紀州鉄道キハ603が引退

[Traffic] Railway

 和歌山県の紀州鉄道を走るキハ603が、25日で定期運行を終了するらしい。
 「定期運行を終了」と言っても、イベント用や臨時列車として動かせるよう動態保存するのも難しい状況でしょうから、事実上の引退・廃車ですね。

 って、そのニュースを知ったのが23日で、25日がラストランって…。もうちょっと早く情報公開してくれよ。
 昨年あたりから「そろそろヤバい」という噂は耳にしていたものの、何となく行く機会を逃し続けていたんですよね。和歌山までは行っているんだけれどなぁ。。
 「いつが最後」なのかが明確になっていれば、「行かねば」になっていたんでしょうけれどね。7月という話があったものの生き残り、9月という話もいつの間にか立ち消え…。どうなるのかが未定のまま結論先送り状態で、いざとなったらいきなりなんだもの。
 定期運行を終了後、御坊商工会議所地域活性化委員会が11月29日に開催する【復活 商工祭】で正式なラストランになるとの話もあるようですが、こちらも国交省から引退猶予の認可が下りれば…な条件付き。
 それなりに行方が注目されていた車両だとは思うのですが、なんでもっと、きちんとした形で引退ラストランを飾れないのでしょうか。
 そもそも会社側は先月中に引退を予定していたものの(確かにそうした情報はありました)、先の活性化委員会の「商工祭に絡めれば盛り上がる」との意向から先延ばしされ、さらに…ということらしく。
 詳しい経緯を知らないので何とも言えませんが、地元と会社側がもっと連携して、早い段階から話を進めていれば、こんな混乱した状況にはならなかったのでは。これまでは知らん顔でそっぽを向いていたのに、いきなり都合良く協力してくれ…みたいな雰囲気が感じられてね。地元が一体となってキハ603を救おうとか、愛着を持って云々…てな意向は、これまで聞いたことがないですし。

 何にせよ、もう明後日の話でしょ。いくら何でも行けません。無理です。
 いわゆるラストランで大騒ぎになっているところへ行くのも、好きじゃないし。
 もうちょっと前に行っておくべきだった…と、今さら思っても後の祭り。いったい何度目の“後の祭り”なのか(苦笑)。

*紀州鉄道サイトより

キハ603 定期運行終了のお知らせ

製造より49年間走り続け、昭和51年からは御坊市民の足として33年間活躍してきましたキハ603が、平成21年10月25日(日)をもって定期運行を終了いたします。
永い間ご愛顧いただきまして誠に有り難うございました。
今後は、車輌の保存方法について検討してまいりますので、よろしくご支援の程お願い申し上げます。

紀州鉄道 キハ603
  • 形式:キハ600
  • 製造:昭和35年8月/新潟鐵工所
  • 車体長/18,500㎜、車幅/2,728㎜、車高/3,660㎜、自重/26トン
  • エンジン出力:8気筒160馬力/1,500回転
  • 定員:112名
  • 運行経歴  昭和49年まで大分交通耶馬渓線にて運行。昭和51年より紀州鉄道にて運行。
  • 近年は金土日曜のみ運行されてきた。既に交換部品もなく、廃車となった兄弟車キハ604を部品取り車にしながら延命措置を続けてきたものの、安全面等から運行継続が不可能に。廃車でなく休車扱いとした場合、運行再開のための整備費用は約2,000万円。その後も維持費に年間500万円かかると言われている。廃車後の運用は、1週間を通じて元・北条鉄道(当時の車番はフラワ1985-2)のキテツ1形が担うことに。
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