以外は、例え8月でも、北海道の寒さをナめると泣きます(^^;;
 ただ、膝のガードだけは考えるべきですよね。軽い転倒でも、いちばんダメージを受けるのは膝。ケガはもちろん、その度にパンツの膝が破け、まともに履けなくなってしまうのも痛い(苦笑)。
 なわけで、膝パッドが課題です。
 パンツ内側に装着するタイプは、降りて歩くのがキツそう。その都度、パンツをめくって装着と脱着を繰り返すのも面倒すぎ。となると、外側に装着するパッド的なものがベター? 装着や脱着が楽だし、転んでもパンツの膝が破けないww

 また、旅の常として、嵩張らない薄手のパンツは1枚持って行くことにしています。ビジネスホテルでコインランドリーを利用する際など、洗濯中に履くものがなくなるので(苦笑)。
 キャンプでは、これがテント内の部屋着も兼ねることに。シュラフに潜り込む際も、面倒なのでそのまま(^^;;
 とはいえ就寝時は、下着だけで暑い日もあれば、深夜~早朝の気温が1桁まで冷え込み、走行中に近い格好で眠れないほど寒い日も…。
 6月~7月の北海道は、ちょうど春~初夏という季節の変わり目。その時期に道南・道央・道北・道東の全域をカバーするためには、テント内&就寝時用に、薄手のパンツとジャージの両方を持っていく必要があります。荷物に余裕がない場合は、何かを諦め、「我慢する」しかないと。

ボトムス類・まとめ
  • 春秋用のワークパンツ。ワークパンツが嫌ならジーンズ。洗濯できない日も多いので、日程に合わせて数本が必要。
  • 走行中に装着する、脱着可能な膝ガード。
  • 室内着として使える、嵩張らず荷物にもならない薄手のパンツ。
  • 荷物に余裕があれば、寒くて眠れない際に使用するジャージ。

 そして、靴。
 スクーターなので、ライディングブーツなどは不要。
 ふだんは大雨の日にしか使わない、防水タイプのブーツもどき(ハイカットのトレッキングシューズ)を履いていきました。
 もともとは、冬の東北への旅に備え、たまたま立ち寄った安売り靴チェーン店で購入したセール品(3,000円程度)。外周をゴムで覆ったレインシューズもどきのブーツタイプだけに、軽い山歩きや雨中走行にも対応できるだろうと。L.L.Beanの定番アイテムとして知られ、1912年に初代モデルが誕生したビーン・ブーツ 6の模倣品ですね(^^;;
 (ビーン・ブーツの本国モデルは99ドルなのに、日本モデルは高すぎ)
 結果は正解。土砂降りの雨中を数時間走り続けた日も、靴内部への浸水はなし。もちろん、足を隠せるスクーターだからでしょうが。走行時だけでなく、雨上がりや夜露&朝露で濡れたキャンプ場の芝生を歩くことにも、適していましたね。

 と、こんな感じでしょか。
 服装に気を遣わず、普段の旅とさほど変わらない状態で走れる。
 バイクを降ればすぐに、フツーの旅に切り替えられる。
 そんな旅スタイルも、スクーターでツーリングに出る利点なのかなと。

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