読売の醜態。ナベツネ辞任。

　13日の夕方、「ナベツネ辞任らしいよ」てな情報を耳にし、何があったんだ!?　と思っていたら…。
　自由獲得枠で巨人入団が決まっていた一場靖弘（明治大←桐生第一）への現金200万円授受が発覚しての引責辞任。ついでに、原を監督の座から飛ばした三山秀昭球団代表も同様に辞任。って、フザけてるねぇ。明大・別府隆彦総監督の「一場の野球生命が心配。あまりにもかわいそうだ。巨人のやり方は汚い」というコメントが全てを物語っているような。一場はこれで、ドラフトの目玉、期待の新人という座から、一気にダーティなイメージの“さらし者”にされたわけで。
　巨人は獲得を断念…って、当然じゃん。そもそも《自由獲得枠》なんてものがあること自体、おかしいんで。ドラフトは完全ウェーバー方式にするべきだし、中途半端なシステムにするからこうした裏工作が生じるわけで。それらをご都合主義でいいように理屈を並べ、強引に正当化してきた読売が、自らこの失態を演じてるのだから話にならないですねー。どうせ、形式上なだけの辞任だけで済むんでしょうが。今年のドラフトを辞退するぐらいの姿勢を見せろっての。
　せっかくプロアマの壁が取り払われつつあるのに、これではまた過去の歴史の繰り返しになりかねないことも残念。明大側は「巨人は出入り禁止」だと怒っているようだけれど、どうせなら六大学全体で問題提起して欲しいですね。大学野球部を含め、受け取った側も責任ナシとはいかないでしょうが。
　辞任のいいきっかけだったのかもしれないけれど、オリンピックが開幕し、野球にもメダルの期待が…という日に、こんな醜態をさらすようでは。最悪のタイミングで最悪のことをやってくれた感じ。最後まで自己本位で勝手なことを。近鉄と一緒だわ。球団合併、1リーグ制への流れにも大きな影響があるでしょうが、氏の顔色をうかがっていたいくつかの球団は、果たしてどんな対応を見せることやら。
　今後、あの人物はプロ野球界に関わらないで欲しいですね。巨人（読売）主導で全てが動く現状も、崩壊して欲しい。巨人に追従するしか脳がない球団や、ポリシーがない球団は同様に…ってのは、強硬論過ぎますかね。
　ただでさえファンから愛想を尽かされかけているプロ野球界だけに、ファン離れにますます拍車がかかるとも。実際、自分も今年のペナントレースなんてどうでもいいという感覚ですしねぇ。すっかり醒めてるので。