SuicaとICOCAの相互利用開始
8月1日から、JR東日本のSuicaと、JR西日本のICOCAとの相互利用が開始された。前日から大津(ホテルアルファーワン大津)に宿泊していたため、朝、JR大津駅に行くと記念ICOCAを駅構内で販売中。カードは限定デザインで、記念台紙とファイルがオマケでつくというので、購入してみる。フツーのSuicaは持ってるんですけどね。
まぁ、問題なく使えるならSuicaは払い戻してもいいわけで…と思っていたら、10日ほど経った記念ICOCAの東京利用初日にトラブルが発生。私鉄との乗り換え改札口で使えない(T_T) その場でも、その後に下車したJRの駅でも原因がわからず“預かり”状態になったのだけれど、要は“私鉄との乗り換え改札口では利用不可”ということらしい。
確かに、Suicaのサイトをよぉーく見ると、《首都圏エリア・仙台エリア(Suicaエリア)でのICOCAのご利用について》ページに、小さく
私鉄等ののりかえ口にある改札機・新幹線改札機 ICOCAはご利用いただけません。
と記載されている。こんなの気づくかよー。
Suicaのサービスが開始された当初は、やはり私鉄との乗り換え改札口では利用できず困ったもの。それが利用可になったため、よーやくイオカードからSuicaに乗り換えたところだったのに。こうした限定条件がつく状態で見切り発車的に相互利用を始め、それだけを大々的に宣伝するJRの姿勢って、ホント、ユーザー無視の体質だよなぁと実感する。Suicaが(乗り換え改札口で)利用不可だった当時は各改札口にその注意表示があったものだけれど、今回はそうした類のモノは一切なし。そもそもJRの駅の職員が「なぜ使えないのかわからない…」と、資料を引っ張り出してきてようやく把握している始末なのだから。内部認知ぐらい徹底できないのかよ。
なお、私鉄乗り換え改札口でのICOCA利用は、JR東日本によると平成18年から実現の予定だとか。って、2年も待たせるのかよ。
また、ICOCAサイトには、私鉄との乗り換え改札口での利用制限に関する記載はナシ。
(Suica)などのマークのある自動改札機などでも、一部ご利用いただけない機器があります。
という小さな注意書きはあるものの、これでは何のことかわからない。もちろん、大津駅で購入した際、東京での利用について尋ねたときにも、そうした説明はナシ。そりゃ、知らないんだろーから説明もできないわな。
ただ、この件に関しては、関西エリアと首都圏ではJR←→私鉄の相互乗り入れ、乗り換え改札口への意識の違いがあるようで。関西では、そうしたケースは近鉄と南海の一部だけで、多くの場合、JRと私鉄は別の駅・路線になってますからね。梅田と大阪駅が別の改札なように。いっぽう、首都圏の感覚ではJRと私鉄の相互利用、直接乗り換えは当たり前。東京人の多くが関西に行って「乗り換えがよくわからない」と言うのも、実はそれが要因なんですね。ICOCAのサイトで、首都圏での私鉄乗り換え改札口での利用制限について記載がないことにもそうした背景があるようで、JR西日本側も「早急に改善します」とのこと。現状では、関西の人がICOCAを持って東京に来て、自動改札でハネられ途方に暮れる姿が目に浮かびますからね…。
で、そうなると、関西での(近鉄と南海の一部駅での)乗り換えにSuicaが使えない可能性も? それについては、Suica、ICOCAのいずれのサイトにも記載されていないし、利用不可なのかと思ったところ、JR西日本によると問題なく使用できるとのこと。やはり、JR西日本のほうがユーザーライクな姿勢と体制なことが判明(苦笑)。いっぽう、JR東日本側は「それはJR西日本の管轄なのでわからない」と言うだけ。ひでー話だ。
両社にいろいろ問い合わせた結果からわかったことは、今回の共通利用はどうやらJR東日本の主導で行なわれ、実施を先走りしたのもJR東日本側。完全相互対応ではない状態で見切り発車させたのは、私鉄との相互乗り入れなどが関西とは比べモノにならないほど多く、データ整理検証に時間がかかるから…というのが理由らしい。って、Suicaのサービス開始時、あれほどユーザーに不便さを強いておいて、また同じことを繰り返すわけだ。
いっぽう、JR西日本サイドは、Suicaだけでなく、磁気カード導入を準備中のJR東海や、スルッとKANSAIのICカード版PiTaPa(8月1日から本サービス開始)との完全相互対応の体制が整ってから相互利用開始にしたかった…というのが本音らしい。まぁ、JR西日本からすれば、磁気カードへの対応は遅れたものの、私鉄との乗り換えにも完全対応させた状態でICOCAを始め、ようやく定着し始めたところですからねぇ。ここでSuicaとの相互利用を先行させるメリットは、あまりないだろーし。ユーザーの利便性からも、PiTaPaや隣接するJR東海との相互利用を先行させたほうが、よっぽど有益ですからね。
ちなみに、PiTaPaとSuica、ICOCAとの相互利用は、2005年以降に開始予定。と言っても、現状でのPiTaPaは本サービスが開始されたばかりで、利用可能なのは阪急(能勢電鉄)と京阪のみ。その普及と合わせてでしょうから、まだ当分先の話になりそうな…。
にしても、JR東日本のユーザー無視な官僚体質は、何とかならないんですかねぇ。ふだんからクルマやバイク移動が主で、滅多に電車に乗らない自分が言うのも何ですが(苦笑)。






